オートバックスやイエローハットの板金はキレイで安いのか

オートバックス店舗 板金塗装など

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大手のカー用品店といえば、オートバックスやイエローハットではないでしょうか。

手軽に立ち寄れるこれらのカー用品店で板金修理も依頼できれば、

ディーラーよりは安くて速いのでは?と期待するユーザーさんも多いかと思います。

今回は、カー用品店に依頼する板金や塗装などは安いのか、それとも高いのかという話題でお話していきます。

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オートバックスもイエローハットも板金の収益構造は同じ

板金塗装は外注がメイン

自動車板金工場
カー用品店では、自社で板金塗装を内製化しているところは非常にめずらしく、ほとんどは地元の板金工場に外注に出しています。

自動車の板金塗装を専門にやっている工場を古くから営んでいるような板金工場が町の郊外にポツンとあるパターンもけっこうあります。

これらの板金工場は、直接は集客をすることはあまりないものの、自動車保険の事故板金の受け入れを指定を受けていたり、ディーラーや車検メインの整備工場の外注先として安定して板金塗装の作業を受注しています。

オートバックスやイエローハットなどのカー用品店も、板金塗装に関しては外注することで、間の利益を得る収益構造なのです。

ようは見積もりは自社でして、作業は外注するという「中抜き」しているのです。

軽板金は自社で施工することも

軽板金に関しては簡単な塗装ブースがあれば施工することができるので、自社スタッフが板金塗装のスキルを習得して自社で受けていることもあります。

ただし本格的な板金を片手間ですることは設備面や板金や塗装にの技術習得者の人件費を賄えないのであまりやりません。

板金塗装の仕上がり具合は外注先の腕次第

自動車 塗装工

板金や塗装の出来栄えは、設備のレベルではなく技術者のレベルでかなり違ってきて、とくに塗装工は調色やスプレーガンを使っての作業に熟練を要します。

板金塗装は手抜きができる作業

また、会社としての板金塗装工場の経営者の方針によっても板金塗装のクオリティが違うこともあります。

いくらいい腕をもった板金工や塗装工がいても、仕事の受け方があまりにも過密で時間の制約もあると、いい仕事ができなくなります。

いい仕事をするには手間も時間もかかるのですが、「ほどほどで終わらせておけ」と社長や先輩に言われると、基本は縦社会ですからそうせざるを得ません。

とくに、大きな修理になるほど叩き出しやパテ盛り、パテ研ぎを簡略化しても最終の仕上がりは一般ユーザーにはバレません。

違いがわかってくるのは、板金塗装をして数年経ったあたりからパテが痩せてきたり塗装の境目のグラデーションが目立ってくることがあるのです。

もちろん、プロの塗装工ならすぐに見抜きますし、買取の際に経験豊富な査定士なら、すぐに修復箇所を見つけるでしょう。

 

オートバックスやイエローハットの板金は安いのか

イエローハット店舗

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板金塗装を外注しても利益は出る

僕の場合は車検や整備をする「エンジン屋」「車検屋」に部類するのですが、整備に関する作業料金はわりと一律というか、『レバーレート』という、作業にかかった時間であるていど算出できます。

それに対して、板金や塗装は、修理にどれくらいの時間がかかるのかがバラバラなので、見積額もかなりバラつきがあります。

損傷具合は千差万別のケースバイケース

つまり、ぶつかった部位、どんなスピードで事故が起きたのかなど、車がどの程度損傷を受けているのかは毎回違うため、似たような外観の損傷でも修理見積額は違ってきます。

たとえば、ステップ付近からBピラーにかけて損傷を受けると、意外と修理費が高くなりますが、ドアが「ポクン」と凹んでいる場合などは大きく凹んでいても割と安くあがることもあります。

また、車の前側をぶつけると、バンパーのすぐ後ろにラジエーターやエンジンがあるので、修理費が跳ね上がりあすが、前輪駆動車の後ろ側はシンプルなので、前側と後ろ側では修理費がまったく違います。

利益が出るかどうかは見積もり次第?

腕のいい板金工と、板金の経験がない普通の整備士では、板金塗装の見積額に大きな違いが出ることがあります。

「へ・・・? あの板金、そんなに大変だったの?!」

などと、あとで板金工に叱られて反省することもありますが、下手な見積もりをして受注してしまうと、利益どころか赤字ギリギリになることもあります。

それに対して、経験を積んだスタッフが板金の見積もりをすると修理の工程や日数も、ある程度は読めるので、適正な金額で見積もりをすることができます。

同じチェーン店でも見積り金額が違うことも

カー用品店だけの話ではありませんが、板金塗装の見積もりほど金額にバラつきがある見積もりはなかなかないと言えます。

これは「板金見積もりあるある」として、ディーラーでも整備工場でもよくあることで、精度が高い見積もりを安定して出せるのは自社で板金工場を運営している工場くらいです。

それぞれの板金工場しだいで出来栄えが変わる

最終的には板金工場が見積もりのばらつきを吸収してくれていることが多く、発注してきた金額に合わせてくれたり、金額に応じて「それなり」のクオリティに調整することもあります。

結論を言えば、安いのか高いのかは施工した板金工場しだいということになり、「オートバックスだから」とか、「イエローハットだから」といった判断の基準はあまり意味をなしません。

では、外注先である板金工場に直接修理を依頼すれば、安くてきれいな仕上がりになる、ということになるはずですが、そうとも言い切れません。

一度しか利用することのない「一見さん」よりも、安定して仕事を持ってきてくれる取引先との付き合いを大事にしたいと考えますので、板金見積もりに大きな価格差をつけて安く受注することもしないのです。

ただし、直接に修理を依頼することのメリットはあって、「こんな感じで直してほしい」といった、具体的な要望をしっかりと伝えることはできます。

まとめ

今回はオートバックスとイエローハットを例に出しましたが、大手のカー用品店はもちろん、車検をメインにする整備工場や車両販売メインの中古車販売業者も同じです。

板金塗装は専門性が高く、職人さんも少ないうえに設備投資も大変なので、専門業者がまわりの整備工場などからの外注を一手に引き受けることが多いです。

ただ、クオリティに重きを置くのであればディーラー系のほうがお客様からの要望も厳しい部分があるので、外注先の板金工場にもそれらりの金額と品質も求めることは確かです。

そういった意味では、ディーラー系か、それ以外なら外注先は同じような地元の板金工場で、地域によってはほぼ同じ板金工場が担っているケースもあります。

 

 

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