台風で車が冠水や浸水するのを防ぐ安全な場所
エンジンがかかった状態で吸気口から水を直接吸い込んでしまうと、燃焼室に水が混入してしまいます。その状態でエンジンがかかっていると混合気を圧縮するようにピストンが上昇し、容積がほとんど変化することのない水をピストンが押し上げてしまいます。そうするとピストンを下側から支えているコンロッドという部品がぐにゃりと曲がってしまい、エンジン内部に大きなダメージを受けてしまいます。この現象を「ウォーターハンマー」といい、エンジン載せ替えや、場合によっては車の乗り換えになってしまうことになってしまいます。エアクリーナーという、エンジンに吸い込む空気を濾過する部品がありますが、エアクリーナーのさらに上流にあるダクトの近くまで冠水してしまうと、そくウォーターハンマーになってしまう可能性があります。そのため、冠水している道に中に車を乗り入れるようなことは絶対にしてはいけません。もしも急激に流れに飲み込まれてしまった場合は、すぐにエンジンを止めることが何よりも優先されます。<h3>水没でドアが開けられなくなる前に</h3>水圧で車のドアを開けられなくなることは非常に危険です。脱出用のハンマーを用意している場合はサイドガラスを突起部分などで衝撃を与えることでサイドガラスを粉々にすることができます。しかし、このような緊急事態でそこまで冷静に対処することができる人は稀ですので、なによりも早く車から脱出することが最優先となります。