ハイブリッド車の駆動用バッテリーの交換はいつ?経年劣化やデメリットとは

プリウス メインバッテリー2 ハイブリッド車

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ハイブリッド車のモーターの駆動はメインバッテリーの電力で賄われています。

メインバッテリーは回生ブレーキから回収したエネルギーをためておき、

主に発進時などのモーター駆動に役立てることでエンジンの特性をカバーしてくれています。

これだけの仕事をこなしてくれている駆動用のバッテリーですので、当然すこしづつ経年劣化もしますし、

充電回数なども加味されて蓄電できる容量下がってきます。

いずれは必要になるハイブリッド車の駆動用バッテリーの交換はどのタイミングで必要になってくるのでしょうか。

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ハイブリッド車の駆動用バッテリーの交換はどのタイミング?

ハイブリッド車の購入を検討している方にとって一番心配なことが、この高価なバッテリーがいつダメになってしまうのかだと思います。

先に結論を言ってしまえば、十年くらいは問題なく使えます。ということ。

メーカーの中での車の乗り換えのサイクルは十年いくかいかないか。

特別保証の中にメインバッテリーも入っているので五年、十万キロは絶対にもってもらわないといけないのですが、風評被害というか、

「ハイブリッド車は高くつく」というイメージが先行しても困ることなので、十年くらいは持つようになっています。

そもそも、駆動用バッテリーは、すこしづつ性能は落ちていきますが、

完全に電気だけで走るEVと違って、少々バッテリーの性能がおちていてもなんら問題なく走ることができます。

当然ですが、バッテリーの残量が少なくなるとEVモードに入りにくくなってしまいますので、

エンジンがメインで走る状態の時間が長くなってしまうため、燃費は悪くなっていきます。

そのため、多少の燃費の悪化に目をつぶれば普通に走れてしまうのもハイブリッド車のいいところと言えます。

では、本当に駆動用バッテリーの交換が必要になるのはどんなときかと言えば劣化ではなく「完全に蓄電しない状態」になった時です。

こうなると、ハイブリッドシステムになんらかのエラーが検出され、運転者に向けて警告灯が点灯してしまいます。

僕の整備工場で二度ほどあったのですが、カローラフィールダーHVとプリウスでしたっけ、

メインンバッテリーの温度が異常に上がるという警告灯が点灯し、ちょっと大騒ぎになりました。

バッテリー付近の温度の上昇は、バッテリーの寿命にかなり大きな影響を与えてしまいますから。

で、原因はといえば、室内の清掃状態があまりに悪く、バッテリーの排熱をするダクトをゴミで塞いでしまっていたという、オチでした。

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ですが、こんな状態をずっと知らずに続けていたら、本当にバッテリーが短命になってしまったかもしれません。

バッテリーは発熱するもので、排熱を適度にしてあげないとバッテリーの劣化が進んでしまうのです。

ハイブリッド車のその他の経年劣化は?

ハイブリッド車のメインの発電機は、駆動用のモーターでもあります。

ここに関しては非常に耐久性を持たせています。

なにせ、駆動用のモーターが動かなくなれば、非力なエンジンだけで走ることになり、パワーも出ないうえに燃費も激しく悪化してしまいます。

まだこの状況になった車には出くわしたことはありませんが、おそらくフェイルセーフモードという、

最低限の走行性能だけを確保した状態に固定されてしまうので、もはや通常の使用はできなくなっているでしょう。

20系プリウスの例ですと、30万キロでも駆動用モーターは問題なかったです。

ハイブリッド車といえど通常の車と同じ劣化はする

搭載されるエンジンはほかのガソリンエンジン車にも乗っているエンジンなので、エンジンオイルが入っていて、冷却水が循環しています。

オートマチックはCVTですが、CVTのフルードも劣化していきますし、使用用途によっては、こちらのオートマチックミッションのほうが寿命を迎えてしまうこともあるでしょう。

冷却水の交換も比較的長めの交換サイクルを指定していますが、使用期間だけでなく走行距離での交換基準もあります。

ゴム部品の劣化も緩やか

ラジエーターやウォーターポンプ、その他の水回りのゴムホースなども経年劣化で硬化したりで水漏れなども起きます。

ここらへんは普通のエンジン車と同じなわけで、発熱量が少なくエンジンに負担をかけないハイブリッド車のほうがはるかに故障にはなりにくといえます。

燃費の悪化を加味しても、故障する頻度が少ないこともハイブリッド車の隠れた利点をしえるかもしれません。

ブレーキに依存しないことが問題になるのかも

プリウスをはじめ、ハイブリッド車の点検をしていて驚くのがブレーキの消耗品の持ちです。

ブレーキパッドは本当に減らなくて、20万キロくらいは持つのではと思いました。

これはこれでいいことなのですが、逆に考えると、あまりにもブレーキまわりの動きが少ないことがデメリットと思えることもあります。

つまり、ブレーキキャリパーの内部の固着です。

年間走行が一万キロの場合だと、十八年経過しても90%はブレーキパッドが残っているとすると、

約10ミリのディスクパッドだと十八年間でやっと9ミリしか動いていないという計算になります。

これではキャリパーの内部のシール部分の劣化が進んで固着することも十分に考えられます。

「使わなさすぎ」もコンディションを悪くしてしまう要因となることもあるのです。

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