車が水没すると故障する原因で最も多いのは?復活できる限界は?

水没した車水没車

いくら水分や湿気に強いと言われる日本車でも

水没してしまうとエンジンはかからなくなることが多いです。

特に最近の電子制御の車は、コンピューターなども付いていて

水分や湿気だけで動かなくなることもあります。

今回は、車が水没するとなぜエンジンがかからなくなるのか、

その原因についてご説明していきます。

 

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【まとめ】水没車の後遺症・修理・復活についてや高く売却できるケースについて

車が水没して故障する原因

点火系のトラブルは湿気との戦い

エンジンルーム
エンジンルームには水を嫌う部品がかなりありますが、そのなかでも「点火系」と言われる、ガソリンに着火するための高圧電気を発生させる部品たちは、少しの水分でも電気がリークします。

「リーク」とは、電気が水分のあるほうへと流れてしまうことをいい、漏電と同じ理屈です。

電気のリークは時には電気系統のショートにもつながり、ショートしたとたん回線が焼き切れたりすることも多いです。

たとえば、水没した車のクラクションがいきなり鳴りだすのもホーンの回路がショートしてしまうことが原因なのです。

最近はあまり採用されなくなった点火系の部品で、ディストリビューターと言う部分があります。

このディストリビューターとはガソリンエンジン車に採用されていたもので、スパークプラグへ高圧電流を配分するための装置です。

この部分は高圧電流が流れているため、水分がまわりに付着していると簡単にそちらのほうに電流がリークしてしまいます。

まるで雷が近くの鉄塔に落ちるように、すぐ近くに電気が逃げてしまいます。

ディストリビューターはこのように雨が降ったときなどの湿気の影響で簡単にエンジンが始動できなくなってしまうと言う事情もあり、

比較的エンジンルームの上側にマウントされています。

それでもボンネットからの吹き込んだ水分や台風などの大量の雨なのでディストリビューターに水が溜まってしまいます。

とにかくディストリビューターが原因でエンジンがかからなくなると言うケースが非常に多かったです。

近年はこのディストリビューターは採用されなくなりましたが、スパークプラグに電流を配分すると言う仕組みそのものは変わっていません。

コンピューター制御がさらに細やかに複雑になっていくことで、湿気などの水分が原因を特定しにくいような故障を誘発することも多いです。

とにかく水没した場合は点火系のトラブルが原因でエンジンが始動できないことが非常に多いのです。

また、エンジンルームに車のメインコンピューターがある車種もあり、コンピューターが水没することでエンジンどころか、ほとんどの制御系が完全に機能しなくなります。

そうなると、メインキーをオンにしてもシステムを起動することすらできなくなります。

まとめ・・・
車が水没すると電気系に水が入り、点火系のトラブルになりエンジンがかからなくなることがほとんど。とくにコンピューターが水没すると車のほとんどのシステムも使えなくなる。

【外部リンク】水没車は修理する?売却する?水没車の修理目安についてご紹介

 

車が水没しても復活できるのか

部品交換で走行可能にはできる

僕自身もある台風がきっかけで非常にたくさんの水没車を診断したり修理したりした経験があります。

あの時は被災地のような状態になっていたので、とにかく整備士としてよりたくさんの車をより早く復活させる必要があったため、

細やかに診断をしたり費用を安く抑えると言う努力をすることができませんでした。

特に車両保険に加入していない車両や、年式が古すぎて車両保険に加入できなかった車に関しては、ほとんど修理を諦めてしまうユーザーさんが多かったです。

まず個人レベルの経済力では高額な修理をしようと言う気になれなくなってしまうからです。

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比較的高齢色でなおかつ車両保険に加入していたお客様に関しては保険で水没事故の修理をすると言うことになり、

