ハイブリッドカーの寿命や長所・短所を知りたい!何年乗れるもんなの?

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※2020年3月1日 加筆修正しました

トヨタのプリウスを皮切りに、今やハイブリッドカーは

街で見かけないことがないくらい普及しています。

自動車メーカー各社も次世代のスタンダードカーとして

ハイブリッドカーの開発にしのぎを削っていますが、

エンジンだけで走る従来の車とくらべて、

まだまだ技術的に進歩する余地もあります。

たとえば耐久性などは、車を購入する方には気になる部分です。

それでは、ハイブリッドカーの寿命はどれくらいのものなのでしょうか。

今回はハイブリッドカーの耐久性やトータルの寿命についてのお話です。

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【ハイブリッドカーまとめ】バッテリーの寿命・車検・メンテナンスなど

ハイブリッドカーの寿命ってなにで決まるの?

トヨタ ハイブリッドシステム

そもそも、車の寿命とはどこで決まるのでしょうか。

ハイブリッドカーだけの話ではなく、一般的なユーザーは、どのタイミングで車の乗り換えをしているのでしょうか。

普段は自動車整備士として、車検や整備の業務をしている僕ですが、車の乗り換えの話を直接頂く場合は、車両販売を担当することもあります。

「今どきの車ってどれくらい乗れるもんなの?」

乗り換えのお話をする際に、「車の寿命」に関してもよく質問されます。

整備士が考える車の寿命とは部品の供給が廃止された時点と考えますが、一般ユーザーさんには当てはまりません。

一般のお客様の目線で考えると、車の寿命とは

・高額な修理が発生したとき

・大きな事故で車が大破したとき

上記の二つのケースが多いですね。

これはハイブリッドカーでも同じことと言えるでしょうから、事故は別として、高額な修理が起きれば乗り換えになってしまうことが多いです。

一般的には、車の高額な修理といえば、エンジン本体とオートマチック本体の不調が挙げられますが、

ハイブリッドカーの高額修理といえばメインバッテリーの寿命も加わります。

では、メインバッテリーの寿命とはどれくらいなのでしょうか。

ハイブリッドカーのバッテリーが寿命を迎えたという事例はあまり遭遇していません。

結局、僕自身がハイブリッドカーのメインバッテリーの交換の話を聞いたのは

エスティマハイブリッドの25万円くらいだったかな?これを二件ほどお客様から聞いたことがあるくらいでした。

ただし、ハイブリッドカーのメインバッテリーも少しづつ性能が低下していて、電気を貯める機能が失われていきます。

外部診断機をハイブリッドカーに接続すると、メインバッテリーの状態を数値でモニタリングすることができます。

プリウスのメインバッテリーの寿命

初代プリウスで、メインバッテリーが原因で警告灯が点灯した事例が僕の整備工場でありました。

2017年ごろの話です。この時点で初代プリウス(通称 10系プリウス)は十年以上経過しているわけですが、

トヨタディーラーに相談したところ、なんと無償で交換してくれたのです。

お客様も大喜びしましたが、僕たち整備士もかなり驚きました。

トヨタというメーカーは、このハイブリッドカーという商品を非常に大事にしたいのだと思います。

この記事を書いている時点で40系のプリウスが点検などに入ってきていますが、メインバッテリーが寿命というのは遭遇したことはないです。

30系プリウスをタクシーとして使っているお客様に聞いても「普通に走れてるよ」とのこと。(走行距離25万キロオーバー)

