ニッサン エクストレイルT31のプラグ交換時期や費用・工賃はいくら?

FXE20HR11 エクストレイル新車装着スパークプラグ 車の不具合や修理

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今回は日産エクストレイル(NT31)のスパークプラグ交換の方法とその費用についてのお話です。

ディーラーに依頼した場合とディーラー以外の整備工場にでどれくらいの費用の違いがあるのかも気になるところですね。

DIYでもできなくはない作業ですので、自分で交換作業をする場合に必要な工具も併せて紹介していきます。

具体的な交換方法や、同時に交換するべきパーツなども紹介していきます。

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日産エクストレイル(T31)のプラグ交換費用と工賃

プラグ品番 NGK|DF6H-11B
プラグ交換時期 10万km毎
プラグ部品代 約2600円×4=10,400円
プラグ交換工賃 10000円~16000円ほど

エクストレイル プラグ交換時期

エクストレイルのエンジンには100,000キロ耐久のスパークプラグが組み込まれています。

10万キロとはいいつつ、スパークプラグのメーカーと自動車メーカーでは交換時期についての見解の違いが見える時もあります。

プラグの交換は10年または10万キロ?

メーカーが推奨する交換距離も同じく100,000キロに指定されていますが、新車から10年以上経過しているエンジンに関しては走行距離ではなく経過した年月で交換してもいいかもしれません。

なぜなら、長期間スパークプラグを脱着したことがない場合シリンダーヘッドにスパークプラグが錆びついたような状態で緩まなくなることがあるからです。

こうなってしまうとスパークプラグが緩まなくなり、最悪の場合シリンダーヘッドごと下ろさなくてはならなくなるケースがあります。

そのためにも定期的にスパークプラグを緩めてプラグの汚れ状態などをチェックする必要がありますが、エクストレイルのエムアール20エンジンの場合、脱着するだけでもそれなりに手間がかかるためプラグの点検をすることがほとんどありません。

積雪地帯の使用なら要注意

特に寒冷地や積雪地帯を走行するような地域で使用するユーザさんの場合、スパークプラグだけではありませんが、整備に関しては前倒しがいいでしょう。

路面凍結防止剤や融雪剤などの中に含まれる塩分がエンジンルームにも入り込み、スパークプラグが緩みにくくなる可能性があります。

その場合なら新車から5年経過した状態で一度スパークプラグを外してみてもいいかもしれません。

エクストレイル(T31 )のプラグ交換工賃について

DF6H-11B 新品 FXE20HR11 10万キロ走行 比較

ディーラーと整備工場では工賃や作業工程が違う

日産ディーラーにエクストレイルのMR20DEエンジンのスパークプラグの交換を依頼した場合、作業工賃は一般整備工場の1.5倍ほどになることが多いです。

具体的な金額で言えば、整備工場が10000円から12000円ほどで日産ディーラーが16000円ほどではないでしょうか(※地域やディーラーでも違うことがあります)。

プラグ交換とヘッドカバーガスケットの交換がセットになる?

MR20エンジン プラグ交換

T31型エクストレイルのMR20DEエンジンの場合、インレットマニホールドを取り外さないとスパークプラグやイグニッションコイルにアクセスすることができません。

せっかくマニホールドまで外したのなら、二度手間にならないようなメンテナンスをするほうが長い目でみれば整備費用を圧縮することにもなります。

マニホールドを取り外したら、スパークプラグの交換とセットでヘッドカバーガスケットの交換を提案してくる整備工場も多いはずです。

10万キロを走行したエンジンは、ヘッドカバーガスケットやスパークプラグのプラグホールパッキンからエンジンオイルが漏れていることがよくあります。

エンジンオイルの管理が悪い場合、プラグホールから漏れたオイルがイグニッションコイルに付着して、コイルも劣化させてしまう原因になります。

車検でスパークプラグの交換を勧められる場合、予防整備としてオイル漏れ対策のためにヘッドカバーガスケットの交換が望ましい場合もあります。

MR20DEエンジンのスパークプラグ交換手順

交換した部品

エクストレイル プラグ交換 交換部品

スパークプラグ4本

FXE20HR11 代替えプラグ DH6H-11B
今回使ったのはデンソー製の純正品番ではなくNGKのDF6H-11Bで、純正よりもコスパがいいと感じてます。

インレットマニホールドガスケット

もっとも大きなガスケットなのでスコなくともこのガスケットは交換したほうがいいでしょう。まれにここから二次空気を吸ってしまうトラブルが発生してしまうかもしれません。

スロットルバルブガスケット

実は発注をするのを忘れてしまってましたがかなり状態がいいのでシリコングリスを塗って再使用しましたが、できれば交換がおすすめです

EGRガスケット

このガスケットもかなりきれいで交換しなくても良さそうでしたが部品商が気をきかせてくれていました。

交換作業の流れ

MR20DE型エンジン

↑ 樹脂製の黒いインレットマニホールドがエンジン上部を覆っていてプラグ交換の工数はやや多めになってしまうMR20DE型エンジン

オルタネーター上部 マニホールドのボルト

↑ 樹脂製のインレットマニホールドを取り外すにはマニホールド前面を固定している5本のボルトを緩めていきます。

エンジン後ろ側 ハーネス

↑ インレットマニホールド周りのハーネスなども外しておきます。

エクストレイル インレットマニホールド スロットル連結部分

↑ インレットマニホールドとつながっているスロットルの4本のボルトも緩めますがゴム製のガスケットも交換が望ましいです。

MR20エンジン プラグ交換

↑ この状態になるとようやくイグニッションコイルを固定しているボルトにアクセスできてスパークプラグの交換もできるようになります。

僕の場合、電動ラチェットを駆使して作業したのでここまで分解するのに20分ほどでしたが、手工具だと1.5倍くらいの時間が必要だったと思います。

 