保険会社も後遺症等は保険の対象外になってしまうと説明してきました。

そのためとにかく一度の修理で完全に治してほしいと保険会社からも依頼され、車両の下半分が水没した場合はコンピューターや発電機セルモーターなどなど、

主要な電装系などはほとんど丸ごと交換してしまうことになりました。

またハーネス類などの配線は少しでも怪しいと思えば配線も丸ごと変えてしまいましたので基本的には水没した電気系統の部品たちはほとんど交換したことになります。

ここまでやって徹底して部品交換をしてしまうとさすがに復活させることができました。

ただし中には海水混じりの水没になってしまった地域の方々は、ほとんどごっそり部品を変えたにもかかわらず原因不明の後遺症に悩んでいた方もおられました。

例えばABSの警告灯がうっすらと点灯していたりある日突然下に戻ったり、ドライバーにとっては不安になってしまうような不具合が出ていました。

まとめ
電気系統も含めた水没はほとんどの部品を交換することで復活することができる。交換部品を少なくしてしまうと後遺症が残る可能性が高い

車内の悪臭を許せるかどうか・・

室内にまで浸水してしまうと、シートや内装に水が浸み込んでしまいます。

水没したエリアにもよりますが、海水だと独特のニオイが車内に残ってしまいますし、下水や生活排水が流れる用水路などの近辺だと、非常に臭い水が車のシートに浸み込んでしまうことになります。

とくに、一度でもシートに浸み込んだ下水などの悪臭は簡単には取り除くことができません。僕自身もその処置をしたことが何度もありますが、シートを車から外して単体にして丸洗いします。

水道水をジャブジャブと遠慮なくかけて、家庭用の洗濯洗剤を惜しげもなくふりかけても、完全に臭いを取り除くことはできませんでした。

車の場合、完全に密閉して止めている時間が長いので、天気のいい日などは直射日光で車内が高温になるとシートの中にわずかに残っている悪臭が復活して車内に充満していて、車に乗り込んだとたんにかなり濃厚な悪臭に鼻をつまむことになるのです。

可能であるなら、シートなどのスポンジを大量に使っているような主な内装類はすべて新品と交換してしまうほうが、少しでも悪臭が復活しにくい状態にすることができます。

ただし、車種にもよりますが、シートはかなり高価ですので、一脚で4万円くらいはしますので、車内のすべてのシートを新品にするのもかなり高額な修理となってしまいます。

まとめ
車内が水没するといったんシートに浸み込んだ悪臭は完全に取り除くことは難しく新品のシートの交換も高額修理となる

 

 

車が水没して復活できる限界とは

車両保険の限界が復活できる限界

結局は車の水没でどのレベルまでが復活させられるのかということに関しては、車両保険がどこまでの修理費をカバーしてくれるのかと言う保険金の限界がそのまま車の命運を決めてしまうことが多かったです。

中には親の形見だと言うことでお金に糸目をつけないと言う方もおられました。

ですが天井近くまで水没した車の場合は内装の中から異臭がし始めたり、シートや内装の色が変色してしまったりと、その車に快適に乗ることができないようになってしまうことも多々ありました。

僕自身の経験からお話しさしていただくと車の約3分の1以上の水没はかなりの確率で元通りにはならないと考えておいたほうがいいと思います。

 

 

最後に

車が水没してしまったらまずは点火系のトラブルが原因でエンジンがかからなくなることが多いです。

しかも、点火系はコンピューターで制御されていることが多く、ECUと言われるメインコンピューターが水没するとほとんどコンピューターそのものが使用不可能になってしまいます。

そのコンピューターの価格が軽自動車クラスでも80,000円、普通車クラスだと100,000円以上しますのでその時点で保険金のかなりの部分を使ってしまうことになります。

また修理費を圧縮するために中古パーツなどを対応すると同じく水没した部品が回ってくることもありますので、しっかりと修理したいならできるだけ電子部品は中古を使わないほうがいいと思います。

車両保険に加入していない場合は、その修理費をすべて実費でまかなうことになり、車両本体の価値を修理費が大幅にオーバーしてしまうこともめずらしくありません。

こんな場合は、水没車を高価で買い取りしている会社に売却してしまうことも選択肢にいれてもいいのかもしれません。

【外部リンク】水没車は買取できる!水没車買取額の相場を知って損しない売却を

 

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この記事を書いた人
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