車のサーモスタットの不具合の点検方法や部品交換の値段や修理費用

サーモスタット交換車の不具合や修理

別の記事でもお話したように、

サーモスタットはオーバーヒートやオーバークールに関係する大事な部品です。

サーモスタットが壊れてもあまりわからない場合もあり、それと気づかずにそのまま乗っている方もおられます。

今回はサーモスタットが壊れているかどうかの点検の方法や

交換する場合の修理費用などの値段のお話です。

車はサーモスタットの不具合だけで廃車になる?

オーバーヒートの後遺症で高額修理

サーモスタットは冷却水の流れを制御している部品です。エンジンの、どの部分で流れを制御しているかで「入り口制御」と「出口制御」があります。

どちらにせよ、エンジンを冷却しているクーラントを効率よく冷やすための部品なのですが、サーモスタットが開いたままの状態だと、冷却水がラジエーターを経由してエンジンまで戻ってきます。

ところが、サーモスタットが閉じたままの状態で動かなくなった場合はラジエーターを冷却水が経由しないので、まるで「ラジエーターがついていない状態」のような冷却効率の悪い状態になっています。

この状態ではエンジンに負荷がかかった状態では冷却が追い付かず、オーバーヒート気味になってしまいます。
多少のヒートではエンジンにダメージを受けることはありませんが、慢性的に冷却不良が続くとシリンダーヘッドガスケットが抜けてしまう原因の一つにもなりえます。

シリンダーヘッドガスケットが抜ける理由は、ヘッド部分が熱で歪んでしまいシリンダー内の圧力が吹き抜けることでガスケットに損傷を受けるからです。

この場合、ヘッドガスケットの交換はエンジンの上側半分を取り外ずすことになるので作業料金だけで四万円以上はかかるでしょう。

エンジンの搭載された位置によってはエンジンを車体から降ろさないといけないので、エンジン載せ替え並みの作業工賃がかかります。

たとえば、スバルの水平対向エンジンなどは、物理的には車載状態からヘッド部分を外すことは不可能ですので、エンジンを必ず降ろすことになります。

 

車のサーモスタットを点検する方法

エンジン暖気でわかる場合

サーモスタットはラジエーターへの冷却水の流れを制御するものですから、サーモスタットが完全に閉じたままで壊れている場合はエンジンを温めていくとわかりやすいです。

確認のやり方は車を止めた状態でエンジンの回転を挙げていきます。するとまずは暖房用のヒーターのホースがエンジンに近いので暖まってきます。直接触ることができる場合は素手でホースをつまんでみると、みるみる暖かくなっていくのが確認できます。

次にラジエーターへの入り口と出口に当たる太いホースが暖かくなっていくかを確認します。これもエンジンが温まってくれば自然に変化していきます。
ラジエーターには冷却水が上から下に流れるタイプ(ダウンフロー)のものと、横に流れていくタイプ(クロスフロー)のものがあります。

どちらのタイプも入り口と出口があるのですが、今回はわかりやすいようにダウンフローのもので説明します。

エンジンが温まってくるとラジエーターの上側にあるアッパーホースを手で触ると次第に暖かくなってきます。ここで、サーモスタットが閉じたままだと、冷却水がこのアッパーホースに流れてこないので、いくら暖気をしても冷たいままになります。

また、暖かくなるけれどもかなり時間がかかっている場合はサーモスタットに開きかたが十分でないこともあります。本来のすき間がないため、エンジンの暖かい冷却水が少しづつしか流れてこないので、これもアッパーホースの温もり方でわかることがあります。

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まるで理科の実験?

サーモスタット単体

僕が整備を覚えたすぐの約二十年前では、エンジンがヒートする、と依頼をけると、まずはサーモスタットを外して調理用の鍋や、空き缶の中でぐつぐつと煮立つまで温度が上がるのを待っていきます。

すると、水温が70℃を超えるあたりになるとサーモスタットの中央の弁の部分がゆっくりと開いてきます。正常な状態なら3㎜くらいのすき間ができ、そこから暖まった冷却水がラジエーターのほうへ流れるという仕組みです。

このテストをする理由は、サーモスタットが正常に動いているかどうかのチェックですが、正常に戻るかどうかも調べています。

たまに、開いたままで引っかかっていて、「ときどきオーバークールになる」という、確認しにくい現象も、サーモスタットを目視で観察しながら確認すればわかります。

たいていは外したとたんに、ゴムの当たり面のところが変形しているので、「このサーモスタットは絶対交換だな」という結論はでます。

現在ではそこまで手間をかけることは減りました。外したサーモスタットを目視で確認すると、明らかに隙間が開いた状態になっているものがありますが、それはオーバークールになる可能性があります。

試運転で確認する場合

サーモスタットが正常に開かない場合、エンジンに負荷がかかったときにだけオーバーヒートをおこす場合があります。

そのため、サーモスタットを簡単に外すことができないような車種の場合はまず試乗することでサーモスタットが正常化どうかをチェックすることもあります。

高速道路を高負荷で走行させることは整備工場の業務としては難しいので、近くに長い上り坂がある場合などはそこを利用してサーモスタットの状態の判断をすることもします。

 

 

車のサーモスタットを交換する費用や値段

サーモスタットの交換にかかった時間と費用

サーモスタットは場所によって交換の手間が全くちがっていきます。

ラジエーターのアッパーホースのすぐ近くにあるような、とんど目視で確認できるような場所だと交換作業料は5,000円ほど。

非常に奥まった場所にあるサーモスタットの交換の場合は30000円くらいは軽く必要になります。

また、ここ15年くらいのスズキの軽自動車エンジン「K6A」のワゴンRやアルト、ラパン、スペーシア、パレットなどなど、同じベースで作っているタイプのものはサーモスタットがケースと一体型になってしますので、サーモスタットの部品代が少し高くなります。7000円~9000円くらい

また、下からしかアプローチできない場合はリフトアップしてまずは下抜きでクーラントを抜いてしまわないと作業できない場合もあります。エンジンを中央付近に搭載させているタイプのものは大変でした。

トヨタの初代エスティマなどはこのタイプ。

以外にもハイエースなどはサーモスタットの交換は簡単ですが、マツダのボンゴとか日産のキャラバンといった箱バンタイプの車種は整備性が悪く、その分サーモスタットなどの冷却系統の修理はかなり時間とお金がかかります。

これら以外の、ボンネットがあってエンジンが車体の前側にあるようなタイプはエンジンルームにどれくらいのすき間があるかで違ってきます。

 

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