趣味と節約を兼ねてのDIYですが、
車のメンテナンスやカスタマイズをしようとすると、
なんやかんやと工具を買ってしまってお金を使ってしまう・・・。
これもクルマいじりの「あるある」な話です(笑)
張り切っていい工具も買ってみたけど、
次に使うのは何ヶ月も先のことで、
「結局、これってコスパいいんだろうか?」
と、ふと疑問に思ってしまうこともあります。
今回は、100均で購入できるDIYに使う道具について
プロがおすすめする100均グッズをご紹介していきます。
ちなみに、
プロの整備士も業務でこっそりと100均の道具を使っていることもあります。
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車のDIY初心者におすすめな作業と工具は?コスパの高い道具は?
車のDIYは100均でもかなり便利
使い方はアイデア次第。プロも使う100均グッズ
100円ショップで買える道具といえば、「ちょっと、ちゃっちい」と感じたり、強度に問題がありそうに感じるものも結構あります。
ですが、使い方次第では非常にコスパのいいこともあり、プロの整備士やさまざまなプロも愛用していたりします。
では、「その道のプロ」たちは100均グッズをどんなことに使っているのでしょうか。
いちおう、20年以上やってるプロの整備士なのでほかの業種の方もやりそうなことも想像できることがあります。
安いからこそ常備できる便利さ
はて?なんのことやら、と感じたかもしれませんが、ようするに1個だけしかないアイテムなら、それを探すのが面倒。だから100均のものを何個も買っておくという考えです。
そのなかでも僕もよくやるのが、「巻き尺」つまり「メジャー」の類のものです。
なにかの寸法を測ったりするときに5メートルくらいを測ることができる巻き尺をよく使います。
「巻き尺があったらいいのにな・・・」と思うときに限って、近くになかったりすることもよくあるシチュエーションです。
それならば、100均の巻き尺を、そこかしこに置いておくと、いちいち巻き尺を探す手間が省けていいし、値段も安いので気軽にまとめ買いもできます。
つまり、いろんな場所にそれぞれ置いておくことで「探す手間」をなくすことができるわけです。
この考え方はDIYでも応用できて、家の中や、車の中、いろんなところに巻き尺を置いておくとDIYなどで寸法を測りたいときに便利です。
ということで100均で買えるDIYグッズとして僕がおすすめするのが「巻き尺」だったりします。
なにかDIYのいいアイデアが浮かんだらとりあえず巻き尺が欲しくなる。これも「DIYあるある」ではないでしょうか。
精密機器は不安だけどシンプルな道具なら◎
100均で小さなスピーカーとかLEDのミニライトとかありますが、耐久性がいまいちですぐに使えなくなってしまった、なんてこともわりとあります。
ですが、単純であるがゆえに耐久性も使い勝手も問題ないという100均グッズもけっこうあります。
そのなかでもおすすめなのが、「ハンマー」などの叩く系の道具で、車のDIYで使えるのが「ゴムハンマー」だったりします。
「叩く」という、シンプルな作業だからこそ、質感とかはあまり関係ありませんので、ホームセンターで購入できるしっかりとしたものでなくても使い心地は変わらなかったりします。
また、作業に使うグローブや、ウエス代わりに使うキッチンペーパーなども100均製でも問題なく使えます。
車のDIYに応用できる工具
消耗品は100均でも十分?
先ほど少し触れましたが、紙ウエスや軍手などのような使い捨てのものは「たまに少しだけ使う」というDIYやサンデーメカニックこそ活用できます。
実は100均の商品って、なかにはあまり安くないものもあり、大手のメーカーのものを少量だけパッケージングして100円という価格にしているだけの場合もあります。
ですが、ほんの少量だけあれば事足りるような場合だと正規の商品を大量に購入する必要がないことも多いのもたしかです。
商品のクオリティがいいのであれば少し割高でも少量を購入できるほうが安上がりになることもありますね。
汎用性の高い道具は応用がきく
工具の用途を大きく分けると「掴む」「回す」「叩く」などがありますが、その中でも「掴む系」はかなり汎用性が高いです。
たとえば、100均製のラジオペンチを思いっきり両手でつかんだら先端が折れてしまったりすることもあります。
ですが、車のヒューズボックスのヒューズを引き抜くだけなら100均のものでも十分使うことができます。
車のDIYにおすすめな百均グッズたち
使いこなせばコスパは最高
プロの整備士でもたまにあることですが、作業をしていて困ったときなって初めて「ああ、あれがあったらよかったのにな・・・」
みたいな道具は結構あります。
ただ、その時になってみないとわからないというのがミソで、欲しいときには手元にないことが多いのです。
これから紹介する100均グッズは、転ばぬ先の杖として、とにかく買ってみてください。
「あっ!これってこんなに便利なんだ!」という、使ってみて初めて気づくような用途がたくさんあります。
ゴムハンマー
先端のヘッドの部分がゴムでできているゴムハンマーは以外にもかなり使える道具です。
しかもハンマー部分をもって柄の部分で軽くコンコンとやることもできて、アルミホイールのセンターキャップを裏側から叩き出すときにもかなり使いやすかったです。
メカニックグローブ
メカニックグローブは消耗品ですが、あまりにもフィットしていないと作業がやりにくくなることもあります。
ところが、布製のグローブにウレタンのコーティングをしているものなど、たくさんのバリエーションのグローブがありますが、比較的に薄手のものを使うと非常に使い勝手がいいです。
僕自身も最近は100均のものがお気に入りです。
ノギス
100円で購入できるノギスとはいえ侮れなくて、外した部品の寸法を測定するのにも大活躍します。
特に、新しい部品をネットで購入するときなどは、寸法などを自分でしっかりと測っておかないと、適合しない部品を発注してしまうことになります。