※2020年3月追記 ↓ 

20系のプリウスで、35万キロオーバーの車両でメインバッテリーの交換が必要になった事例がありました。

関連会社の役員の車で、メインバッテリーの部品代金と交換費用でも20万円もかからなかったとのことです。

また、プリウスやアクアなどのトヨタ系のハイブリッドカーの場合、外部診断機を接続して、バッテリーの健全性をチェックすることもできます。

メインバッテリーが劣化すると燃費が悪くなる

メインバッテリーの劣化の進行度合いは、車としての使用状況によって違ってきます。

新車のハイブリッドカーのメインバッテリーの状態が「健全性100%」だとすると、5年くらい経過すると「健全性60%」くらいに落ちていることはよくあります。

メインバッテリーの性能が落ちてきていても、走行には支障はありませんが、燃費が悪くなることがあります。

ハイブリッドカーの場合、メインバッテリーに貯められている電気が少なくなると、それを補うためにエンジンが仕事をします。

そのため、信号待ちなどでエンジンがアイドルストップするはずの場合でも、メインバッテリーの残量が少なくなっているとエンジンがかかったままになることが多いのです。

つまりメインバッテリーの性能が落ちてくると、エンジンに依存して走行する割合が増えるため、燃費が少しづつ悪くなるのです。

この場合でも、メインバッテリーの寿命ではないので、問題なく走行することはできますし、メインバッテリーが完全に寿命を迎えた場合は、メーターの中に警告灯が点灯するようになっています。

2009年にデビューした30系プリウスも、十年以上経過していても中古車市場にたくさん出回っていることを考えると、走行距離が10万キロくらいではメインバッテリーは問題なく使用できるといえます。

他のメーカーのハイブリッドカーでは?

トヨタ以外の他のメーカーのハイブリッドカーでもメインバッテリーの寿命に関してはあまり聞きません。

僕の勤める工場がディーラー系でないこともあるでしょうけど、そもそもメインバッテリーが寿命を迎えると、

何らかの警告灯が必ず点灯するので、車検などでご利用いただいているお客様たちは、ディーラーよりも先に相談に来ていただけます。

それでもその手の事例には遭遇しないので、メインバッテリーの寿命に関しては他のメーカーの車もあまり心配しなくていいようです。

ただし、トヨタ以外のメーカーの場合は、保証期間を過ぎてもメインバッテリーを無償修理するかどうかはわかりません。

基本的にはどのメーカーも特別保証のなかにメインバッテリーも入っていますので五年、または十万キロだと考えておいたほうがいいでしょう。

 

ハイブリッドカーの長所と短所を知りたい

トヨタ ハイブリッドシステム エンジンルーム
ハイブリッドカーの長所はもちろん燃費性能とか静かだとかなんでしょうけど、

短所となると「好みじゃない」というお客様がいますね(笑)

長所を挙げるとホントにいろいろ挙げることができます。

燃費、静粛性、税金面での優遇、結構パワフルに走ってくれますし、

アイドルストップの車よりもエンジンの再始動がスムーズで耳障りな音があまりしません。

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驚異的なブレーキの持ち!無交換でいけるかも?

ハイブリッドカーには「回生ブレーキ」という機能があり、簡単に言えば運転手がフットブレーキを踏んだ時や、惰力で走っているときなどに、発電機をブレーキの一部として作動させています。

つまり、発電機に仕事をさせることで、エネルギーを回収しながら止まっているので、ブレーキの消耗品であるブレーキパッドがほとんど摩耗しません。

本来なら6、7万キロくらいで交換になることが多い、ブレーキパッドがこれほど消耗しないということは、熱に変換されて捨てられるはずのエネルギーを回収していることになります。

僕がメンテナンスしたことがあるハイブリッドカーでも、特にトヨタ勢の、アクア、プリウスは本当にブレーキパッドが減りません。

たぶん、普通に乗っていれば15万キロくらいは問題ないでしょうし、丁寧に乗るドライバーさんなら20万キロは無交換で行けるでしょうね。

ハイブリッドカーのブレーキを点検していると、なんだか複雑な気持ちになることがあります。

「オレの仕事は間違いなく減っていくな・・・」という整備士としての危機感です。

 

