新車から購入した車がオイル漏れをしている場合
まずはメーカー保証で修理できないものかと思ってしまいますが
メーカー保証には明確な規定が定められています。
ですが、オイル漏れが「いつから」始まっていたのかのよっては
メーカー保証で修理してもらえる場合もあるのです。
エンジンオイル漏れはすぐにはおきない?
重要なパーツはしっかりとチェックされている
新車の状態からオイル漏れが始まるまでの期間と言えば走行距離にもよりますがやはり60,000キロ以上ぐらい走行しないとオイル漏れはなかなか起きません。
なぜならオイル漏れに関わってくるような重要なパッキンやゴム部品などはかなり厳しいチェックをされてエンジンに組み込まれています。
そのため新車から3年未満のエンジンからオイル漏れが起きると言うケースは非常に珍しいです。
またエンジンとして組み上げられたあとでも厳しいチェックが待っています。
エンジン本体の新車からのメーカー保証は5年または100,000キロとなっていますが、これはメーカー保証の中で最も重要な部分となっています。
そのため3年60,000キロ未満などでオイル漏れが起きたら間違いなく保証しなければなりませんし、ユーザからの信頼性も失われてしまいます。
オイル漏れが保証されないケースもある
エンジンオイルが比較的に早い段階で漏れ出すこともあります。
例えばエンジンオイルの管理をほとんどしない場合、エンジン内部のブローバイと言われる内圧が非常に高くなり、タペットカバーパッキンやオイルシールなどに悪影響与えてしまうことがあります。
このような場合はエンジンオイルが漏れ始めることがありますが、このようなケースだと、ディーラーの整備士がエンジンの点検をすればすぐにわかることです。
なぜならエンジンオイルを入れる平キャップやエンジンオイルの量を確認するレベルゲージからオイルの色や量を確認するとどれくらいの期間エンジンオイルを交換していないのかがすぐにわかるからです。
車の取扱説明書にも記載されていますが本来のメンテナンスを怠ってしまった場合メーカーの保証が受けられなくなることがあるとなっています。
メーカー保証の期間と距離とは
エンジンオイル漏れの保証は一般保証
一般保証とは新車から3年60,000キロとなっていて、どちらか早い方が経過した場合、オイル漏れは保証の対象となりません。
ただし、エンジン内部やミッション内部などの非常に重要な部位からのオイル漏れがエンジン本体の異常であると判断された場合や、ミッション内部の不具合であると判断された場合でも特別補償として有効になることもあります。
ディーラーで法定点検を受けるメリット
メーカーの一般保証では3年60,000キロでオイル漏れの保証は切れてしまうことがほとんどですが、ディーラーとの付き合いを定期的にしていることで保証修理として認められるケースもあります。
例えばディーラーで法定十二ヶ月点検を定期的に受けている場合、ディーラーのメカニックが些細なオイルのにじみも発見している可能性があります。
もしも3年経過してしまって、オイル漏れがかなり目立ってきた場合でもディーラーで法定点検を受けた際にオイルのにじみがあったと言う記録があれば3年を経過していてもオイル漏れの故障修理が行われることもあります。
つまりディーラーとの付き合いを定期的にしていることで保証を受けやすくなる事はあります。
新車から3年未満でも起こりうるオイル漏れとは
新車として生産ラインで組まれていく段階でかなり厳しい品質チェックが行われ、新車から3年未満でオイル漏れがおきるのは非常に稀です。
僕自身が経験した、新車から三年未満の車のオイル漏れを少し紹介しますと、
シリンダーヘッドガスケットの間からエンジンオイルが滲んでいた。
CVTのミッションの横にある油圧制御用のパーツの継ぎ目からCVTフルードが滴るくらい漏れていた
ここ数年間ではこれくらいだったと記憶しています。
もちろん上記の場合はどちらもメーカー保証として修理されました。
どちらのケースも車の扱いが荒いとか、メンテナンスに問題があるということはなくて、純粋に「はずれ」を引いてしまったようでした。
オイル漏れをメーカー保証で修理するまでの流れ
事前に用意するもの
オイル漏れに限ったことではありませんが、メーカーの保証で車の修理をしてもらうには、まずディーラーに行って車の現状を確認してもらいます。
ここで用意するものは
・現車
・車検証(コピーは不可)
・メンテナンスノート(新車から付属しているもの)
となります。
とくにメンテナンスノートには、その車を購入した販売店が、購入者にあてて発行した保証書になっています。
中古車と販売された場合は、前の持ち主から、今の持ち主に所有者が変更されたことを予め届け出ている必要があり、これを『保証の継承』といいます。
もしも保証継承がなされていない場合だと、いくら新車から三年、60,000㎞未満でも、メーカー保証を受けられないことがあります。
ディーラーへは電話で予約しておく
ディーラーの整備士さんは、車検だけでなく、大量のリコールやサービスキャンペーンなどで作業が追いつかないこともよくあります。
いきなり車を持ち込んでオイル漏れの保証がきくかどうかの判定を依頼すると、かなり嫌がられてしまいます。
とくにオイル漏れの診断の場合、時間がかかることも多く、車を預かりたいケースがほとんどなので代車の準備をしなくてはなりません。
まとめ
・オイル漏れの保証は一般保証として3年または60,000km
・エンジン本体やミッション本体からのオイル漏れなどは5年または100,000km
・ディーラーとの付き合いで法定点検などを受けておけば保証を受けやすい
・多少の距離や期間のオーバーは現場の判断で保証されることもある。
エンジンオイルの漏れだけでなく、オートマチックミッションの内部からのフルード漏れも保証の対象になることが多いです。
どちらの場合も、基本的にはエンジン本体、ミッション本体でないと判断された場合は、メーカー保証も「一般保証」となり、3年または60,000kmのどちらか早い方となります。
また、それまでのメンテナンスが適正に行われてきたのか、メーカー保証を受けるうえで確認されることもあります。
基本的には新車で購入したディーラーに持ち込むほうがもっともスムーズにメーカー保証を受けやすく、県外から転入した場合や、中古車として購入した場合はすこし手続きが必要なこともあります。
できれば、新車から3年間は、一般保証で相談することも多いので、法定点検やオイル交換などで付き合いを保っているほうが、困ったときに頼りやすくなります。
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