ホンダのバモスの燃費がめちゃくちゃ悪い3つの原因とは

バモスの燃費が悪い トップ画像整備士の体験談

軽自動車の中でもかなり燃費が悪いのが「箱バン」と呼ばれるタイプのモデルたちですが

そのなかでもさらに燃費が悪いのが実はバモスだったりします。

このカテゴリーのモデルにはダイハツアトレーワゴン、スズキエブリィワゴンなどもありますが、

他社のモデルと比べてもバモスの燃費の悪さは特筆モノです。

今回はホンダ・バモスの燃費の悪さについて、整備士としてとくに感じている3つの理由を考えていきます。

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ホンダバモスのカタログ燃費と実際の燃費の違い

ホンダ バモス

バモスはターボ付きと無しで燃費が違う

これはどのクルマでもそうですが、同じ年式の車種でもターボ付きのエンジンのほうが燃費は悪くなります。

理論上は排気量が違う?

ターボエンジンについて簡単にご説明すると、エンジンから排出された排気ガスを利用してタービンを回し、通常よりも多くの空気をエンジンに押し込んでします。

細かい理屈は抜きにしますが、タービンのコンプレッサーでエンジンに空気を強制的に送ることで理論上はエンジンの排気量が上がるのと同じ効果があります。

つまり、シンプルに考えると、排気量が大きいエンジンのほうがより多くの燃料を必要とするので、その分燃費が悪くなるということになります。

その引き換えに馬力とトルクの両方を得ることができ、ターボが着いていないモデルとはまるで違う走りをしてくれるのです。

では、バモスの燃費はどれくらいなのか、ターボ車と自然吸気(NA)で比較してみましょう。

ただしバモスが新車として販売されていた当時は燃費に関する表記は「10・15モード」(テンフィフティーモード)で表されているので現在の燃費の測定法よりもカタログ値と実走値ではかなりの開きがあります。※2010年7月終了モデルまで

※後期型(2010年8月以降のモデル)になると燃費表示はJC08モードに変更されています。
※引用したカタログでの燃費には前期型と後期型で多少の違いがあります。

【外部リンク】ホンダ公式サイト バモス/バモス・ホビオ 年代別一覧より 

バモスターボの燃費

※前期型と後期型で燃費の表示が10・15モードからJC08モードに変更されています。
※おおよその基準として参考にしてください。
バモスターボのカタログ上の燃費はおおよそ14.8km/km/となり、「1リットルのガソリンで14.8km走行できますよ」とカタログではうたっています。

2WD・4AT⇛15.4km/L

4WD・4AT⇛14.0km/L

ですが実際にバモスターボにお乗りのお客様に燃費を聞いてみると、

「とにかく燃費が悪い!少し雑にアクセルを踏めば9km/Lとかになっちゃう」

とのことですが、この方の場合、荷室に荷物を満載にしているような使用用途ではなかったので、積載する荷物の重量とアクセルワークによってはさらにひどい燃費になります。

おそらく7km/Lとかになる可能性も十分にあります。

バモスのターボ無しモデルの燃費

まずバモスのノンターボ車のカタログ上の燃費ですが、前期型や後期型の違いはありますが、おおよそはこんな感じの燃費です↓

2WD・3AT⇛15.8km/L

2WD・5MT⇛17.4km/L

4WD・4AT⇛14.4km/L

4WD・5MT⇛16.2km/L

とくに前期型の場合は、燃費の表示が10・15モードで表されていて、実際の燃費との開きが大きくなっています。

バモスの燃費が悪い原因とは

バモス 給油

重量は1トン超で排気量は660cc

軽自動車の中でも「箱バン」とカテゴライズされるモデル全般に言えることですが、とにかく重いということ。
もうこれはシンプルに車体が大きいことや堅牢に作らないといけないことで、どうしても重量が増えてしまうのです。

しかも、軽自動車ですからエンジンの排気量を増やすこともできないので660ccというかなり不利な排気量でこの車体を動かさないといけません。

もしも時速15キロ未満とかで走行できるのであれば、それほど燃費は悪化しなかったかもしれませんが、一般道を他の車と同じように走行しなければならないので、どうしてもエンジンの性能をフルに使うような走り方をすることになってしまいます。

加速するときは周り車に合わせるためにアクセルをベタ踏みすることになりますし、ブレーキを踏めば、せっかく加速するために使った燃料がただの熱エネルギーに変換されて捨てられることになってしまいます。なにせ重いですから。

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設計の古いエンジン

前時代のエンジンでは燃費は不利

バモスに搭載されているエンジン「E07Z」は1988年に世に出ていらい、改良を加えられながら2021年に生産終了となりました。
エンジンとしては長寿なほうですが、現在の軽自動車に搭載されているエンジンと比べるとどうしても基本的な設計の古さはいなめません。

たとえば、スズキの軽自動車に現在搭載されている「R06系」のエンジンは2010年に発売されていますが、ロングストローク化されていたり燃焼室の形状も工夫されています。

また可変バルブタイミング機構なども採用されていることで低回転域のトルク向上も実現しています。

ダイハツの軽自動車用エンジンも同様で、2006年以降にはすべての軽自動車に搭載されています。こちらもスズキ勢と同じくロングストローク化や連続可変バルブタイミング機構なども採用されています。

燃費性能に関しては他社のものにくらべて設計そのものが古いこともあり、バモスの燃費はライバルよりも悪くなりがちです。

これは、カタログ上での燃費もですが、実際に使用しているとさらに燃費は悪化する傾向にあり、ラフなアクセルワークをするとガクンと燃費が落ちます。

ミッションにも問題がある?

