このブログではいくつかの記事の中で
「ディーラーで車を下取りするのはもったいない」
ということをお伝えしてきました。
では、ホンダ系ディーラーでホンダのバモスを下取りに出したらどうなるのでしょうか。
実際にホンダ系ディーラーに勤めていた同僚から聞いてみました。
ホンダバモスの下取り価格について
ホンダディーラーでの下取り価格は安い?
ホンダディーラーで20年近く整備士をしていた同僚に、「バモスみたいな高値安定の車でも下取りは厳しいの?」と聞いてみたことがあります。
すると「状態がいいならそこそこの値段にはなるけど、走行距離が多いならあまり下取りしたくない」とのことです。
つまり商品価値があって中古車として販売できる状態なら買取りも多少は頑張ってくれるけれども、あとでトラブルになりそうな過走行車や低年式車、キズやヘコミがたくさんある場合は手間がかかるので積極的に下取りはしないとのこと。
結局のところ、他のメーカーのディーラーに下取りに出すよりはいいものの、買取額を大幅に引き上げてくれるようなことはないとのことです。
結論を言えば、よほど状態のいいバモスで、なおかつそのディーラーで新車を購入する場合でもないかぎり下取り価格にはあまり期待できないということになります。
ディーラーは新車を販売することに重きをおいていますので、クレームが発生しやすいような状態の悪い中古車は販売したくありません。
とくにディーラーの整備士はリコールやサービスキャンペーン、それから新車へのディーラーオプションの取り付けなどでつねに忙しいので、販売した中古車のクレーム対応などに時間を取られなたくないのです。
他のディーラーでの下取り価格
バモスに関してある程度の経験のある整備士がいるなら、シリンダーヘッドガスケットの保証延長問題なども知っていますし、整備性が悪いことも経験しています。
中古車として販売するとあとで不具合がでてクレーム対応が大変だということがわかっていますので、整備士からのアドバイスをもらうようなディーラーならバモスのリスクを計算に入れた上での下取り価格を設定してくるでしょう。
つまり下取りにはかなり慎重になるぶん、下取り額は低いということになり、過走行車に関してはゼロ円買取りしかできないと言ってくることも。
中古車販売店での下取り価格
ディーラー系よりもかなり下取り価格を提示してくれるのが、各メーカーを総合的に扱う中古車販売店です。
バモスの根強い人気も知っていますし、インターネットのオークションの相場もチェックしているので、人気のグレードや色で、なおかつ走行距離が少ないなら下取り価格も期待できます。
ただし、エンジンにトラブルを抱えた状態でも判断が難しいことがあるので、走行距離が多いならかなり下取り価格も慎重な値付けになるはずです。
整備工場と併設しているような中古車販売店なら整備士に判断を仰ぐこともあるでしょうし、買い取ったあとでタイミングベルトの交換などをして付加価値を上げて販売する前提で買い取るかもしれません。
ホンダ:バモスの買取価格がいい理由
バモスの相場は安定して高い
中古車としての販売が苦手なディーラー系ではバモスでも下取り価格は押さえ気味にすることがよくあります。
それに対して、中古車販売も自社でしていて、オークションにも積極的に出品しているような整備工場なら、しっかりと査定をした上でそこそこの価格をつけてくれるでしょう。
バモスの人気はデザインと実用性
バモスが登場する以前は、軽自動車の箱バンたちは、いかにも貨物車というイメージがありました。
貨物ナンバーのバン仕様のものを乗用タイプに派生させている感じなので、見た目はもっさりしていて、女性が乗るには無骨なデザインが多い印象でした。
それに対して、バモスは登場した当時から「ポケバス」という乗用ワゴンとしてのイメージをアピールしてきたことで、子供さんを乗せたママさんが運転していても恥ずかしくない「軽ワゴン」に近いポジションを獲得できました。
その後もバモスと同じようにファミリーカーとしてのイメージを確立させることを意識した軽箱バンたちも登場し、ハイトワゴンよりも荷室が広い、遊べる軽自動車としてのジャンルに成長しています。
趣味に使える維持費の安い軽自動車の箱バンたちもデザインを気にするユーザーが多くなり、バモスの人気は根強いものとなりました。
