360度撮影ドラレコのデメリット|駐車監視の機能もいらない?!

360度 ドラレコ ドライブレコーダー

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360度撮影できるドラレコって必要なのかな・・?

こんなご質問をお客様から受けることも多くなり、新車や中古車の販売を担当することもある僕としては、いろいろと考えさせられるものがあります。

360度タイプ ドライブレコーダー

結論、360度を録画できるタイプのドライブレコーダーのデメリットは

・細かい画像が撮れずナンバープレートなどがわかりづらい

・信号機など上方向の画角が狭く撮影できないことが多い

・車の後方はスモークガラスなどで撮影できない場合もある

・助手席も映るのでプライバシー上で嫌がる人もいる

・広い範囲を撮影するので記録容量が大きい

ざっくりいえば上記のようなデメリットがあります。

今回のお話は、ドライブレコーダーを取り付ける側の整備士としてだけでなく、

実際に使ってみたお客様からの感想を参考にしつつ

360度撮影タイプのドラレコが必要かどうかの参考にしていただくための内容です。

結果的にはこの記事を最後までお読みいただいた方が

「なるほど、納得したうえで360度ドラレコを選びました」

「自分には必要ないことがわかりました」

という、その人それぞれの判断基準になればいいなと思っています。

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360度タイプのドラレコのデメリットをお客様に聞いてみた

コムテック 360度タイプ ドライブレコーダー
コムテック 車用 ドライブレコーダー 360度全方位カメラ搭載 HDR360GS

実際に360度タイプのドライブレコーダーを取り付けているお客様の意見として、

「慣れてしまえば気にならない」

「なんか常に監視されているような感覚になる」

「運転中の心境が変わった」

といったお話を聞くことができました。

つまり、感じ方は人それぞれということになるわけですが、「誰かに常に見られている感覚」というのは、車の運転をするうえで個人的には大事な感覚だと思っています。

自分が映り込むことへの抵抗

運転する女性

車の中はパーソナルスペースを確保できる空間であり、リラックスできたり思わず独り言が漏れだしたりと、電車の中のような公共の場にいるという感覚が薄れてしまう場所でもあります。

ドライブレコーダーで自分自身を撮影し続けていると、無意識の自分の姿を映像として他人に見せる可能性があり、そのことを意識するあまりリラックスできない人もいるでしょう。

撮られているという緊張感

車内を常に録画し続けていることを意識するのは、果たしてドライバーにとってプラス要因なのかマイナス要因なのかを考えると、運転手としての特性を考えてみる必要があるのかもしれません。

運転免許の更新や交通違反の講習会などで、運転に対する適性検査を受けたことはないでしょうか。

車の中で一人でいるとき、鉄の塊である自動車の中で守られているようにいることで心理的に悪い意味で開放されてしまい、自我が開放され攻撃的な運転をしてしまったり強引な割り込みをする人もいます。

独りごと抑制機能・・?

独り言で周りの車や歩行者に対してつねに悪態をつきながら運転している運転手もいますが、もしも音声と画像でこれらのすべてが記録されているとすれば、いい意味で冷静さを保つことができます。

ただ、このことを潜在的に理解している人はむしろドライブレコーダーに記録されることを嫌っている可能性もあります。

人によっては「車の中は一人でリラックスできる空間」として使われていて、誰にも見られないからこそ考え事をしたりリフレッシュできると考えています。(僕もそのタイプです)

シガーソケットから電源を取るタイプのドラレコなら、車を止めて一人でくつろぎたい場合は、ソケットを抜いて駐車監視モードにもならないようにしておきたいところです。

密談・密会ができないと困る人もいるかも(笑)

ナイトドライブデート

また、誰かと二人きりで込み入った話をするときも録画も録音もされていると話しづらいケースもあり、ドライブレコーダーを付けている車では配慮が必要なのかもしれません。

恋人とのデートの終わりに車の中で話しながらより親密になれるというシチュエーションもありますが、防犯カメラのようにドラレコが起動したままではしらけてしまいます。

車上トラブルの確率はそれほど高くない

駐車監視 全周囲 ステッカー

「万が一」のために備えることの意味

あおり運転者が車から降りてきて、こちらの車の窓を無理矢理に手で下げながら怒鳴るシーンも報道されていました。

しかし、このようなシチュエーションに遭遇することは、大きな交通事故に遭うよりも確率の低いことではないでしょうか。

もしも車内で起きたトラブルを記録するために360度ドラレコを付けるのなら、それは「石橋を叩いて渡る」くらいの、慎重かつ全方位的なリスクに備えることだと思えてしまいます。

