車は9万キロ越えで車検するな?!買い替えと買取のバランスが大事?

車と維持費 車の買い替え

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車にとって9万キロという走行距離は、10万キロという大台を控えているわけですが、ただ単に走行距離がプラス1万キロ追加されただけではありません。

もしも、九万キロ走行で車検も近いのなら、さらに二年後のの車検も視野にいれたプランをシミュレーションしてみることをおすすめします。

僕自身は整備士がメインではありますが、カーライフアドバイザーでもありますので、お客様からこの手の質問をされることもけっこうあるのです。

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車の9万キロの意味とは?車検をするなら知っておきたい話

愛車を手放す

メーカーの特別保証と車検の関係

乗用車タイプの車の場合は新車として登録して初めての車検は三年後で、その後は二年ごとになります。つまり二回目の車検では新車から五年経っていることになります。

そのいっぽうで、特別保証が適用される走行距離の上限は10万キロとなり、保証の期限は、五年または10万キロのどちらか早いほうとなります。

車の場合はメーカーの特別保証は五年経過で切れてしまうので、堅実に車の乗り換えをしていくユーザーさんのなかには走行距離にかかわらず乗り換えをする方もいます。

しかも車種によっては五年経過していても高価買取が期待できるので、次に購入する車の頭金にすることができるわけです。

年間の走行距離が2万キロのユーザーだと、5年間で10万キロを走行する計算になりますが、個人使用の場合、平均的な年間走行距離は1万キロです。

つまり、走行距離が9万キロに到達するというのは、平均的な使用条件なら9年近くたっているということになり、特別保証自体はずいぶん前に期限が切れていることがほとんどなのです。

何回目の車検で9万キロ走行になる?

車検のサイクルについて整理すると

・新車から初めての車検は3年後

・それ以降は2年毎に車検がある

上記の条件で計算していくと(乗用車の場合)

初めての車検(3年車検) 新車から3年経過
二回目の車検(2年車検) 新車から5年経過
三回目の車検(2年車検) 新車から7年経過
四回目の車検(2年車検) 新車から9年経過

3年 + 2年 + 2年 + 2年 = 9年経過

という計算になり、四回目の車検で9年目の車ということになります。

いかがでしょう?

四回目の車検を受けるころ、走行距離が9万キロ前後になっているのではないでしょうか。

ただし都心部やその周辺にお住まいのユーザーさんなら、休日にしか車に乗らないというケースもあり、年間走行距離は5000kmくらいまで落ちているかもしれません。

タイミングベルト交換の代わりに必要な整備

タイミングチェーンの普及でメンテフリーに?

以前は、「10万キロ走ったらタイミングベルトの交換が必要ですよ」などと、整備工場やディーラーから説明を受けることがありました。
ですが、2010年以降くらいからタイミングベルトが使われないエンジンが増えてきています。

この記事を書いている2020年11月現在では、タイミングベルトを採用しているエンジンはごく一部となっていて、2000ccクラス以下では軽自動車も含め、ほぼタイミングベルトがついていない車になっています。

その場合、タイミングベルトの代わりにタイミングチェーンが使用されることになり、チェーンの交換が必要になることはほとんどありません。

僕の経験でも、一部の車種でエンジンオイルの管理があまりに悪いためにタイミングチェーンが伸びてしまい、エンジンがかからなくなったことがまれにあったくらいです。

10万キロ走行で交換すべき部品とは

タイミングチェーンの交換は必要いのですが、それでも定期的に交換することが望ましい部品もあります。

そのなかで代表格となるのが「スパークプラグ」で、標準タイプのプラグだと2万キロ毎の交換が推奨されていました。

現在では軽自動車を除く、ほとんどの乗用タイプの車のスパークプラグは長寿命タイプのスパークプラグが新車装着されています。

長寿命タイプのプラグの交換推奨距離はメーカーによって明確にしないこともありますが、おおむね10万キロ毎くらいが望ましいです。

ただし、トヨタ車の中にはコーションラベルに「スパークプラグは無交換」「スパークプラグ交換は20万キロ毎」などと表記されていることもあります。

また、軽自動車でもファミリーユースを想定したワゴンタイプやハイトワゴンなどのモデルでは、長寿命タイプのスパークプラグが採用されていて、10万キロほどの交換がおすすめです。