メジャー
さきほどご紹介したとおり、メジャーはいろんなときにあると便利なので、一つだけを探し回るよりもいろんな場所に置いたままにできるほうがなにかと便利です。
100円で購入できるからこそ惜しげもなくいろんな場所に置いたままにすることができます。
余談ですが、金属製のメジャーをハサミで切ってしまって、簡易的なディスクパッドを図るためのゲージにすることもできますよ。
ハサミやカッターナイフ
いうまでもなく汎用性の高い道具で、使いみちも様々なので買っておきましょう。
レジャーシート
車をジャッキアップして下に潜り込むときなどは、寝板(ねいた)と呼ばれる整備用の道具よりもレジャーシートを下に敷きこんで寝転がるほうがいいこともあります。
とくに道路や駐車場で作業をするときは、このレジャーシートを使うことで、あまり高くジャッキアップできない場合でも体を入れて潜り込みやすくなります。
しかも外した小さな部品などを無くす確率も大幅に下げることができ、作業した後の掃除もしやすいです。
もしもオイルが溢れるような作業なら、作業後に捨ててしまうのもいいし新聞紙を敷いて作業するのもおすすめです。
パーツトレイ(キッチントレイ)
ステンレスでできたキッチントレイも100均で購入することができます。お店によっては樹脂製の場合がありますが、どちらにしても、外した部品を入れておくためにはかなり便利です。
できれば同じものを三つとか四つ購入しておけば重ねて保管できるのでお勧めです。
また、キッチン用のものの場合はオイルにまみれたパーツを外しても地面や床を汚すことがないのできれいな作業をすることができます。
ミニドライバーセット
ドライバーの先端部分を抜き替えてグリップを共用するようなタイプのドライバーならコンパクトで収納しやすいですし、サンデーメカニックにはありがたいです。
これワンセットだけでかなりの車の室内用の内装の取り付けなどに使うことができるので、100円+消費税で手に入る工具としてはかなりコスパが高いといえます。
メディスンケース
メディスンケースとは、一週間分の薬を計画的に飲むために仕切りを七等分にしている、薬を小分けにしてカレンダーのようにするための小物入れです。
このケースのいいところは、少量の配線ギボシなどを少しづついろんな種類を見つけやすく分類できることです。
DIYでナビの取り付けやスピーカーの取り付けなどをするときは、プロ仕様のように大量のギボシを用意しなければいけないわけではありません。
できればいろんな種類のギボシやビス、絶縁用のスリーブをカー用品店で少しずつ購入するくらいがちょうどいいです。
たまたま100均で見かけたので使ってみたのですが、もともとそのために用意されていたのでは?と言いたくなるくらいおあつらえ向きでした。
結束バンド
これは道具ではありませんが、100均ショップでもたいてい購入することができます。
車のDIYをするうえで、この結束バンドほど汎用性の高いものはないでしょう。
作業系はもちろんのこと、なにかトラブルがあったときの応急処置にも使い道があります。
おすすめしない100均グッズもある
ここまでは、コスパ最高の100均グッズを紹介してきましたが、100円ショップのすべてのアイテムがおすすめというわけではありません。
いくら100円とはいえ、無駄なものもあり、購入したすぐに使えなくなってしまったのではお金の無駄使いです。
メガネレンチ
オイル交換をする際にも14mmとか17mmのメガネレンチを使うことも多いのですが、100均製のレンチは精度も強度も不確かです。
体重を預けたりすることもあるので、万一レンチが外れたりすると怪我をすることになりますし、相手のボルトを傷めてしまうこともあります。
ここは工具メーカーが出しているレンチを購入しましょう。
ボックスレンチとラチェットレンチ
使えなくもないのですが、おすすめではないです。工具というのは使っていきながら夢中になって作業をすることが多々あり、ついついオーバートルクで力をかけてしまうこともあります。
大事な部分のボルトをなめてしまった場合、それをリカバリーする時間はとてつもなく、場合によってはプロに依頼せざるをえない事態にまでなってしまいます。
そのため、とくにボックスレンチなどはプロでも使うようなメーカーのものを使うことをおすすめします。
「プロ仕様」と聞くと高いのでは?と思うかもしれませんが、そんなこともなく、コスパを重視しているメーカーもあり、さらにネットで購入すれば非常にいい買い物ができます。
ニッパーなど
これも使えなくはないのですが、やはり切れ味とか強度、耐久性を考えるとおすすめではありません。そこそこのメーカーのものを使えば、それほど力を入れなくても「パチン」と小気味良くなんでも切れます。
「初心者こそいい道具を使うべき」と先輩にアドバイスされたことがありますが、たしかに切れ味のいいニッパーは作業が楽で疲れないです。
工具箱
これも使えなくはないのですが、100均グッズの工具入れは収納性がやや厳しかったり、ヒンジの部分が耐久性にかけたりします。
小さな小物入れにはいいのですが、メインとして使う大きめの工具箱はしっかりとしたものを使うほうが使い勝手がよく、長く使えます。
まとめ
今回は100均グッズで車のDIYに使える道具を揃えましょうというお話でした。
むしろ100均のものがコスパがいい場合もあります。
もちろん、しっかりと作られた少し値段の張る道具はそれなりに使い勝手もいいので、100均で購入して使ったけどものすごく使用頻度が高いとわかったらステップアップするのもいいです。
つまり、DIY初心者さんが「エントリーモデル」として100均グッズで始めるのはいいと思います。
ただし、信頼性や精度をもとめられるような、メガネレンチやボックスレンチは、事故やトラブルを避ける意味では工具メーカーが出しているものを使うことをおすすめします。
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