車の警告灯

普段見慣れない警告灯が点灯したら、初めは「なんだろう？」と思うくらいかもしれません。やがてその警告灯が水温の異常を示すもので、点滅し始めたら「これ、ヤバいかも・・・？」と急に心配になってきます。それでもすぐに車を止めることはできなくて、とりあえずそのまま走行したらどうなるでしょうか？

「ヤカンみたいなマークが出たのよ・・。」「・・・？」当整備工場をご利用する女性のお客様からこんな相談を受けたとき、一瞬、意味が解りませんでした。そのあと、意味が解ってくると「それ、ヤバいじゃん・・・」と、そのお客様の車の状況を理解しました。同様に「アラジンの魔法のランプみたいなマークがついた」と相談されたこともあります。

車を運転していて、突然バッテリーのマークが点灯してハンドルも重たくなってしまった。でもどうしてバッテリーの警告灯が点いてしまったのでしょうか？このトラブルはキュルキュルと車の前側から音がするケースもあります。この状態は危険なのでしょうか？その原因と、すぐに取るべき安全処置を整備士がお答えします。まず、発電機のベルトが切れるとバッテリーのマークが点灯します。「発電できていません」ということをドライバーに知らせるためです。意外と知られていないことですが、一本のベルトで複数の補器類（発電機やエアコン・パワステなど）を回している車種もかなり多いです。今回の場合は、「発電機とパワステのポンプを兼用して回しているベルト」が切れたことでこうなります。そのため、パワーステアリングだけを一本のベルトで回している車種だとバッテリーのマークは点灯しませんが、ハンドルは重くなってしまいます。