エンジンオイルの汚れ具合にも驚き!交換距離も見直すべき

トヨタ アクア コーションラベル

ある日、アクアにお乗りのお客さまが僕を訪ねてきていただけました。

この車は数年前に僕が販売担当をして、新車からずっとメンテナンスしてきました。

「ごめんなさい。オイル交換、すっかり忘れちゃって・・」

交換距離を見てみると、前回の交換距離から9,000㎞も走ってしまっていました。

さっそくエンジンオイルを抜いてみました。すると・・・・

なんと!エンジンオイルに多少の透明感が残っているではありませんか。

これは、ガソリンエンジンだけで走る車の場合だと、前回のオイル交換から2,000㎞くらい走った感じの色でした。

エンジンオイルが汚れるということは、どれだけエンジンが仕事をしたか、ということでもあります。

ハイブリッドカーだからと、ひとくくりにはできませんが、このアクアの場合は、EVモードでモーターだけで走行することもできます。

停止状態から発信する際の加速もモーターで力強く発進できるので、エンジンにあまり負担をかけないことが、このオイルの汚れ方でよくわかりました。

エンジンオイルの交換サイクルを従来のエンジン車よりもかなり遅らせても問題ないだろうと確信しました。

ただ、僕も整備士とはいえ、サラリーマンでもあるので、お客様の前では大きな声で「ハイブリッドカーのオイル交換は遅らせてもいい」とは言いにくいですけど。

 

すでにベルトなんて無いんですけど・・

車種にもよりますが、ハイブリッドカーにはベルトという部品がそもそもついていない車も多いです。

とくにトヨタのプリウス、アクア兄弟やそこから派生した、シエンタHV、CH-Rなども、ベルトがついていません。

エアコン、パワステ、ウォーターポンプ、すべてそれぞれ専用のモーターがついてます。

つまり、ベルトの定期的な交換だとか一切必要ないわけで、やはり整備士の出番が減るわけですね。

なので、ハイブリッドカーが車検で入庫しても、お勧めする整備なんてタイヤとブレーキフルードとCVTフルードくらいでしょうか。

 

税金面での優遇も無視できない

環境にやさしい車であるほど、自動車税は優遇されますので、車検の際の重量税、毎年四月に請求される自動車税も減税されています。

消費税の増税で取得税が撤廃される代わりに、燃費や環境性能に応じて課税される制度ができますが、そこでもハイブリッドカーは優遇されるのです。

 

短所はないの?

ハイブリッドカーの短所はなんなのか?

整備士としての視点で見てみても、大きななデメリットは見受けられません。

あえて言うなら、車が好きな方々は「乗ってて面白くない」などといいます。

かなり鋭い加速もするので動力性能が悪いわけではなく、エンジンと対話するようなモータースポーツのような要素は薄いということでしょうか。

また、専用の補機バッテリーを使用していますが、このバッテリーの価格が高く、五年に一度くらいの頻度で35000円ほどの出費になるかもしれません。

プリウスバッテリー
↑プリウスの補器バッテリーは密封式の専用バッテリーしか搭載できない

 

【まとめ】ハイブリッドカーって何年乗れるの?

ハイブリッドカーの寿命に大きくかかわってくるメインバッテリーの寿命は、ごく一般的な乗り方をするぶんにはあまり心配しなくていいでしょう。

ただ、メインバッテリーも厳密には少しずつ劣化しています。そのため、蓄電する電気の容量が徐々に減っていきます。

そのためバッテリーの残量が減るとエンジンが始動する仕組みなので、徐々にエンジンがかかっている時間が長くなってきます。

結果的には燃費がじわじわと悪化していくことになります。

ですが、これって、ハイブリッドカーだけではなくて、エンジン車でも同じことで、車齢が上がっていくと燃費も悪くなるし、故障も増えます。

それを考えるとエンジン車と同じくらい、十三年くらいは問題なく走れるでしょう。

ちなみにですが、僕の整備工場にメンテナンスなどで来店いただける20系プリウスは14年くらい経過している車両もありますが、元気に走っています。

ハイブリッドカーは、会社の業務に使う営業車としてもすぐれていますし、ファミリーカーとしての居住空間も確保できるほどの効率のいいレイアウトで作られています。

車両の本体価格が高価な時期もすぎ、量産体制も確立されています。

また、日本のハイブリッドカーは海外でも人気が高く、とくにプリウスやアクアなどは中古車として輸出されることも多いです。

2020年3月現在でも、30系プリウスは買取店でもそれなりの査定額がついています。

もしもハイブリッドカーにお乗りなら、ディーラーに下取りに出すよりも、買取店やネットでの買取価格を調べておくのもいいでしょう。

 

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