車のエンジンオイルの交換時期は色で判断するな!整備士の僕が言いたい事

エンジンとレベルゲージDIYでメンテナンス

車のメンテナンスのなかでも基本中の基本となるのがエンジンオイル交換です。

このエンジンオイルの交換をどれくらいのサイクルで交換するのか、

またいつ交換したのかを忘れてしまったらなにを基準に判断するのか?

車への知識を身に着けていくことでかえって大事なことをおろそかにしてしまうこともあります。

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エンジンオイルの色は新油からそれぞれ違っている

エンジンオイル抜きかえ
当整備工場のお客様の中には、車が大好きで、

なにかわからないことがあるとネットで検索するオジサンがいます。

なかには

「ああ、オイルね。オレはエンジンオイルは色で判断するよ。」

という方です。

車のボンネットを開けてエンジンオイルのレベルゲージを抜いてオイルの量と汚れ具合を確認する。

これ、一般的なドライバーさんとしてはかなりメンテナンスへの意識が高い方だといえます。

はたして、エンジンオイルは色だけで劣化が確認できるものなのでしょうか。

まずひとつ言えることですが、そもそもエンジンオイルの新品の色をご存知でしょうか。

じつはオイルの色って、未使用の状態でもオイルによって違います。

これは配合する添加剤やそもそものオイルを構成しているベースの違いなどでも違ってきます。

中にはかなり赤っぽいエンジンオイルもありましたし、はじめからかなり黒っぽい色のエンジンオイルもあります。

仮に新品のエンジンオイルの色を覚えていたとして、

「むむ、この色は2,000㎞くらいは知ってるだろうな」

なんてわかりますかね?

整備士として二十年以上車に携わった僕でもわからないときはありますよ。

もちろん、わかるときもありますが、それは色意外の部分もチェックしたうえでの判断です。

エンジンオイルを色意外で判断する要素とは

それではどんなところでオイルの劣化を判断するのか?

これは整備士によっても若干違うかもしれませんが、まず僕なら、フィラーキャップを外します。

フィラーキャップとはエンジンオイルをエンジンに入れる際の注ぎ込むところですね。

はずしたフィラーキャップの裏側を見てみると、黄土色のホイップクリームみたいなものが付着していることがあります。

これは、ガソリンが燃えるときに生成される水分と、気化されたエンジンオイル(ブローバイ)が混ざったものです。

こういう状態のものがフィラーキャップの裏側に付着しているということは、それなりにエンジンオイルの交換をしていないといえます。

簡単に見れるので、僕ならまずここをチェックします。

やはり基本はレベルゲージでチェック

エンジンとレベルゲージ

続いてレベルゲージに付着してくるエンジンオイルの量を確認します。もちろんこのときオイルの色も一緒に見ます。

もしもオイルの量が、かなり少なくなっていたら、これはエンジンオイルのオイル消費を疑います。

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つまり、それだけの距離を走っている可能性があるということ。

ただし、ほんの1,000㎞くらいの走行でオイルがほとんどなくなってしまうような

激しいオイル消費をしているエンジンもありますのでこれだけでは判断できませんし、

そもそもエンジンオイルをやたら多く入れているケースもあります。

すごくキレイなオイルが少ししか入っていない場合は

走行距離はそれほど走っていないが、オイル消費がかなり進んでいると判断します。

まさかのニオイで判断?!

続いてオイルの臭いをかいでみることもあります。

あ、そうそう、先にお伝えしないといけませんが、普段はこんなことしませんから(笑)

エンジンオイルの交換を依頼されたら、レベルゲージでオイルの量は確認しますけど、

すぐにちゃちゃっとリフトアップしてオイルを抜いちゃいますから。

オイルの色とか臭いとか量とか、こんなのを細かくチェックするとしたら、

エンジンの不具合を診断しているときや、仕入れてきた中古車のコンディションをチェックするときくらいですので。

で、話を戻しますけど、

エンジンオイルの臭いを嗅ぐことで、やたら焦げ臭い時があります。

これはエンジンオイルの劣化がかなり進んでいると推測できます。

とくに渋滞にハマったままノロノロ運転をしているような使用条件の車だと、

走行風でエンジンの冷却もできず、電動ファンだけで冷却していますから、

オイルの油温が下がらないままの時間が長かった場合や、

高負荷をかけた運転をしたあとでいきなりノロノロ運転をしたり、

エンジンを止めてしまったときにこんな臭いがします。

スラッジがゲージに付着するということは・・・・

エンジンオイルレベルゲージのスラッジ

レベルゲージに付着する異物を発見するときもあります。

スラッジといわれるカーボンやなどが含まれるドロのようなものですが、

中には顆粒上のつぶつぶがレベルゲージの先端に付着していることもあります。

この状態だとエンジンにはかなりダメージを受けていて、

長期的にエンジンオイルの交換をサボっていた可能性が高いです。

やっぱり基本は走行距離なんです

結局のところ、エンジンオイルの交換時期を判断する最も有効な基準は、前回の交換からの走行距離と経過した期間なのです。

どんな車のメーカーでも、どんな整備工場でも、かならずエンジンオイルの交換をすれば、

「次回のエンジンオイル交換の距離」または「今回の交換時の距離」

たいていはその両方を記載したステッカーを車に張り付けてくれます。

ちなみに、建設機械とかフォークリフトなどの、ほとんど移動することのない機械や特殊車両の場合は、

エンジンオイルの交換は「使用したトータルの時間」で交換するようになっています。

たとえばフォークリフトだと200h(アワー)くらいで交換を推奨していたりもします。

まとめ

いかがでしょうか。

今回はかなり散文的な記事で恐縮ですが、エンジンオイルの劣化は色だけでは判断できません。

もちろん走行した距離だけでも不十分で、負荷の高い使用条件ではもっと早く交換するべきなケースもありますし、

非常にきれいなエンジンオイルでも、一年以上交換していないのであれば、本来の性能は失われていますので交換するべきです。

ようは、トータルで判断してほしいということです。

月間平均走行距離、運転条件、ドライバーの乗り方、などを加味していただくのがいいと思います。

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