水温がオーバーヒートの警告灯を表示して点滅!そのまま走行できる?

水温警告灯車の警告灯

普段見慣れない警告灯が点灯したら、初めは「なんだろう?」と思うくらいかもしれません。

やがてその警告灯が水温の異常を示すもので、点滅し始めたら

「これ、ヤバいかも・・・?」

と急に心配になってきます。

それでもすぐに車を止めることはできなくて、

とりあえずそのまま走行したらどうなるでしょうか?

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水温マークの警告灯が点滅する意味とは

水温計マーク 赤

アナログな水温計が伝わりやすいオーバーヒート

車種によって点灯や点滅の仕方が違うのですが、基本的には水温の警告灯は赤く点灯し、さらに水温が上昇すると点滅するようになっていることが多いです。

つまり初期段階ではまだ点灯するだけの状態なわけで、できればこの状態でエンジンを止めて応急処置をすることでそれ以上のエンジンのダメージは抑えられます。

つまり、あの赤い水温計のマークが点灯したときは、「冷却水温が異常値にまであがりつつあります」という状態です。

上がり「つつ」ある。ということは、致命的な状態にはまだなっていないということになり、

本来はこの状態でドライバーがなんらかの処置を講じていれば、エンジンへのダメージは軽いということになります。

ということは、水温の警告灯が点滅する段階までオーバーヒートをしてしまった状態というのは手遅れな状態といえなくもありませんね。

オーバーヒートする主な原因

別の記事でも書きましたが、水温計がぐんぐん上昇したり、水温警告灯が点滅する原因は、主に冷却水の漏れが挙げられます。

それ以外にも、サーモスタットという、冷却水の流れを制御する弁や、冷却水が汚れすぎてラジエーターが目詰まりしてしまうこともあります。

水が漏れてなくてもオーバーヒートする原因はほかにもあり、電動ファンのモーターが壊れていたり、モーターの動きを制御するリレーが壊れていることもあります。

オーバーヒートは水温警告灯の点滅の段階でジ・エンド

シリンダーヘッドガスケットへのダメージは免れない

水温計の点滅といえばホンダの軽ワゴン車、「バモス」のオーバーヒートの事例はあまりにも有名です。

もともとエンジンのダメージが大きい場合は、そのエンジンの配置やレイアウトに問題があることが多いです。ホンダのバモスなどはその中でも最悪といえる問題の車種です。

他にもエンジンが車体の後ろにあるタイプのものや、貨物車などはエンジンへの負担が大きくなりがちなので水温異常になることはよくある話として整備士の間では有名です。

ちなみに水温警告灯が点滅し始めたら、エンジンは何らかのダメージを受けている可能性が高いです。

「じゃあ、なんで手遅れな段階で警告灯が点滅するわけ?」

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と言いたくなるでしょうが、そもそもこの警告灯が点滅するという段階は、エンジンの保護というよりは道路上でエンジンが焼き付いて立往生したりするのを防ぐための、

「今すぐ車の運転を中止してください」

という意味なのです。

エンジンが助かるかどうかというための警告灯ではないと考えていいでしょう。

 

オーバーヒートしてもそのまま走行できる?

オーバーヒートでエンジンストップのトラブル

エンジンを守るよりも安全を確保するべき

基本的にはオーバーヒートの警告灯が点灯、または点滅した段階でエンジンにはダメージが残ります。ドライバーはメーターの警告灯を確認した段階で大きな選択肢を迫られます。

すぐに運転をやめて少しでもエンジンをいたわるべきか、それとも、そのまま走行してその日をなんとかやり過ごしてしまうか。

仕事で使っている車なら、業務を優先するためにそのまま走行してしまいたいと考えてしまいます。

この場合の正解は、安全を確保することが最優先で、仮に「なんとかなるだろう」と運転を続けていけば、エンジンが致命的なダメージを負うのは当然として、

クランクシャフトのメタルという部分ががっちりとロックしてしまえば、コンロッドがシリンダーブロックを突き破ってしまう「足が出る」という状態にまでいってしまうでしょう。

マニュアルミッション車なら強烈なエンジンブレーキがかかり、車体が不安定な状態になるので、コーナーを曲がる途中なら車体がスピンしてしまうこともあるのです。

エンジンの下側から大量のエンジンオイルが漏れ出し、道路にこぼれていけば、後続車にも多大な迷惑をかけてしまうことと覚えておいてください。

 

まとめ

エンジンを冷やしている冷却水は非常に重要な役割を担っています。

以前は冷却水の温度をアナログなメーターで表示していましたが、車のメーター周りの簡素化などもあり、普段は水温の表示は消えたままです。

こういった表示の仕方のせいで、ドライバーは余計に水温に対して関心を失ってしまったのかもしれません。

ましてや、メーターの周りにボールペンやレシートなどをおいてしまってメーターのすべてを見ることができない状態に慣れてしまった運転手もかなりいます。

車のメーターのなかの警告灯やインジケーターは必要だからこそのメーターだと再認識していただければと思います。

最後に・・・

オーバーヒートをしてしまったら、エンジンに後遺症が残っている可能性が高く、非常に高額な修理をしなければならないケースも多いです。

エンジンの調子が非常に悪くなってしまったり、なかには走行中にエンジンが止まってしまう場合もあります。

オーバーヒートをしたあとの後遺症に関する記事も書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

【関連記事】車が水漏れでオーバーヒート!後遺症ってどんな症状?
 

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