ユーザー車検は無駄に厳しい!エンジン警告灯で不合格の場合の対処法

エンジン警告灯とパワステ警告灯 エンジン警告灯

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すでにご存じの方も多いと思いますが、

ユーザー車検ではエンジン警告灯やその他の警告灯が点灯したり点滅していると

ユーザー車検を断られてしまうことがあります。

「え?そうなの?そのまま合格になったけど・・?」という声もありますが、

実際はどういうことなのでしょうか。

 

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ユーザー車検は一般ユーザーに厳しい流れに

2017年2月より、運転席のメーターなどに配置されているエンジン警告灯が点灯している時点でユーザー車検では審査をお断りしてきます。

警告灯点灯は審査を行わない

そのためユーザー車検では、エンジン警告灯が点灯したままの状態では、「車検に合格しない」のではなく、「それ以降の審査を断る」ということなのです。

では、それ以前はどうだったのかというと、結構あいまいな判断をしていて「前回のユーザー車検でも点いてたよ」などと言えば合格になったケースもあります。

それを「これからは一切審査しない」というスタンスにすることで、口うるさいユーザーとの議論を門前払いにしてしまうことになっています。

そもそもユーザー車検は自己責任ですること

ユーザー車検は使用者の責任で車を検査に持ってくるという側面があります。その責任の中には、車の状態を保安基準に達していることも含まれています。

つまり、警告灯が点灯している時点で「ユーザー車検に出してる場合じゃないでしょ?」というスタンスですね。

車の構造や制御が複雑になってくると、検査官でも保安基準に合格しているのかが判断できない場合も多々あります。

その他の警告灯は不合格で決定している

上記のようにエンジンの形をした警告灯、通称「エンジンチェックランプ」が点灯している場合は審査をお断りするように変わりました。

ですが他の警告灯に関してはそもそも合格しないことになっています。

↓これらの五つの警告灯が点灯しているとユーザー車検は審査お断りとなりますが、

検査に合格しない警告灯五つ

例えばABSの警告灯とかエアバックの警告灯とかシートベルトの警告灯とかですね。

これが点灯している時点で「修理してきてください。」となるわけです。

ABSの警告灯が点灯している状態では、緊急のブレーキを踏んだ時もABSが作動することはありません。

つまりABSの装着されているのに作動しないから検査に合格しないという理由です。

 

ユーザー車検ではエンジン警告灯が点くと判断できなくなる

陸運支局や軽自動車協会の検査官は「検査」はできても「車の診断」はできません。

そのため、エンジンの警告灯が点灯していた場合、それがどういう理由で点灯しているのかを見つけることが出来ないのです。

そのため、保安基準を満たしている状態なのかの判断ができなくなるのです。

警告灯が点いてもすぐに合格できる状態になるケースもある

例えば、エンジンの警告灯が点灯している理由が

「カム角センサーの異常を二回検出した」

という理由だとします。

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じつはですね、このパターン多いんですよ。

ECU(メインコンピューター)は、車の制御に関するセンサーなどの異常を記憶する働きをするのですが、ほんの一瞬のバグのような状態でもECUは異常を記憶しています。

すぐに正常な状態になると記憶だけはしていますが、エンジン警告灯は消えます。

ところが、同じセンサーの異常をもう一度拾ってしまうと、エンジン警告灯は消えなくなります。不具合が解消されていても消えなくなるのです。

この状態ではユーザー車検に持ち込めば「審査お断り」となってしまうのですが、過去の不具合を記憶している状態なので、保安基準には何ら問題ないのです。

ただ、ユーザー車検では、外部診断機(オフボードテスター)などで診断はしませんし、検査官もこれらの知識も整備士ほどはないかもしれません。

そのため、警告灯が点灯している時点で保安基準に満たされた状態なのかの判断ができないということなのです。

この場合だと、ディーラーや整備工場で外部診断機に接続してもらって「履歴を消去する」という操作をすれば簡単にエンジン警告灯を消すことができます。

そもそも過去の不具合を記憶しているだけの状態なので車検にはなんの問題もなく合格する状態だったといえます。

ユーザー車検で不合格の場合も整備工場では合格する

上記のような、エンジン警告灯が点灯していても、保安基準には合格するというケースは他にもあります。

たとえば、よくあるエンジン警告灯の点灯する理由として「O2センサーのヒーターの断線」のパターンです。

これは本当に多くて、O2センサーの内部にある、ヒーターが焼け切れただけで「O2センサー異常」としてエンジン警告灯が点灯することがあります。

この場合は、O2センサーそのものが壊れているわけではなく、ただたんにヒーターが作動しないからセンサーの暖気が少し遅くなるだけの状態なのです。

そのため、排気ガスのテストでプローブを入れて検査しても、なんの問題もなくクリアできます。

 



 

実際に支局に確認してみたところ・・・

「エンジン警告灯が点灯したら、いかなる理由でも保安基準を満たさなくなるのですか?」

という電話での問い合わせを運輸支局の整備課にしたところ、

「警告灯の点灯している原因を診断し、保安基準を満たしていれば問題ない」

との回答でした。

つまり、整備士と検査員が診断し、保安基準を満たしているのかを検証できていれば車検には合格にしていいよ、ということになります。

「エンジン警告灯が点くと不合格」

ではなく、

「エンジン警告灯の原因を突き止めてから判断する」

ということなのです。

保安基準とは、ざっくりと言いますと

周りの交通の妨げにならない

環境性能を満たしている

運転手や同乗者への安全対策の基準を満たしている

などを細かく決めている基準なのです。

 

 

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