エアバッグの警告灯が点滅したり点灯したままでは、非常時にエアバッグが作動しませんし、車検にも不合格となります。
エアバッグの警告灯に関する修理費用にはかなりバラつきがありますが、なかには10万円近い修理になることもあります。
とはいえ、車を走らせることは問題なくできるし、たとえ年式が古くとも「廃車にするのはもったいない」と思ってしまいます。
「車検まではこのままの状態で乗ろうかな・・・。」
「そろそろ別の車に乗り換えたいけど、どうするのがお得なんだろ・・?」
警告灯がきっかけで車の乗り換えをしてしまおうと思うなら、エアバッグの警告灯と、車の査定額が意外と高いという事実を知っておきましょう。
今回は、年式が7年から10年くらい経過したころから、チラホラと出てくることがあるエアバッグのトラブルと、それにともなった車の下取りや買取に関するお話です。
エアバッグ警告灯が点滅したら危険?
エアバッグが誤作動する確率は低い
エアバッグの警告灯が点滅する状態というのは、過去の故障履歴を伝えているだけの可能性もあります。
これはメーカーや車種によって違ってきますが、警告灯が点滅する場合、現在は復旧されているが、過去に不具合が発生し、それをメインコンピューターが記憶している可能性があります。
警告灯が点滅している意味とは
その一方で、警告灯を点滅させることでドライバーに目立つようにしている車種もあり、その場合ではエアバッグに関するなんらかの異常がが継続していることを表しています。
つまり、警告灯が点滅している状態は、
①過去の不具合を知らせるために点滅している
②現在も異常な状態であることをユーザーに知らせている
③配線不良や断線が原因で回路が不安定な状態
上記のいずれかの条件に該当します。
エアバッグ警告灯が点灯したままの状態とは
エアバッグは作動せず修理が必要
上述した警告灯が点滅するケースとは違い、点灯したままの状態とは異常が継続的に起きていて、エアバッグシステムの制御ができない状態です。
そのため正面衝突などの、本来はエアバッグが作動するべき事態でもエアバッグが開かない可能性が高いです。
ただし、エンジンやオートマチックなどの車を走行させるための機能は失われることはないので、通常の走行をすることができます。
つまりエアバッグに関することだけの範囲で異常が起きているということになります。
警告灯が点くと車検に合格できず、いずれは修理が必要
エアバッグの警告灯が点灯しないままでは車検に合格することができません。
そのため、車検に合格するためには本来の車検にかかる費用と、エアバッグ警告灯の原因を調べ、なんらかの修理をする費用もプラスで必要になります。
【関連記事】エアバッグの警告灯が点いた!その消し方は?車検には合格できるの?
エアバッグ警告灯が点いている車が高く売れる理由
海外ではエアバッグの警告灯は車の評価に関係しない?
エアバッグが作動しないことが、どれほどの不利益ととらえるかは使用する人によります。
その車を日本国内で車検を受けながら使用する限りはエアバッグの警告灯が点灯したままでは乗ることができません。
それに対して、海外では走行性能にまったく関係がないエアバッグ警告灯については、それほど大きなマイナスにはならないケースが多いです。
どちらかといえば、車としての走行性能や日本車というブランドに対しての評価が高い傾向にあります。
海外では車検制度がない国もある
日本では当たり前のように定期的に受けている車検制度ですが、海外ではそもそも車検がない国もあり、エアバッグのような非常時にしか使われない機能には関心が薄いです。
そのため、エアバッグの警告灯が点灯または点滅した車というのは、海外では「ぜんぜん普通に乗れるじゃん!」という感覚なのでしょう。
海外の車検制度は日本ほど厳しくない
かりに車検があっても、日本ほどの厳しい検査ではなく、ブレーキなどの安全に直結するような機能に対してのみ検査が行われるのが現状です。
日本は「世界一厳しい車検が行われている国」なので、海外では日本から来た車に対するイメージはかなりよくて、品質も安定しているということで人気があります。
海外からの需要が高い車種やモデルであること
エアバッグの警告灯が点灯・点滅していても、海外からの需要があることは確かなのですが、それぞれの国での需要が高い車に関してです。
とくに発展途上国では、たくさんの荷物が積めるワンボックスカーやトラック、未舗装路や急こう配、雪道を走行できる四輪駆動車の需要が高いです。
なおかつ途上国では、自動車が普及していく途中でもあるので、車検制度がなかったり、非常に緩やかだったりします。