FXE20HR11 エクストレイル新車装着スパークプラグ

↑ MR20DEエンジンに組み込まれているのは14mmの細いタイプのスパークプラグで、これまで主流だった16mmのものよりもさらに締め付けトルクには気をつけないといけないです。

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交換作業に使った工具

プラグ交換に使用した工具

14㎜プラグレンチ

14mmプラグレンチ

14mmのスパークプラグ交換には京都機械工具(KTC) プラグレンチ 【9.5sq】 B3A-14SPを使用していますがさすがはKTC、マグネットの力もしっかりしていてキャッチしたプラグが落ちることもありません。

ラチェットレンチ

今回の作業においてはラチェットレンチはなんでもいいのでは?と思いますが、エアラチェットや電動ラチェットを使わない場合は、ヘッドが小さくて送り角の細かいものが使いやすいです。

クイックスピンナー

クイックスピンナー

山下工業のコーケン Z-EAL 3/8(9.5mm)SQ. クイックスピンナー 3756Zはすべて金属製なので滑り止め処理もすり減ったりすることがありません。

以前から使っていたneprosのクイックスピンナーはゴムの部分がすぐに取れて不満でしたが、こちらのクイックスピンナーは安くて丈夫で使いやすいです。

クイックスピンナー&プラグレンチ&エクステンションバー

なくても作業はできますが、エクステンションの後ろ側につけて新しいスパークプラグをゆっくりと仮締めしていくときに便利です。

エクステンションバー

150mmほどのものが一本あれば問題なく作業が完了しましたが、短いものや長いタイプもあれば楽な体制で作業することもできます。

電動ラチェット

ACデルコ 電動ラチェット

僕のようなおじさんメカニックには大助かりな電動工具。ACDelco G12 10.8V (12V MAX) 充電式 コードレス ラチェットレンチセット 3/8”(9.53mm) ラチェットヘッド 最大トルク45ft-lbs(60Nm) 正逆転切替 LEDライト内蔵 リチウムイオン電池は、野暮ったいくらい大きいのですがかなりパワフルで120N·mまで手締めできるという頑丈さで気に入ってます。

ただし、パワフルであるがゆえに組付け作業ではあえて使わず、手工具を主に使うことが多くオーバートルクを避けるためにスパークプラグを付けるときなどは使用しません。

最後に

DF6H-11B 新品 FXE20HR11 10万キロ走行 比較2

今回はT31型エクストレイルに搭載されるMR20DEエンジンのスパークプラグの交換について、交換時期や交換費用、簡単ですが交換の手順について述べてきました。

このエンジンは他の日産車にも搭載されていてエクストレイル以外にも搭載されていて、作業工程もほぼ同じなので交換費用などもかなり似通っています。

交換したものと新しいものを比べてみましたが、10万キロ少々を走行した場合だと、「まだ交換しなくてもいけるかも」という印象でした。

たとえば、「最後の車検」というつもりで車検をされるユーザーさんの場合、年間走行距離が1万キロにも満たないなら交換しなくても2年ちかくは走行できるかもしれません。

とはいえ、今回僕が担当したエクストレイルのお客様は、エンジンオイルの管理が非常にしっかりとできていたので、オイル漏れもありませんでした。

汚れたエンジンオイルだと、オイルの燃えカスがスパークプラグの先端に付着して異常燃焼を起こすこともあり、総合的なメンテナンスでも違いが出てきます。

この記事で紹介した工具たち



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コメント

  1. MATSUDA より:

    「日産エクストレイル(T31)のプラグ交換費用と工賃」のプラグ部品代のところですが、2,600円×3=7,800円というのはプラグ3本ということでしょうか。
    交換作業の説明では4本交換しているようなので、4本が正しいのでしょうか。
    念のため、ご確認いただければ幸いです。
    (自分で交換しようかなと考えているのですが、初心者なので無知ですみません)

    • サボカジ サボカジ より:

      MATSUDA様

      コメントをありがとうございます。

      ご指摘の通り、エクストレイルは4気筒なので交換するスパークプラグは「4本」です。

      交換費用の3本の部分は誤りで、4本に訂正いたしましたが、混乱させてしまい申し訳ございません。

  2. MITANI より:

    初めまして。記事を読ませてもらい非常に参考になります。以前T31エクストレイルのプラグは交換したのですが、最近イグニッションコイルが逝ってしまった様で交換しようと思うのですがMR20DE型エンジンのヘッドカバーガスケットも一緒に交換したいので、もしご存知であればヘッドカバーの締め付けトルクを教えていただけないでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • サボカジ サボカジ より:

      MITANI様

      コメントをありがとうございます。

      >MR20DE型エンジンのヘッドカバーガスケットも
      >一緒に交換したいので、もしご存知であれば
      >ヘッドカバーの締め付けトルクを教えていただけないでしょうか?


      すいません、その部分の正確な締め付けトルクはわかりません。

      タペットカバーパッキンの交換の際には、その都度パッキンが潰れる感覚を手で感じながら締め込んでいます。

      僕の場合ですが、セオリーどおり、タペットカバーの中央のボルトから外側に、対角に締め付けながら、3回にわけて同じ力加減で締めていきます。

      一般的にはタペットカバーパッキンの締め付けトルクは3N·m~5N·mほどとなっていますが、パッキンの潰れる感覚を感じ取りながら締め込んでいます。

      ホンダ車に多いようなスペーサーボルトならともかく、エクストレイルの場合は締めすぎになることもあるので注意が必要ですね。

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