炎天下の車の中に子供が閉じ込められたら?その対策とは?

炎天下の車に閉じ込められた子供 車の安心安全について

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真夏の炎天下の車の中は路面よりも高温になっています。

もしもこんな車内に子供が閉じ込められていたら、

熱中症になってしまうのも時間の問題です。

夏のレジャーでは車と子供の組み合わせでのトラブルも増えてきます。

もしものときの対処法を覚えておきましょう。

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炎天下の車の中は子供の事故が多発

自動車の構造上、ドアや窓ガラスは密閉性が高くなっています。そのため、炎天下でクーラーを使用しているときなどは、とくに窓を完全に閉めていることも多いでしょう。

ですが、もしもなにかの拍子にエアコンが効かなくなったら? エンジンが止まってしまったら?

車の中はたちまち密閉された高温の狭い空間になってしまいますね。

炎天下の駐車場

整備士をしている僕なら別に驚かないのですが、車の不具合で突然エンジンやエアコンが止まることなどは十分にありえることです。

もしも炎天下で車を駐車しているときなら、エアコンがストップしてから15分もすれば車内は子供の生死にかかわる状態になっています。

このとき、大人が一緒に車内にいるなら問題ないことですが、「ちょっと用事をすませるだけ」と車から離れてしまったために三歳に満たない子供が熱中症で重篤な状態になっていた事例もあります。

整備士として、これまでさまざまな車のトラブルやエアコンの不具合を経験してきました。

お客様とお話をしていて感じるのは、

炎天下の車内では子供にとってはエアコンが唯一の「生命維持装置」だという認識が低いように思えてなりません。

いくらエアコンがしっかり効いていても、炎天下の車内に子供だけを残すようなことは短時間でも絶対にしてはいけません。

 

車の中に子供だけが閉じ込められるケースとは?

マスタースイッチを子供がいじってしまう

マスタースイッチ
小さな子供さんなら、目についたものに興味を持って触ってしまうことはよくあることです。たとえば、車のドアロックを指でいじっているうちに車内からドアロックをかけてしまうケース。

一か所だけのロックなら問題ないですが、運転席側にある、すべてのドアロックを操作できるスイッチをいじってしまうと、外からドアを開けることができなくなってしまいます。

キーフリーのリモコンを子供が操作する

キーフリーのリモコンなら鍵穴に差し込む必要がないので、助手席の上にポンとおいていたりするケースが多いです。

スマートキー
それを子供が見つけてボタンを押しているうちにドアロックを施錠してしまうことが多いです。

じつはここ最近の子供によるスマートキーの閉じ込めが原因となる事故が多いのです。

 

スマートキーの電池が弱っていて自動的にインロックしてしまうケース

これも僕自身が体験しましたが、お客様からスマートキーをお預かりして車に乗り込んでいると、助手席側のほうにスマートキーを置いたとたん、キーが施錠されてしまったケース。

スマートキーの中にはキーリモコンを持ったまま近づくだけでドアロックが解除され、離れるだけでロックが施錠されてしまうタイプのものがあります。

あれは、運転席のハンドルの下側付近にあるエンジン始動用のつまみやプッシュボタンの近くの受信機にスマートキーが近づくとドアロックが解除される仕組みになっています。

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スマートキーのリモコンは、使用条件にもよりますが、二年ほど使ったら電池がかなり弱くなっていることが多いです。
普段は運転手がハンドルの近くにスマートキーを置いているので意外とわかりません。
スマートキーの電池交換
ところが、車内に子供をおいたままで大人が離れたあとで、子供がスマートキーを手にもって後部座席に移動してしまったらどうなるでしょうか。

電池が弱いため、スマートキーから発信される電波が受信機に届かず、車内にキーがある状態でも自動的に施錠されてしまうケースが多いのです。

バッグの中にスマートキーと子供のおもちゃを入れたままで助手席に置いていたりしませんか?

これが非常に多い閉じ込めのケースです。

 

 

子供によるキー閉じ込めを防ぐには?

基本的には車から離れるべきではありませんが、ほんの一瞬だけ車から降りるようなケースもあるかもしれません。

そこで、以下のようなことに気を付けてください

・幼児はチャイルドシートから離れないようにしておく

・子供にスマートキーを触らせない

・エンジンをかけたままで予備キーを持って車から離れる

・スペアのリモコンキーを常に用意しておく

・スマートキーからメカキーだけ外して持っておく

・スマートキーの電池を定期的に交換しておく

 

閉じ込めてしまった場合の対処法

まずはすぐにレスキューを呼びましょう。これは119番通報でいいです。

車内に携帯電話があって電話がない場合は近くの人に救援の要請を求めましょう。

救援の要請ができたら、車内の子供の様子を見ます。

もしも自力でロックを外せる年齢なら落ち着いて行動させ、ロックを解除させます。

 

車の中で子供が熱中症になるまでの時間は?

これは子供さんの年齢や体力でずいぶん違ってきますが、JAF(日本自動車連盟)の調査によると

窓を閉め切った状態だと、エンジン停止後15分ほどで人体に危険な状態になるとあります。

これは大人の場合ですから、子供だとたった五分間の放置でも十分に熱中症をおこす危険性があるといえます。

 

緊急時に窓ガラスを壊す方法

まずは電話でレスキューを呼ぶという処置をすることが優先ですが、

たとえば、キャンプなどで山奥にきているときなど、周りに誰もいない状態だと、レスキューの到着にも時間がかかってしまうことがあります。
真夏の海辺に車を止める
レスキューを待つ間に小さなお子様だと、熱中症の症状が重篤になっていくケースもありますので、車の窓ガラスを割って救出する必要もあるかもしれません。

 

車のフロントガラスは非常に丈夫にできていて、なおかつ「合わせガラス」といって、二枚のガラスの間にフィルムが入っています。

そのため、フロントガラスを割ることはできませんので、サイドガラスを割るようにしましょう。

車のサイドガラスはフロントガラスのように合わせガラスではないうえに、一定の衝撃が加わると粉々に砕けるようになっています。

先端のとがったハンマーのようなものがあれば簡単に砕けるようになっています。

近くにガラスを割る道具が見当たらない場合は石などでも割ることができます。

もしも体力がない女性の場合は、靴下やパンストに石を入れて振り回すようにして、窓ガラスを破壊することもできます。

これは、車の中の貴重品を狙う窃盗団が使うやりかたですので、車に傷やへこみができることを覚悟のうえでの方法となります。

なお、壊す窓ガラスは子供さんがいる場所から最も離れた窓ガラスを壊すのがベターです。

■関連記事  車のサイドガラスが割れたら応急処置の方法と交換費用を知っておこう!

 

 

 

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