もっと別のリスクに目を向けたほうがいいのでは?と整備士として思わず心のなかでつぶやいてしまうお客様もいました。

整備士サボカジ
整備士サボカジ

ドラレコは付けるけど法定点検は気にしないの?みたいな。

トラブルに対処するための備えとしてドライブレコーダーを取り付けるのなら、受動的な事故も含めて前後カメラでいいのではと個人的には思います。

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360度ドラレコの駐車監視機能はいらない?

ユピテル 360度ドライブレコーダー
ユピテルQ-20全周囲360°記録対応ドライブレコーダーGPS/HDR/STARVIS搭載2.4インチ液晶

機種によって感度が違う

すべてのドラレコを確認したわけではありませんが、お客様の車を整備していると、リフトアップしたりドアの開閉でドラレコが作動し始めることがよくあります。

どれくらいの振動や揺れで録画モードがオンになるかどうかはドラレコによって違いがあり、ドアパンチなどの「コツン」ではそもそも録画できていないこともあるはずです。

とはいえ、設定を変更してわずかな振動でも作動するようにしてしまうと、風で車体が揺れただけのことでも録画してしまい、SDカードの容量を無駄に使ってしまうことになります。

結果的にはどんな些細な当て逃げにも対応できるわけではないだろうと感じていて、「撮れていればラッキー」というくらいの認識でちょうどいいのかもしれません。

バッテリーへの負担が大きくなる

ドラブレコーダーやレーダーなどの電子機器はあまり電気を消費せず、カレントテスターで暗電流(停車中に出ていく電気)を計測しても大きな問題はありません。

ただし、それも機種によるので絶対に問題がないとはいいきれません。

また、車のバッテリー電圧が下がったことをドライブレコーダーが検知すると駐車監視モードにならないようにセーブしてしまう機能がついています。

そのため、エアコンを多用したり寒い季節に入ることで駐車監視モードに移行してくれないままになることもあります。

設定を変更して電圧の降下の幅を変更することができればいいのですが、そこまでの配慮をしなければならないのもさすがに面倒です。

ドラレコを盗難されたり破壊されるケースには対処できない

防犯カメラを破壊してから店内を物色するようなプロの窃盗集団もいます。

それと同じように、車の中にセットされているドライブレコーダーそのものを破壊するか持ち去られることもあります。

証拠を記録しているドラレコが盗難に遭えば、画像の確認もできないわけで、車上荒らしに慣れている者たちには想定済みのことといえます。

そういう意味では、犯罪者への対策としては少し弱いのかもしれません。

通信型でクラウド保存なら問題ないけど・・

ドライブレコーダー単体がネットに接続できるものもあり、さらに録画したデータをドラレコ本体ではなくネット上のサーバーに記録できる機種もあります。

これならドライブレコーダーが故障したり盗難にあった場合でも録画した内容を確認することができます。

ただし、駐車中も常に録画できタイプや衝撃を感知してその前後の録画をクラウドに送信してくれるかどうかは疑問ですが。

 

最後に

魚眼レンズ

今回は360度撮影のドライブレコーダーに対してやや否定的なお話が多い内容でしたが、「必要ない」と言い切りたいわけではありません。

安心感を得る目的で取り付けした結果、非常に満足しているユーザーさんも多く、いい意味で運転に対する意識が変わったという方もいます。

とはいえ、駐車中の監視モードに期待しすぎると「大事なことがぜんぜん撮れてない!」とがっかりしてしまいます。

できれば実際に車を揺らしたり小さな振動を与えてみてどれくらいの感度で反応してくれるのかを試してみることをおすすめします。

いろんなモデルの反応を見てきましたが、ドアを開閉するくらいの「バタン」というくらいの振動でないと起動しないことが多いです。

車内を撮影したいのであれば、360度タイプより、前後カメラにプラスして車内カメラもある3カメラタイプのドライブレコーダーがおすすめです。

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