HSP気質は運転が苦手?運転手としての適性や注意点を考えてみる

運転する女性整備士の体験談

最近なにかと話題になることがある「HSP」と呼ばれる気質。

アルファベットで表現されると、なにやら一種の障害や精神的な疾患みたいなイメージをもってしまいます。

ところが、最近になって自分がHSPの条件に当てはまっていることを知り、いろいろと考えさせられてしまいました。

今回は、僕自身がかなりのHSPであることを振り返りながら、普段の車の運転や職業運転手としての適性について考えてみます。

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HSPは運転が苦手ではなく向いている?

HSPの特徴とは

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれ、

刺激に対する「深い認知的処理」と「高い情動的反応」を持つ人のことで、その様な高い敏感性を「感覚処理感受性(sensory-processing sensitivity)」と呼ぶ。今日の数多くの研究が示唆するところによると、感覚処理感受性(SPS)は生得的なものであり、人類の15 – 20%に見られる性質である。
wikipediaより引用

と述べられています。

またHSPは一種の気質なので生涯変わることがないとされていて、

処理の深さ
Depth of processing
刺激を受けやすい
Overstimulated
感情的反応性・高度な共感性
Emotional reactivity and high Empathy
些細な刺激に対する感受性
Sensitivity to Subtle stimuli

これらの四つの性質にすべて当てはまることとなっています。

車の運転には判断力や観察力が必要

僕自身は特別に車の運転が上手なわけではありませんが、同僚や上司から運転手を頼まれたり、積載車(3トントラック)での引取りを指示されることが多いです。

整備士として、20年以上仕事をしていますが、仕事中に交通事故を起こしたこともないので、運転に関しては「まぁまぁ」だと自負してます。

運転に必要な適性とは

車の運転は「認知」「判断」「操作」を繰り返しつづける作業です。

「操作」に関しては、様々な運転操作をアシストしてくれる機能が増えているため、今では操作技術の個人差はなくなっています。

そのため、運転スキルとして重要なのが「認知」と「判断」ではないでしょうか。

自動運転技術も進化し続けていますが、車を安全に走行させるために必要な情報や周りの車との一種の駆け引きのような判断はAIではまだ難しいです。

危険な運転手を嗅ぎ分ける観察力

HSP気質だからでしょうか、運転していると周りの車の動きをよく観察します。

すると「この車はもうすぐ右折するかもしれない」といったことが予測できることがあります。

ほかにも

「この車のドライバーは注意散漫だな」

「信号無視しそうな運転だな」

「急ブレーキを踏みそうなドライバーだな」

「信号待ちでスマホ触ってるかも」

といった、交通事故を引き起こす可能性の高い車がわかるときがあります。

当然ですが、こんな車とは距離をとるようにしますし、場合によってはわざと車間距離を多めにとり、別の車を間に入れさせるようにしています。

また、自分が整備士というのもありますが、車の外観などから運転手の趣味嗜好や年齢、性別を判断することもあります。

例を上げると、

・営業車
・車種やカラーリング
・釣りやチューニングに関するステッカーを貼っている
・県外ナンバーや「わナンバー」
・バンパーやボディに傷や凹みがついたまま
・洗車を長期間していない
・応急用タイヤのまま走っている

などなど。

もちろんそれだけで決めつけることはしませんが、観察しながら自分が感じたとおりの運転をするのか「答え合わせ」をするようにしています。

すると、運転手をタイプ別に分けることができるようになり、危険な車を見つけることができるようになります。

「あの車、事故を起こしそうだな」と眺めていた車がその直後に本当に事故を起こしたのを見たこともあります。

HSPは「だろう運転」はしない?

「だろう運転」とは、

・あの車はちゃんと一旦停止する「だろう」

・どの車も早めにウィンカーを出す「だろう」

・こちらをちゃんと見てくれている「だろう」

などといった、楽観的で他車に依存している運転を指します。

運転免許更新の講習などでも、「だろう運転」は事故を起こしやすく「かもしれない運転」を心がけるよう説明されています。

基本的なことですが、非常に重要な運転に対するこころがけといえますが、運転手としてはじめから「かもしれない運転」にちかい感覚を持っている人もいます。

HSP気質の場合、繊細であるがゆえに、ときに臆病な運転をしてしまうこともあります。

ですが、ドライバーとして経験を重ねていくことで大きな事故を起こしにくい、バランスのどれた運転ができるようになるといえます。

また、運転をしていて危ない場面に遭遇した場合でも

「さっきのは・・なんであんなことになったんだろう・・?」

といった、振り返りをして自分の運転方法を検証したりすることもHSP気質なら自然にできていることも多いです。

 

サボカジ  @整備士
サボカジ  @整備士

余談ですが、駐車場の白マスのなかにキチンと車を停めないドライバーさんをよく見かけます。

 

周りから「運転がヘタ」とか「横柄な停め方だ」「マナーが悪そう」などと思われることを気にしていれば、自然と車庫入れも上手になっていきます。

 

まぁこんなことを気にするのもHSPならではなのかもしれません(笑)

 

ですが、つねに気にかけることで運転技術が向上できることも確かです。

 

HSPは運転手としての適性がある?

