ウォーターポンプからの異音にはどのように対処したら良いのでしょうか。
本来ならウォーターポンプからうなり音などが聞こえてくる場合はすんなりとウォーターポンプを交換してあげる必要があります。
ですがユーザさんの事情によっては近々手放すような車に高額な修理をすることもしたくありませんね。
またウォーターポンプからの異音が、出たからといってすぐさま水漏れに発展するとも限りません。
ただ単に耳障りな音が消えさえすれば、しばらくはそのまま乗れたらいいと言う方もおられます。
本当に必要な修理をさし迫った時にだけしたいと考えるのは、経済的にも合理的なのかもしれません。
ウォーターポンプからの異音は添加剤で消せる?
クーラントの濃度を変えると音が消せるケース
これは僕が整備士を始めた頃に先輩から教えてもらったウォーターポンプの音の消し方です。
今ではほとんど都市伝説ではないのかと言われるようなかなり怪しい情報なのですが、あの当時は確かにそうかもな、と妙に納得したものでした。
その方法とはウォーターポンプから唸るようなのが聞こえ始めた時はクーラントの濃度を薄くしたり濃くしたりすることによって音が変化することがあると言われているのです。
ウォーターポンプの軸の部分にはニードルベアリングと言われる円錐状の樹脂と金属で構成されたベアリングがあります。
このウォーターポンプからの軸部分の劣化によって、ある特定の回転の時にだけ甲高い音が出たりすることがあります。
つまりシール部分の抵抗が異音となるのですが、冷却水の成分であるロングライフクーラントの原液をそこに足してあげることによって、
ウォーターポンプのシール部分へのなじみが変わり音が消えると言うことがあるのだそうです。
他にもラジエターキャップを外して、そこにブレーキフルードを少し足してあげることによってウォーターポンプからの異音が消えるのだと教わったことがあります。
結局はこれらの方法は試した事はありませんが、ラジエーター内部の冷却水の質が変わったことでウォーターポンプからの音が変化する可能性は十分あるのだと最近思い始めました。
意外と少ないウォーターポンプ用の添加剤
ウォーターポンプから音が出始めたときに、単なる音だけならどうにか簡単に消せないものかと誰もが思うはずです。
ところがCVTと違ってウォーターポンプの異音を消す添加剤と言うのはほとんど見当たりませんでした。
なぜなら実際にその添加剤を使って音が消えなかったら、それはそのままその商品の存在価値を否定してしまうことになるからです。
そんな中、ウォーターポンプの異音を消すことができると謳う添加剤もあります。
ただし大きな異音にまで進んでしまっている場合は効果が薄いと思います。
基本的には痛んだ部品が回復するということはありませんので、簡単にできる処置としてダメ元でトライするならいいでしょう。
車を査定に出す直前に使ってみるといった目的ならアリかもしれません。
お薦めなのはRISLONE(リスローン) 冷却系リペア(Cooling System Repair)でしょうか。
添加剤系はアメリカ製が結構実績もあります。
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