オートマオイルの交換は必要なの?換えるメリットと故障リスクとは

オートマチックの室内画像 オートマチック

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「オートマオイルは交換するとヤバい」

ベテランのドライバーのオジサンがそんな話をしているのを聞いたことはありませんか?

その一方で、愛車を車検に出したときに整備担当から「オートマオイルは交換しておきましょう」などと勧められ、

意外と値段が高いこともあって、「どうしよう・・交換したほうがいいのかな・・・。」

と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで、「オートマオイル」と呼ばれるオイルは交換したほうがいいのかをご説明していきます。

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オートマオイルの交換はどうしても必要?

CVTフルードチェンジャー

オートマオイルとは、ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)の略です。

自動変速機=オートマチックトランスミッションです。

変速機は機械ですからメンテナンスをしてあげることは大事なのですが、メンテナンスとは言っても、

本的には中のオイルを交換するくらいしかできることがありません。

にもかかわらず交換しなくてもいいという根拠はなんなのか?

まず、エンジンオイルと違って、オートマオイルは絶対に交換しましょうと、整備工場やディーラーが口をそろえて言ってきませんよね。そこに違和感を覚えませんか?

「オートマオイルは新車からずっと換えなくていい」

「早めに交換しないと大変なことになる」

「古い車のオートマオイルは絶対に交換してはいけない」

などなど、いろんなことを、まことしやかに話しています。

さて、ここからは、整備士としての僕の経験をもとにお話をしていきますが、いつものように

あくまでも一個人の意見として、「ホンマでっか?!」な感じで読み進めていただければと思います。

機械としてのメンテナンスは必要

当たり前ですがオートマチックも機械で、エンジンよりも複雑な機構になっています。

その中に入っているオートマオイル(以下ATF)はエンジンにとってのエンジンオイルと同じなわけで、定期的に交換をしてあげるべきものです。

ところが、オートマチックは、エンジンよりもそれぞれのメーカーによって構造が違っていて、そこに使っているATFもそれぞれのメーカーで指定しているくらいなのです。

そのため、交換を薦める距離も各メーカーで違うこともありますが、どのメーカーのオートマチックも、絶対に壊れないものはありませんし、劣化しないオイルはないと僕は考えています。

メーカーの本音としては、オートマチックはメーカーの特別保証の対象部品ですので、

5年または10万キロの保証がありますので、それまでは壊れると困るという本音があります。

それとは別の商売としての側面では、あまりにも壊れない車は困る、次の車を買ってもらわないと、という本音もどこかであります。

10万キロ以上になっても愛車を元気に走らせたいと思うなら、オートマチックのオイルも交換したほうがいいと思います。

というか、僕自身もオートマオイルはきちんと交換してますので。

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オートマオイルを交換するとメリットはあるの?

ドライビング フィーリング

お金をオートマオイルを交換するのに、交換しても特になにもありません。

壊れるリスクを遅らせるだけですということなら、なんだか損をした気分になりますね。

ですが安心してください。メリットはあります。

変速ショックが和らぐことがある

たとえば、ATFの場合だと、変速ショックが緩和されます。

交換の前の状態よりもシフトアップするときの「カクン」というショックが「コツン」という感じにかなり小さく感じることができる場合もあります。

かなり早い時期に交換すると、あまり変化を感じることができないかもしれませんが、毎日乗っているご本人さんが、

「あれ?前よりスムーズになった?」と実感することができます。

燃費の改善がみられることも

オートマチックオイルもやっぱりオイルですから、潤滑機能を持たせています。

そのため、劣化したオイルを新しいものに交換することで変速がスムーズになったり、動力伝達のロスが減ったりすることがあります。

 

メリットだけはない!オートマオイルの交換で故障したケース

オートマチック オイルパン スラッジ
僕自身が経験したことなのですが、オートマチックオイルを交換したことで、かえって不具合を招いてしまったこともあります。

ただ、故障に至った原因が一概には特定できず、オートマオイルを交換した直後に壊れたからやっぱりそれが原因、

みたいな結果論でしか判断できないケースもあるのです。

それでも、オートマオイル交換直後という事例がけっこうありますので、「たぶんそれだろう」という感じなのです。

なぜオートマオイルを交換すると調子が悪くなるのか

これはオートマチックだけではないのですが、新しいオイルには「清浄分散作用」という、汚れを取り込み浄化する機能があります。

つまり、新しいオイルに交換したことがきっかけで、オートマチックの内部に溜まっていたスラッジやアルミ部品の削れカスが一気に動いてしまうことで、細い通路のなかで詰まってしまうことがあるというのです。

つまり親油を入れなければ不具合を誘発することもなかったということですね。

まとめ

それでは、オートマオイルは交換するほうがいいのか、必要ないのか、ということになりますが、

結論としては

新車から乗っている車なら、適正な時期に交換したほうがいい

ということです。

中古車だと、それまでの交換記録がわからないケースもありますので、

最後に交換した距離がわからず、なおかつ走行距離が8万キロを超えているのなら、やめたほうが無難かもしれません。

 

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