スズキの軽自動車に搭載されていたエンジン「K6A」ですが、
持病のように同じ部分からオイル漏れをすることがあります。
とくに整備士あるあるの
「オイルコントロールバルブ」からのオイル漏れ修理はよくある修理です。
K6Aターボのオイルコントロールバルブとは
K6A型は吸気側の可変バルブタイミングの機構を採用しています。
このバルブは油圧の通り道を切り替えるためにあるスプールバルブの一種で、ホンダのVTECエンジンや、トヨタのVVTiなども基本的には同じような手法です。
スズキのオイルコントロールバルブの場合は吸気側だけのバルブタイミングを変えることでパワーを稼いだりすることに貢献しています。
オイルコントロールバルブの故障とは
スズキのK6A型エンジンの場合はオイルコントロールバルブの故障はあまり経験しません。
ほとんどの場合はオイルコントロールバルブのパッキンからのオイル漏れ修理ばかりです。
ですが、このバルブもあくまでアクチュエーターですから、電磁石ですから作動不良を起こすことは十分にあります。
また、スプールバルブの類のものですから、エンジンオイルの管理が悪いと、通路をオイルが通らなくなるトラブルが考えられます。
別のメーカーの話ですが、ダイハツのオイルコントロールバルブだとオイル管理が悪いとすぐにエンジンからガラガラと音がします。
その点、スズキ系のオイルコントロールバルブはバルブタイミングのトラブルはあまり経験したことがないです。
オイルコントロールバルブからのオイル漏れの修理費
この手の作業はかなり簡単にできるはずなのですが、作業工賃が各整備工場でかなりの開きがあります。
相場としてはディーラー系なら交換の作業料金だけで7,000円くらい。ただし、ほとんどの場合はスチーム洗浄でオイルが漏れたまわりを綺麗にしてくれるので、洗浄の作業料金も含まれていると思ってください。
良心的な整備工場だと5,000円くらいでバルブのパッキンも込みでやってくれるところもあります。こういうところの特徴は現場側の責任者が作業工賃を決めるケースです。
世間一般の相場とか、ディーラーの工賃などは参考にせず、あくまでも自分たちの技量を基準にして、「こんなの簡単だから30分もかからないだろう」といった感じの料金の決定の仕方です。
オイルコントロールバルブをDIYで外す場合
じつはこのバルブ、たった4本の6mmボルトで固定されています。使う工具と言えば10㎜のボックスとラチェットなどのレンチ、ウエス、パーツクリーナーなどでできてしまいます。
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作業の流れとしてはエンジンルームの右側からオイルコントロールバルブのボルトを4本外し、バルブに連結されているカプラーを外すだけ。
あとはウエスなどで丁寧にバルブをふき取っておき、できればオイル用の液状パッキンを薄く塗布しておくといいでしょう。
新品のパッキンなのでなにも塗らなくてもいいです。
かなり綺麗なやり方をしたいなら、エンジンの下側からこぼれたエンジンオイルの清掃をする必要があります。
それでも上側からパーツクリーナーでしっかりと洗い流すことでだいたいは綺麗にすることはできます。
まとめ
スズキのK6Aエンジンの定番のオイル漏れであるオイルコントロールバルブのパッキンの交換ですが、ターボ車とノンターボ車でもほとんど作業の難易度は変わりません。
車好きなら入門作業としてトライしてみるにはもってこいの作業です。
しかも整備工場ではわりと作業工賃を高めに設定してくる傾向にあるので節約にもなります。
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