複数のことを頼まれないメリット

HSPは同時に複数のことを依頼されたりすると不機嫌になったり不安定になります。僕もこの部分に関しては特にその傾向が強く、職場でもイライラする原因がこれです。

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そのため、飲食店の給仕のようにたくさんの客から同時に声をかけられたりすると処理しきれなくなってしまいます。

とくに接客に関連する業種の場合はどうしても複数のタスクを同時にこなすようになってしまい、HSP気質の人にはあまり適していません。

それに対して、貨物車のドライバーなどは車をひたすら運転するという、単調で丁寧さが求められる作業にはHSPは向いていることがあります。

また、孤独に強い一面もあるため、長距離トラックのような長時間の業務でも平静で、むしろ心地よいと思えるという強みがあります。

そのいっぽう、バスやタクシーの運転手のように人を運ぶ運転手となると、乗客の態度などが非常に気になってしまい、苦痛に感じるかもしれません。

感情の起伏は自己分析と訓練でクリアできる?

滝に打たれる
HSPの特徴として、過度に興奮したり過剰に刺激を受けやすいことがあります。
そのため、運転に関して言えば周りの車からのあおり運転などに対して激昂してしまうことがあります。
車の運転に置いて冷静さを保つことは、交通事故や他車とのトラブルを避けるためには必要で、プロドライバーならなおさらです。

実際は、タクシードライバーでも運転が荒くなる人もいますし、クラクションを鳴らし続ける大型トラックの運転手もいます、

彼らがHSPかどうかは関係なく、車という鉄の部屋の中にいることで感情の抑制がききにくい心理状態になるからです。

ふだんは大人しい人が運転中には人が変わったように攻撃的になったり罵声を浴びせるような独り言を発することもあります。

ただ、僕自身もHSPですが、これまでの運転経験で怖い思いをしたり同乗者(妻)に指摘されてきたことで、自分の悪い癖を知ることができました。

他人の客観的な意見や、自分のことを冷静に見つめ直すことで、感情を制御できるようになります。

いわば自分のなかに自分専用の取扱説明書が完成していくようなイメージで、これも、一つ一つ検証しながら頭のなかに構築していく作業が得意だからこそなのです。

車の中が最高の職場になることも

HSPの場合、周囲の人の反応や態度が気になってしまい、緊張して普段どおりのパフォーマンスが発揮できないことがあります。

一人のときならできることが、誰かが近くにいて見ているとできなくなったり、一人ではやらないような失敗をしてしまうこともあります。

逆に言えば、一人きりで周りを気にしない環境においては安定したパフォーマンスを発揮することができるので、自分の知識やスキルをどんどん向上していくことができます。

なぜなら、HSPの特徴として、同じことを何度も考え続けることができたり検証することができ、更に深く掘り下げることが得意だからです。

そう考えていくと、車の中のような密閉された空間で一人でする運転は、リラックスできて、一つのことだけに専念できる作業といえます。

 

サボカジ  @整備士
サボカジ  @整備士

僕自身も、一人でするドライブは大好きで、自分の好みにカスタマイズした車内で好きな音楽をかけての小旅行は最高のリフレッシュ時間です。

また、ブログに書きたいアイデアなどがふと浮かぶことも多く、車内はクリエイティブな思考する場でもあります。

 

まとめ

HSPは職人的な仕事には向いている?

車の整備 車内
職場の中では、おそらくですが、HSPにまったく当てはまらない人たちからすると、HSP気質の人間は、「めんどくさいヤツ」「扱いにくいヤツ」

と思われてしまうことも多く、本人も自分の性質を持て余してしまうことも多々あります。

「自分はサラリーマンに向いていない」とか、「そもそも社会生活にすら馴染めない」
などと考えて、仕事や人間関係に悩むこともあります。

僕自身の経験でも、職場では扱いにくいと思われていたようで、感情の起伏が激しく、「人嫌い」「不器用」「頑固」「融通がきかない」「一匹狼を気取っている」という感じに思われていたようでした。

また、考え事をするときにブツブツと独り言を言い続けるらしく、奇異な目で見られたり、お客様の存在をを忘れて考え事に没頭してしまい上司から叱責されたこともありました。

ちなみにですが、貧乏ゆすりをする人と舌打ちをする人がかなり苦手ですw

その一方で、「よくそんなことに気が付いたね・・。」と驚かれたり、「こうなる!」と断言したことが的中して変態みたいに見られたこともありました。

結果的には、自動車整備士という職人的な職業のおかげもあり、長く勤めているとそれなりに認められていました。

つまり、ひとつのことに集中することが求められるような業務内容には向いているのかもしれません。

そういった意味では、一人での車の運転は他人との距離を適度に保つことができ、観察力や想像力といった、危険を察知する能力が発揮できる場面でもあります。

くわえて、HSPは心配性な一面もあり、時間やスケジュールの管理を綿密にする傾向にあり、プロドライバーとして適性があるといえます。

短所と言える感情の起伏の激しさについてはHSPでもレベルがありますが、『己を知る』という、自分との対話を重ねていくことで後天的に安定性を身につけることもできるでしょう。

 

 

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この記事を書いた人
サボカジ

当ブログの管理人です。

キャリアは、自動車整備士として20年以上

カーライフアドバイザーとして5年以上です。

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