車を自分でメンテナンスすることはマイカーに愛着を持つうえでも大事なことです。
しかも車の維持費を節約することにもなりますから、「楽しい」「節約できる」の一石二鳥ですね。
今回は整備士生活20年の僕がお薦めする、DIY初心者さんでもできる車のメンテナンスなどの作業や、
それに必要となる工具をご紹介していきます。
免許を取りたての若い方だけでなく、女性や定年を迎えて趣味を見つけたい、
と考えるシニア層の方にもご紹介できる作業を選んでみました。
▼ 関連記事▼
すぐにできる車のDIYとは 車の維持費を安く抑えよう
車いじりのDIY初心者さんに知ってもらいたいこと
まず、車のDIYと言ってもいろんなジャンルというか難易度があります。
また作業の内容によっては大掛かりな設備や広くて安全な場所も必要になってきます。
今回は、これからDIYを始めようかとお考えの方に向けてお話していきます。
DIYは場所も選ばず、特別な知識や工具も必要としない作業もあります。
初心者さんにおススメしたいのはこういった簡単な作業からスタートして、自身が点いたら徐々に難易度の高い作業にチャレンジすることです。
「段取り八分」は嘘じゃない
作業を始める前にやっておいて欲しいのが「前準備」です。
プロの整備士ももちろんやることですが、実際に作業を始める前に、すでに頭の中で車に向き合っていて、
どんな工程で作業をするのか、
どんな工具が必要なのか、
必要な知識や調べておくことはないのか、
作業時間にはどれくらいかかるのか、
などをざっくりとネットで検索しておくのも大事ですね。
DIYといえども車のメンテナンスですから、間違ったやり方や作業ミスがあると、車のトラブルにつながってしまうこともあります。
「段取りで決まる」などとベテランの整備士も言っていますが、作業を始めてはじめて
「あの工具がない」「あのやり方がわからない」などとなってしまうと、「泥縄」になってしまいます。
車のDIYでおすすめな作業はこれ
どんな作業ができるのか
まず考えることは、DIYの初心者さんが、どんな作業ができるのかということですね。
・球交換
おもにストップランプ球とかウィンカー球などから、ヘッドライトのバルブなども含め車の外装まわりの球を交換してみましょう。
とくにストップランプ球はわりと切れていることもあり、カー用品店などで球の交換を依頼すると、
ほんの数分で完了するような作業なのに500円と1000円くらいの作業料金を請求されます。
これらの工賃は、自分でやっていまえば要らなくなるのでおすすめです。
・ワイパーゴム交換
ワイパーのゴムは一年ごとの交換が推奨されています。交換する作業料金は車検などでは請求されないこともありますが、定価なので、少し割高です。
・エアコンフィルター交換&臭いとり
今どきの新車で販売されている車なら必ず装着されているのがエアコンフィルターです。
車種にもよりますが、道具すら必要がない、超簡単な作業だったりします。
・カーオーディオ取り付け
カーナビ取り付けとなるとかなりハードルが上がってしまいますが、純正のオーディオを社外品のちょっと音がいいヤツに交換してみるのも簡単で面白いです。
これらはほんの一部の作業ですが、タイヤの脱着などはあえていれていません。
簡単な道具で場所を選ばず、それでいて節約にもつながるような作業をご紹介しました。
さて次は上記のような作業をするうえで用意しておくと便利な工具やおススメのコスパの高い工具や道具をご紹介しましょう。
車のDIYに必要な工具とおすすめな道具など
100均で購入できるおすすめ道具たち
まずはコスパが高いことがおすすめする理由になるのですが、100均でも購入できる工具でもあればすごく便利なものもあります。
・ゴムハンマー
えっ?と思ったあなた、プロの整備士ですら、こっそりと100均の道具なんかを愛用していることもあるんですよ。
そのなかでも、とびきりコスパが高いと僕が思うのがこの「ゴムハンマー」です。100均で見つけられない場合でも200円とか300円で購入できるのですが、100均のものでもほとんどそん色ない使い心地です。
外れた部品を傷つけないように叩き込んだりできるのもゴムハンマーですし、手で工具をたたくとケガをしそうな場面でもゴムハンマーが大活躍。だまされたと思って100均のゴムハンマー、買ってみてください。
・メジャー
なにかを作るときは寸法を合わせてみるときには必ずお世話になる巻き尺ですが、100円ならどこにでも置いておくことができますので、いっそ自分の車のグローブボックスに入れたままでもいいです。
必ずといっていいくらい、「あってよかった」と思えることがありますから。
・ドライバーセット
100均といっても侮れません。先端の部分を交換することでグリップをコンパクトに収納できるドライバーセットは簡単な球交換や内装の取り外しにも活躍します。
ただし、これとは別にしっかりとしたドライバーも用意することをお勧めします。
・ハサミ
これもあると無駄になることがまずないといえる汎用性の高い道具ですね。布だけじゃなくて厚手のビニールも切れるくらいのモノや、裁断用の大きめのハサミも用意しておくと便利ですよ。
1000円以内で購入できるコスパ高めの工具
ひとつで1000円といえば、プロでも愛用するレベルのアイテムも購入することができます。
その中でも、やたらと出番が多くて安くて重宝する工具たちです。
・内張はがし
これは車の内装などを浮かせるときや、ドアの内側の内張を外すときに使う道具です。ところが、これ一本で外しにくい部品を先端の薄い部分でコネて浮かせたりできます。
さらに、僕が普段の業務でもかなり使うシーンが、ストップ球などの球交換の際、テールランプやコーナーレンズなどを軽くこねて浮かせるときにもこの道具が大活躍。
他にも配線のカプラーの爪を浮かせたり、車のアンダーカバーを抑えているリベットを外したりすることにも大活。もしかすると100均のゴムハンマーよりもコスパが高いかもしれません。
・ニッパー
結束バンドを切るにはハサミでは無理ですがニッパーなら針金の細いヤツくらいならパツンと一撃。必ず用意していただきたい工具です。
・プライヤー
ないと作業にならないことも多々ある、極めて汎用性の高い工具です。高いものは5,000円とか普通にしますが、1,000円未満のものでも全然問題ないです。むしろ高価な工具を頑張って購入するよりもいろんな工具をそろえていくほうがいいです。
・プラスドライバー
車のDIYでも欠かすことができない工具です。先端が十字になっていますが、とがり具合などでナンバー0とか1番とか呼ばれています。一番のドライバーくらいがよく使います。
・細いマイナスドライバー
これはマイナスドライバーというよりは、細かいツメなどをコネたりするような使い方が多いです。これ一本あるだけで、ホントにいろんなことができますので、これもDIYにはぜひそろえるべき工具ですね。
・検電テスター
カー用品店でも売っていますが、もっとも値段の安いものだと700円くらいで購入できますが、そのコスパは非常に高いです。
あるとないとでは大違い、本格的なテスターがなくてもこれさえあれば作業ができてしまうことも多いです。
セットで購入するほうがお得な工具
ボックスレンチセット
差し込みは9.5sqが使いやすくておススメです。この工具に関してはバラバラに購入するよりもセットで購入するほうが断然お得です。
まとめ
今回はDIY初心者さんにおすすめする工具だったので、かなり端折っていますが、これらの工具や道具があるだけでできることがものすごく増えます。
まずは100均のモノで構いませんので便利でコスパの高いものをそろえっていくといいでしょう。
▼ 関連記事▼
車のDIYを100均の工具で!おすすめのコスパのいいアイテムたち
コメント