エンジン横置きのバモスは3AT

バモスやアクティのターボ無しのモデルはエンジンが横置きになっていて、ターボ車や4DWのモデルに搭載される4速オートマチックを搭載することができません。

ただでさえ重量のあるバモスですが、3速しかないオートマチックでは、エンジンのトルクバンドを外さずに走行することが難しくなります。

それに対してライバルの軽箱バンたちは4速オートマチックが主流になっているので、実走していてもエンジンの回転がやたらと高回転になることに気付かされます。

エンジンはトルクバンドよりも高回転域にしてしまうと、どうしても燃費が悪化していきますので、その点でもバモスやアクティの3ATは不利になってしまいます。

ターボ車の加速の良さは燃費と反比例

バモスのターボモデルに乗ると感じるのが低速からの加速の鋭さで、他の軽箱バンたちよりもあきらかにクラスが違うと体感できます。

ターボエンジンの場合は、使用されるターボの特性によっては低速から過給圧を高くすることもできますが、バモスターボの場合は実用性を重視したものなっています。

そのぶん燃費もかなり悪く、アクセルをガツンと踏み込めばそれだけ燃費も加速度的に悪くなっています。

くわえて、ターボモデルの場合は自然吸気モデルほど圧縮比を高くできないことともあいまってさらに燃費が悪くなっています。

バモスターボにはMT仕様の設定はなし

オートマチック(以下AT)とマニュアルトランスミッション(以下MT)では燃費にかなりの違いがあります。
もちろん燃費が悪いのはATの方で、MTの場合はギアが5速あるモデルがほとんどなので、ギアの数が違うだけで燃費に開きが出てきます。

そのうえ、MT車の場合は運転手がエンジンの特性を理解し、適切なシフトチェンジをすることでトルクバンドを外さない運転をすることができます。

残念ながらバモスの場合はファミリーカーとしての一般的な用途などを想定していてか、5速MTの設定がありません。

そのため、バモスの中で実用燃費が飛び抜けていいのはノンターボの5速仕様車ということになります。

まとめ

今回はバモスの悪いところばかりをやたらとピックアップした記事になっていますが、バモスは今でも人気があり、中古車として購入したいと考えている人もかなりいます。

今回の記事のまとめをするとバモスの燃費が悪い理由は「重い」「古い」「効率悪い」が主な原因ということになります。

この記事を読んでくださっている方は、すでにバモスに乗っている方や、これからバモスの購入を考えているかたもいるのではないでしょうか。

「とにかく燃費が悪いんでしょ?」という印象だけが残ってしまったかもしれませんが、燃費を少しでもよくする工夫はできます。

たくさんの荷物を載せたままにするとか、タイヤの空気圧をあまり管理していないと、それだけで燃費は悪くなりますし、エンジンオイルの交換をこまめにすることで多少の燃費の改善もみられます。

なによりも「急」の付く運転をしたり乱暴なアクセルワークをすることで燃費は悪くなっていくことを覚えておいてください。

最後に

もしも現在バモスにお乗りの方で「とにかく燃費が悪いことが不満」とお考えなら燃費がよくてバモスと同じくらいの室内空間を確保できる車に乗り換えてみてはいかかでしょうか。

バモスは実用的な人気車なこともあり、走行距離が多くても年式が古くても買取りをしてもらうことができます。

しかもオークション形式で売却すれば予想以上の買取額になることもあります。

別の記事でも述べましたが、バモスにはオーバーヒートに弱いというウィークポイントがあり、大きな故障やトラブルが発生するまえに売却して次の車の頭金にしてしまうのも賢明だとおもいます。

もちろん「バモスって最高!」という方ならそのまま乗り続けるといいのですが、高額な修理がなんども重なるのは困るというユーザーさんには整備士として乗り換えと査定をおすすめすることもよくあります。

【関連記事】ホンダのバモスの下取り価格や買取価格はまるで違う!売るなら相場を知ろう

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ホンダディーラーで20年近く整備士をしていた同僚に、「バモスみたいな高値安定の車でも下取りは厳しいの?」と聞いてみたことがあります。 すると「状態がいいならそこそこの値段にはなるけど、走行距離が多いならあまり下取りしたくない」とのことです。

 

 

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