車のサイドブレーキをかけたまま走行してたら煙と焦げ臭い!修理代は?

ブレーキ

ミニバンやハイトワゴンに増えてきたのが足踏みタイプのサイドブレーキ。

足の力で操作するのでしっかりと踏めるのですが、手元にレバーがないので、

サイドブレーキを戻し忘れても違和感なく走行してしまうことがあります。

では、そのままずっと走行してしまったらどうなるのでしょうか。

僕の整備士としての経験からお話をしていきます。

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車のサイドブレーキをかけたまま走行してしまったら?

この場合は、

「どれくらいの強さでサイドブレーキをひいて」

「どれくらいの距離を」

「どれくらいのスピードで走ったか」

でかなり状況が変わってきます。

サイドブレーキを引いたまま走行した場合、まず後ろのブレーキの中にサイドブレーキも組み込まれていますので、この部分が摩擦熱で非常に高温になっていきます。

そのままさらに走り続けると、ブレーキ内部のブレーキシューという部品が異常に磨耗していきます。

本来なら何万キロも持つはずの消耗品ですが、表面が焼けてしまい、本来の制動力を失ってしまうこともあります。

サイドブレーキの構造によって被害も違ってくる

また、サイドブレーキの構造にもいくつかのタイプがあり、

後ろのブレーキが↓

①ドラムブレーキの場合

②ディスクブレーキでもサイドブレーキ専用のドラムブレーキが内蔵されているタイプ

③ディスクブレーキで、サイドブレーキもディスクパッドが併用されているタイプ

日本車の場合は上記のどれかに該当します。

このなかで、最も被害が大きくなりそうなのが①の後ろのブレーキがドラムブレーキのタイプです。

 

ほとんどの軽自動車は今でもこのタイプで、小型車やコンパクトクラスの乗用車も、このドラムブレーキが採用されています。

ディスクブレーキのタイプのものは比較的に放熱性がよく、サイドブレーキを引いたままでの摩擦熱も比較的にうまく排熱させられます。

なので、今回はドラムブレーキのタイプの車のケースでお話しをしていきます。

ちなみに、ご自分の車の後ろのブレーキがドラムブレーキなのかを知りたいと思いますが、アルミホイールだと見えるのですが、

ホイールキャップをつけているタイプだとタイヤを外して確認してみないと分かりずらいと思います。

 

どんな車にドラムブレーキが採用されているのかですが、
↓ ↓

・ほとんど全ての軽自動車(ホンダ S660、スズキ アルトワークスとかの本格スポーツKカーは除く)

・1000CCクラスのコンパクトカーのほとんど

・1500CCクラスの車の大半

これらの車は後ろのブレーキはドラムブレーキです。

 

もしも煙や焦げ臭いニオイがした場合は?

まず、もっとも被害が少ないケースは、少しだけ走ってしまった場合。フットブレーキを踏んでもあまり違和感がなければ問題ないです。

次に、煙や焦げ臭いがしている場合。この段階でブレーキ周りに何らかの整備や修理が必要となってきます。

ドラムブレーキはドラムというお椀のような形の部品がタイヤ側と直結しています。

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このドラムは車両側に被さるように装着されているので、とにかく熱が逃げにくい構造です。

そのためドラムに接触したブレーキシューが高温になり表面が焼けたようになり、初期段階でも整備工場で点検してもらう必要があります。

さらに高温になった状態になると、「ハブ」という部品の付け根にあるベアリングが高温にさらされるために交換が必要になる可能性があります。

交換かどうかの判断は、僕たち整備士がドラムを外して、確認するしかないのです。

交換が必要なら、ベアリングに封入されているグリスが熱のために溶け出しています。

 

レッカーサービスを呼ぶべき状態とは

ブレーキのききが普段よりも悪いと感じたなら、それは『フェード現象』という、ブレーキの表面が高温になりすぎて、摩擦係数が落ちてしまい、一時的にブレーキの利きが悪くなっている状態です。

この状態でサイドブレーキの戻し忘れに気づいている場合は、車を安全なところに止めて、ブレーキを自然に冷却させるようにしましょう。

間違ってもブレーキに水をかけたりしないようにしてください。

もしもブレーキペダルを踏んで、普段よりもさらに奥のほうへとペダルが入っていくような状態になっているのであれば、それは非常に危険な状態です。

この「奥までブレーキペダルが入っていく」という状態は、『べーパーロック現象』といい、

ブレーキの力を伝えるブレーキフルードが熱で沸騰してしまい、ブレーキの通路に気泡が発生している状態です。

ブレーキが全くきかない可能性もある事故が起きる直前ともいえる状態です。すぐにレッカーサービスを手配しましょう。

 

サイドブレーキを引いたままの走行。車の修理代はどれくらい?

サイドブレーキの戻し忘れにすぐに気づいた場合はセーフ

■第一段階 すぐに戻し忘れに気づいた状態
少し走ってしまっただけの状態なら問題ないケースが多いです。心配なら整備工場に相談してみましょう。

ドラムブレーキの当たり面、ライニングの表面と、ドラム側の簡易研磨。分かりにくいですね。 まぁ費用で言えば6,000円くらいでしょうか。

■第二段階 焦げ臭いにおいがしてしている状態
ブレーキシューがダメになっているならブレーキシューの交換、費用にして15,000円くらい?ディーラーならもっと高いかも

■第三段階 煙が出て、独特の焦げ臭いにおいがしている状態
この独特の焦げ臭いにおいというのは、ブレーキシューからではなくて、ハブベアリングの中にあるグリスが溶け出して熱せられた臭いです。

焦げたドラムブレーキとハブベアリング
↑ わかりにくいですが、真ん中の丸いハブベアリングからグリスが溶け出ています。近い将来、ゴーゴーという異音がし始めることは間違いないでしょう

ブレーキシューの交換とハブベアリング、それから油圧ブレーキの受け側、「ホイールシリンダー」のオーバーホールが必要になるかもしれません。

ディーラーなら30,000円超えコースで、ハブベアリングの構造によっては、片側だけで30,000円越え(!)、左右で60,000円くらいは行くかもしれません。

まとめ

すぐに戻し忘れに気づいた場合は問題ないことが多いです。

焦げ臭い臭いや煙、ブレーキのきき具合がおかしい、などの症状が出た場合はすぐに整備工場で点検してもらうことをお勧めします。

症状がひどい場合はレッカーサービスを依頼するほうがいいでしょう。

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