ふだんはガソリンの残量をあまり気にしない方でも、
ガソリン給油の警告ランプが点滅し始めると、さすがに
「ヤバい・・・」
と思うのではないでしょうか。
すぐ近くにガソリンスタンドが全くないような田舎道なら、
途中でガス欠してしまわないかとヒヤヒヤしますね。
ところで、あなたの車はガソリン警告灯が点灯してから
あとどれくらいの距離を走れるかご存知でしょうか?
ガソリンの給油ランプはいつ点灯する?
余力を残して点灯するのが狙い
「ガソリンがあまりないですよ」という給油警告ランプなら、点灯してすぐにガス欠でエンジンが止まってしまうようでは意味がありません。
僕自身の経験やお客様のお話をトータルすると、ガソリンの給油警告ランプが点灯するのはガソリンタンクの全容量の25%を切るくらいで点灯するようです。(おおよそです)
たとえば、
軽自動車だとガソリンタンクの容量が30リットルくらいの車種が多いのですが、
この25%だと
30リットル × 0.25 = 7.5リットル
つまりタンクのガソリンの残りが7.5リットルを切るあたりから給油の警告ランプが点灯、または点滅するようです。
乗用車で例に挙げると
燃料タンクの全容量が50リットルの車の場合
50リットル × 0.25 = 12.5リットル
燃料タンクのガソリンの残りが12.5リットルを切るくらいで給油警告ランプが点灯するわけです。
これだけの燃料の残りがあればかなり田舎道や山奥で給油ランプが点灯しても十分に給油場所を探してルート変更するくらいの航続距離は確保できているはずです。
給油ランプの点滅と点灯の違いは?
ガソリンスタンドの計量器を表すランプが給油警告灯ですが、このランプが点滅する車種と点灯したままのタイプがあります。
なかには初めは点灯、さらにガソリンが減っていくと点滅に変わるタイプの車種もあるかもしれません。
ただし、この算出に当てはまらないのがハイブリッドカーとか、PHV(プラグインハイブリッド)などです。これらは燃料タンク以外に、バッテリーという、別のエネルギーを貯める機能があるからです。
ガソリン警告灯が点灯または点滅しても問題なし
高速道路のサービスエリアの距離を基準にしている?
車のガソリン警告灯が点灯しても、十分に落ち着いてガソリンスタンドを探すだけの余力はあります。日本の場合だと、よほど僻地にでも行かない限りはどこかしらにガソリンスタンドを見つけることができます。
また、高速道路ではSA(サービスエリア)には必ずガソリンスタンドがありますが、このSAの間隔が50㎞間隔で設けられています。ガソリン給油の警告灯も高速道路の給油できる間隔に合わせてあるといわれていますので、給油警告灯が点滅または点灯してもサービスエリアを二つくらい通過するくらいの燃料は確保されているといえます。
警告灯が点滅して一つ目にサービスエリアをうっかり通過してしまっても次のサービスエリアにまで走り切るくらいのガソリンの残量はあるでしょう。ただし、余裕をもって最短の場所で給油するべきです。
ガソリン給油のランプが点いてあとどれくらい走れる?
カタログ上の燃費で計算されている
給油警告灯の点灯するタイミングは、その車種のカタログ上の燃費と燃料タンク容量のバランスから決められています。
たとえばJC08モードという燃費基準で、リッターあたり20㎞走れる車があるとしましょう。これくらいの燃費だと、車の車格からすれば小型車クラスになり、おのずと燃料タンクの容量も40リットルくらいは全容量があるはずです。
ただ、メーカーはカタログ上の燃費を実用的な燃費とは考えていません。
JC08モードだと、実際は20%くらいは燃費が落ちるといわれていますので、カタログ上ではリッター20㎞走る車も実際は80%くらいに落ちると考えるとリッター16㎞くらいの燃費です。
燃料タンクの全容量の25%で給油警告灯が点滅、または点灯するとすれば、残り10ℓのタンク内のガソリンが残っていることになります。
ここで実質的な燃費のリッターあたり16㎞を走れるのなら、
10ℓ × 16㎞ = 160㎞
単純計算では警告灯が点灯したすぐからだと160㎞くらいは走れる計算になります。
とくに高速道路のほうが燃費が良くなりますので、もっと走れる可能性はあります。
まとめ
給油警告ランプは、ドライバーに余裕をもって給油することを促すためのものですから、このランプが点灯したからと言って、慌てる必要はありません。
どちらかといえば、「給油の警告灯が点いても結構走れるから大丈夫」とたかをくくるほうが危険な考え方です。
高速道路のサービスエリアなどの掲示板にもありますが、ガス欠というトラブルもかなり多く、思っているよりも短時間で距離を稼ぐことができるため、ガソリンの減りも一般道よりも短時間で減っていくということを頭にいれておきましょう。
一般道でガス欠した場合は、高速道路よりは落ち着いて対処できたり、後続車との事故も起きにくいといえます。もちろん大きな交差点でガス欠などは危険ですが。
給油警告ランプが点灯したら慌てずそのまま走行しつつ、最短で給油できる場所を探しておきましょう。
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