また、タイミングベルトはなくなりましたが、発電機やエアコンのコンプレッサーを回しているベルトに関しては、8万キロを超えてもひび割れがないことも多いですが、エンジンが冷えているときのキュルキュル音も発生するので交換をすすめられることもあるでしょう。

まとめると・・・

現在の乗用タイプの車種なら9万キロを超える走行距離になった場合、

・長寿命タイプのスパークプラグの交換

・発電機やエアコンのベルトはゴム質の劣化のため交換

これらの整備が必要になってくるでしょう。

オートマチックフルードの交換は大丈夫?

また、オートマチックのメンテナンスとして、ATフルードやCVTフルードの交換を定期的にする必要があります。

確実なメンテナンスをするなら四万キロごとのフルード交換が望ましいですが、九万キロ走行をしている時点でCVTフルードの交換を一度もしていない場合だとディーラーなどでは

「ここまで無交換で走ってしまったのならもう交換しないほうがいいですよ」

と、やんわりとCVTフルードの交換を断られてしまうこともあります。

とくにディーラーはこの傾向が強く、ましてや別のメーカーの車を車検に出したりするとかなり消極的な提案をされるかもしれません。

車は9万キロで買い替えがお得?

車の査定業者

市場価値がいっきに下がるのが10万キロ

走行距離が10万キロになったというだけで、車の買取価格がガクンと下がってしまうことがあります。

中古車としての商品価値をアピールするときに走行距離の桁が上がるとかなりマイナスなイメージになります。

たとえば走行距離が「88,000㎞」と「101,000㎞」だと、その距離の差は13,000㎞ですが、ディスプレイされている中古車のプライスカードに書かれている場合のインパクトはかなり違います。

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心理的な数字のトリックのように感じてしまいますが、実際に買取査定をするときも大きな査定額の違いが出てしまいます。

メンテナンスの差が出てくるのも9万キロ

エンジンオイル交換やオートマチックフルード交換、冷却水の状態など、車のメンテナンスの中でもかなり重要なことが油脂類の交換です。

たとえばタイヤ交換なら、いくらギリギリまで使っても交換してしまえば何事もなかったように走行することができます。

そもそもタイヤと車はいつでも完全に切り離してしまうことができる部品なので、交換時期を過ぎてもそれほど車体側に悪影響は出ません。

それに対して、とくにエンジンオイルなどはエンジンにとって血液であり、長期間も交換しないとエンジン内部に深刻なダメージを与えてしまいます。

一度でもエンジンオイルの交換をせずに放置してしまうと、エンジン内部のバルブステムシール、ピストンリング、場合によってはメタルとよばれる回転部分の軸受けが異常摩耗しています。

本来なら20万キロくらいはもつようなエンジン内部のパーツが、新車からわずか5万キロくらいでダメになってしまうこともあります。

もしもそれまでのエンジンオイルのメンテナンスの間隔にバラつきがあり、燃費が悪くなっていたり、ときに異音がするような場合は、エンジンに深刻なダメージを負っているかもしれません。

走行距離として9万キロという状態は、それまでのオイル交換などのメンテナンスの差がはっきりと別れてくる時期でもあります。

10万キロ台に乗ると、車検を受けても次の車検である二年後までに何度も大きな故障に見舞われる可能性もあり、「あのときに乗り換えしときゃよかったのかな・・・」をなってしまうでしょう。

それまでのメンテナンスをサボってしまったと心当たりがあるのなら、大きなトラブルの前に車検をきっかけに買い替えを考えてもいいかもしれません。

車って9万キロ走行でも買取額は期待できる?

