自分でできる車のDIYの中でも、かなり簡単にできる作業としておすすめなのがワイパーゴムの交換です。
整備工場やカーディーラー、ガソリンスタンドでも交換してくれますが、ほとんどは定価に近い価格設定になっています。
交換工賃は頂かないところも多いのですが、その分ワイパーゴムの部品代で一本数百円くらいの利益を上乗せしています。
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ワイパーゴムの交換時期とは
基本的にはワイパーゴムの交換は「一年ごと」とメーカーさんが推奨しています。僕も整備士として、この一年サイクルの交換でいいと思っています。
ただし、車の保管状況によってはワイパーゴムの痛みかたに違いが出てきます。たとえば、ガレージの中に車を保管している場合などは直射日光や湿度での痛みが少ないです。
また、埃などの粉塵が車に降りかかるような環境で常時駐車している場合だと、ワイパーゴムに付着した砂や粒子が原因で、ワイパーゴムの先端のエッジのところが痛みやすくなります。
ワイパーゴムのタイプもある
同じサイズのワイパーゴムのなかでもゴムに加工をしてあるものがあります。
ノーマルのワイパーゴムのほかに「グラファイト加工」「撥水コート」「強力撥水コートワイパーゴム」などが商品にラインナップされています。
・撥水コートワイパーゴムとは
この撥水コートワイパーゴムに交換してワイパーを作動させるだけで、ガラスに撥水コートができます。ガラスに撥水加工をするのは面倒だと思われる方にはおススメです。
・強力撥水加工ワイパーゴムとは
この商品が価格はもっとも効果なのですが、雨天時以外にも軽くワイパーを作動させるだけで撥水コートができる優れものです。雨が降る前にワイパーを作動させて準備することができます。
・グラファイトワイパーゴムとは
これは、撥水加工をすでにガラスに施工している場合に使用します。通常のワイパーゴムだと、ガラス撥水を施したガラスに使用すると、余計にビビりが発生してしまうことがあります。
そこでグラファイト加工をしてあるワイパーゴムを使用するだけで撥水加工をしたガラスでもビビりにくくなるのです。
・おススメは安いヤツ
上記の三種類のワイパーゴムのなかで、整備士の僕が一番お奨めするのは、価格も安い「グラファイト」のタイプです。
なぜなら、撥水コートのゴムだと、フロントガラスのワイパーが動く部分だけが撥水コートされることになります。意外とこれ見えにくいです。
それよりも、フロントガラスには、前もってガラス撥水加工をガラス全体にやっておいて、グラファイト加工のワイパーゴムを装着してビビりにくくするのが、最も雨の日の視界がまんべんなく見えるからです。
「ガラス撥水なんてめんどくさい!!」と感じるかたには撥水加工タイプでもいいですけど、「自分でガラス撥水」で「安いグラファイトを使う」というやりかたが、実は一番コスパがいいんです。
ワイパーゴムの選び方
・車種別のワイパーを選ぶ
まずはご自分の車に適合したワイパーゴムを探す必要があります。
ひとことでワイパーゴムと言っても「長さ」「幅」「断面の形状」「ゴムのタイプ」など、いろんな選択肢から見つけないといけません。
そこで簡単に見つける方法として、ワイパーゴムのメーカーのサイトから見つけてくるのいいでしょう。
ここではNWB(日本ワイパーブレード株式会社)さんのサイトを参考にしましょう。
僕自身も仕事で使わせてもらっている、ワイパーのトップシェアの会社です。
車種名の頭文字からも検索できますが、自動車メーカーのところからのほうが探しやすいです。
同意事項のチェックボックスをクリックしてチェックし、「検索結果を表示する」をクリックします。
対応する品番などを控えておく
自分の車に適合する品番がわかれば、品番を控えておきます。このNWBさんのワイパーゴムはホームセンターやカーショップなどでも見つけることができます。しかも値段はディーラーや整備工場のものと同じものが半額近い値段で購入できます。
つまり、この差額が整備工場の作業料金というか、手数料なわけです。
実車でも確認しておく
中古車だと、過去に別の種類のワイパーブレードに交換されていることもありますし、長さだけが変わっているケースもあります。
念のためにメジャーでワイパーゴムの長さを計っておきましょう。国産車だと、運転席側のワイパーゴムのほうが長いので、左右それぞれの長さを計ってメモしておきましょう。
交換作業は動画でチェック
さきほどのNWBさんのサイトのなかには、動画を使ってワイパーゴムの交換方法を説明してくれています。車種によって多少違うこともありますが、基本的には
車からワイパーブレードをはずす
↓
ワイパーブレードからワイパーゴムを抜き取る
↓
新しいワイパーゴムをブレードに入れてロック部分で固定させる
とまぁこんな感じなので、慣れてしまえば2.3分で交換できてしまいます。
ワイパーブレードの交換もたまに必要
ワイパーゴムだけの交換では不十分なケースもあります。
ワイパーゴムが装着されているブレード部分は金属や樹脂でできているのですが、長年使用していると、ガタができてしまいます。
この状態だと、ワイパーを動かすと「グググ」とか「ギチギチギチ」みたいに、ワイパーがビビッてしまうことがあります。
こうなるとゴムだけの交換では解決しないこともありますので、3.4年くらい使ったブレードなら交換してもいいです。
ちなみにブレードのガタのチェックの仕方は、ワイパーを立ててゴムの部分をぐらぐらと進行方向に揺らしてみるといいです。
「カタカタ」とガタが3.4ミリくらいあれば交換してみましょう。
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