バモスだけではありませんが、軽自動車の箱バンたちは新車価格が他の軽自動車よりも高く、また室内を好みにカスタマイズしている人も多いため走行距離が多くても乗り換えをせずに長く乗りたいというニーズがあります。
そんな事情もあって、軽自動車の中でも箱バンでデザインもいいバモスは長く人気を維持できています。
つまりそのぶん需要があるからこその買取価格もいいということになります。
バモスを売るならネットで相場を知るべき
バモスなどの実用車は走行距離が多くても需要が高い
高級車やスポーツカーはたとえ人気モデルでも過走行車の買取査定は厳しいですが、バモスのような実用車の場合は走行距離が多くてもまだまだ需要があるため査定額も高めです。
とはいえ、よりたくさんの買取業者に査定をしてもらってその時の相場をリアルタイムで知ることが、より高く車を売るための秘訣です。
たとえ軽自動車をおもに扱っている買取店だからといっても、はじめの一店舗目でいきなり売ってしまうのはおすすめしません。
できれば各メーカーの中古車を扱っているような総合的な中古車販売業者や買取店、軽自動車専門店などもバモスに対しては高めの査定額を提示してくれるでしょう。
ネットを利用してバモスの相場をチェック
実際に買取店を回っていくのはかなりの手間になってしまううえに、買取店の営業マンはどうにかして自社で買取しようとするのでしつこくアプローチしてきます。
なかにはかなり強引な言い方で脅すように「今が最後のチャンスですよ」みたいに言ってくることもあります。
そこでネットを使った一括査定サービスなどを利用してみるのもいいでしょう。
ただし、ほとんどの一括査定サービスは、それぞれの業者が車の査定をしに来たり、各業者の電話オペレーターから買取の勧誘電話がかかってきたりで、交渉をしたりする必要も出てきます。
一括査定サービスのデメリット
おすすめなのは、査定も一回、電話のやり取りも窓口となる一社だけで済むオークション代行サービスです。
オークション代行サービスのメリット
ユーカーパックは「一括査定サービス」ではなく「オークション代行サービス」です。
無料の査定を依頼すると自宅や近くのガソリンスタンドにプロの査定士が来てくれ、査定と撮影を細かくします。
画像を取るのは、オークションをための大切な情報になるのですが、持ち主の個人情報などは一切明かされません。
あとは全国の買取業者が加盟するユーカーパックの専用サイトで「こんな車が出てますよ」とオークションとして出品してくれます。
じつは出品中でも多少なら走行していてもいいので、仕事などの通勤に使用しながらオークションに参加することができるもありがたいです。
なによりも、複数の業者との電話のやり取りをする必要がなく、専用のオペレーターとだけ連絡をとり、売買契約や名義変更のやり方なども丁寧に教えてくれます。
無事に希望以上の価格「売り切り価格」に到達すれば、自宅まで車を引き取りに来てくれます。
ただしユーカーパックの場合、気をつけないといけないのは、あらかじめ設定していた売り切り価格を超えた入札が入れば売却はしなければならない点です。
なので、ユーカーパックが提示してくれた買取価格に多少の上乗せをしておくほうがいいでしょう。
オークション代行サービスの場合は、売れた金額に応じて手数料をもらうので、ユーザー側に立って少しでも車を高く売ろうとしてくれます。
希望価格に届かなかった場合は再交渉や売れるための価格のアドバイスもしてくれます。
【関連記事】オークション代行サービスとは?メリットやデメリットは?
バモスを売るならオークション形式がおすすめ
ユーカーパックでバモスを売ったユーザーさんもかなりいるようですが、満足のいく買取額になることが多く、なかには予想以上に上がったケースもあるようです。
実用車の場合は早めに欲しいという業者もいるので、オークションでも強気な価格を入札してくることも多いです。なにせ、すでに購入客がいるので。
まずは無料査定を依頼してみて、査定士が教えてくれた価格を聞いて「その金額ならオークションに出してもいいかな」と思えるなら出品してみるといいでしょう。
とはいえ、いきなりオークションに出品されてしまうことはないのでご安心を。
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