ネットで車の一括査定

人気車や定番カラーならかなり有利

僕自身もカーライフアドバイザーとしてお客様に乗り換えの提案をすることもあるのですが、お客様が乗り換えに踏み切るきっかけになるのが、現在の愛車の買取査定額です。

「え?こんなに値がつくの?いや・・・どうしようかな・・・」

はじめは軽い気持ちで査定の話をしていたはずが、思わぬ高額な査定額に、「これなら次の車の頭金くらいにはなる!」とかなりテンションが上ります。

ですが、すべての車がこうなるわけではなく、本来なら9万キロ前後という走行距離は、中古車の商品価値としては厳し目になってしまいます。

買取に有利な人気車種とは

そんななか、買取が期待できるのは、いわゆる人気車とよばれる車種で、スライドドア系のミニバン、SUV、軽自動車ならハイトワゴンなどです。

具体的に車種名を挙げると、
アルファード・ヴェルファイア、ハリアー、ヴォクシー・ノア、セレナ、NBOX、タント、スペーシア、ハスラー、などなど。

もちろん他にもありますが、これらは人気車種として手堅く中古車市場でも安定した需要があります。

トヨタのハイブリッド車も期待できる

ハイブリッド車のメーカーとしてはトヨタがいまのところ地位を獲得していますが、そのぶん買取に関しても安定した買取額が期待できます。

とくにプリウスやアクアなどは、実用車としてもコストパフォーマンスが高く、営業車としても需要があります。

また、トヨタのハイブリッド車の評価は海外でも高く、買取されたとたん海外に輸出されることも少なくありません。

ボディカラーで買取額にも大きな差が出る

どんな車種でも手堅く評価されるボディカラーがあります。
一例をあげると
パールホワイト、ブラック系のメタリックが鉄板と言われています。

また、汚れが目立ちにくく実用車として好まれるのがシルバー系

これらは「売れやすい色」と言われていて、そのぶん買取額もプラス評価となります。

その一方で、赤とかピンク、黄色、など個性が強めで好みがはっきり分かれる色だと、査定額は厳しくなります。

人気車なら9万キロで売るのもお得

これまでの話をまとめていくと、

・車検が近く、9万キロ前後走行している車は平均的な年間走行距離なら9年ほど経過している

・メーカー特別保証は五年または十万キロであるため、保証はいっさい残っていない

・9万キロを超えると消耗品などの交換も必要になり車検費用も高くなってくる

・エンジンオイル交換などのメンテナンスを怠ってきた場合は不具合が顕在化してくるのが9万キロ

・車の買取では走行距離が10万キロ台に入ったとたん査定額がおちてしまう

上記のように、

その後も車に乗るにあたってひとつの「節目」となる時期でもあります。

もしも、愛車の査定額が予想していたよりもいいなら、「乗り換えしてもいいかな?」

と思ったなら、まずは愛車の査定をしてみましょう。

別の記事でもお勧めしていますが、

査定をするなら近所の買取店専門店よりも全国ネットであなたの車に査定額を提示してくれるオークション形式がおすすめです。

少しでも車を高く売るなら、より多くの買い取り業者に査定をしてもらうのがベストです。

ですが、個別に査定依頼をするのはとても面倒で、

しかも査定後には

業者

(買い取り業者)

その車、当社に売ってくださいよー

といった買取促進の営業電話がかなりかかってきて、なんとも煩わしいものです。

僕がおすすめしているオークション代行サービスのユーカーパックなら、査定を依頼すれば全国8000社の業者に

「この車にいくらの値段をつけますか?」

とネットワークを使って声掛けをしてくれます。

あとは一番高い査定額を提示してきた業者に「売ります」と意思表示をするだけ。

希望額にとどかないときはキャンセルもできるので手軽に査定依頼をできるところもおすすめなポイントです。

車検をするかどうかを決める前に査定額を確認してみるといいでしょう。

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【関連記事】オークション代行サービスとは?メリットやデメリットは?

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