つまりエアバッグの機能などについても寛容というか、「おかまいなし」な扱いです。
それに加えて、日本車への信頼性や所有することへのステータスもあり、他の国の車よりも高値で取引されています。
【結論】警告灯が点いたままの車を売るなら海外がベスト
これまでのお話で、警告灯が点いたままで車を売るなら、
・海外からの評価が高い車種であること
・車検制度がない国や車検の基準が緩い国に売る
上記の条件を満たすことができるなら、日本国内で売るよりもはるかに高く車をうることができます。
そのうえ、走行距離が10万キロを超えるような過走行な車であっても評価に大きく影響しないケースが多く、その点でも日本国内よりも有利に車を売ることができます。
海外からの評価が高い車種やメーカー
ここから紹介するのは一例ですが、とくに海外からの需要が高く、皮肉にも日本国内での盗難率が高い車だったりします。
トヨタ車全般
トヨタ車に対するイメージは世界的に見てもかなりよく、耐久性や環境性能、使いやすさに加え、売却するときのリセールバリューも高く「資産」として購入されることもあるとのことです。
面白いことに、
「カローラ」の評価と需要は高いのに
「スプリンター」ではだいぶ落ちるんだとか(笑)
そのため、スプリンターにカローラのエンブレムを付け替えてしまってオークションに出すこともあるようです。
同じトヨタ車の中でも、より知名度が高いというだけで高値になるのも興味深いですね。
ハイブリッドカー
燃費性能や環境性能がいいというだけでなく、エンジンへの依存度が低いおかげでエンジントラブルも少ないことが海外でも評価されています。
また、現地でタクシーなどにも採用されるハイブリッドカーは実用的な車として需要が高いです。
SUV
世界的にSUV人気ですが、日本車のSUVを所有することのステータスもあるのでしょう。
もちろん信頼性も大きな要素です。
ランドクルーザー
ランドクルーザーの中では日本国内では部品の供給がストップしてしまう車種もあります。ところがそんな20年以上前のモデルでも海外では大人気。
とくにディーゼルエンジンなら驚くような価格で取引されています。
スポーツカー
スカイライン、RX-7、インテグラtypeR、インプレッサ、ランサーエボリューションなどなど、日本でもおなじみだったスポーツカーは海外からの評価が高いです。
オートマチック車でもそれなりに需要はありますが、マニュアル車だと破格の価格で取引されることも少なくありません。
セダン
単なるセダンとなると、日本ではあまり人気はありませんが、海外では生活の足としてはスタンダードです。
ミニバンよりも軽量で燃費もよく、高速道路でも快適に走行できて4ドアなので使い勝手もいいので万人向けな形状といえます。
旧車
日本でのモータリゼーションがまだまだ未成熟だった黎明期の日本車には、お手本としていたアメリカ車などの面影があります。
これらの旧車も海外のマニアが欲しがっているのですが、そもそもオークションなどに出品されることも少ないため、たまに出回ると価格が高騰することもあります。
軽トラック
軽トラックの需要はおもに東南アジアなどの狭い道を行きかう運搬用のトラックとして重宝されています。
ちなみに、4WDの軽トラックの場合、海外向けのオークションで驚愕の価格で取引されることがあります。
ジムニー
狭い山道でも抜群の走破性を発揮するスズキの人気車ジムニーですが、海外では僻地での重要な生活必需品だったりします。
ワンボックスカー
海外での不動の人気車といえばトヨタのハイエースです。
それ以外でも日本製のワンボックスカーでディーゼルでマニュアル車となるとかなり高値になるようです。
ディーゼルエンジンのトラック
輸送車としては軽油で走らせることが多いのが海外で、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは評価がまったく違ってきます。
クレーン付きトラックなど
これはもう言わずもがなですが、非常に需要が高く高価買取は確実です。
僕自身の経験ですが、エンジンがオーバーヒートで完全に焼き付いたクレーン車がかなりの高値で引き取られたことがありました。
どんなに古くても、クレーンが動きさえすれば海外では貴重な建設機械として現役バリバリで使われています。
海外に車を売るならオークションがベスト
需要の波を把握した業者を選ぼう
海外からの日本車への需要はつねにありますが、需要にムラがあることも間違いありません。
円高などの為替に関する要因もありますし、日本車を欲しがるそれぞれの国での事情も様々です。
海外への自動車の輸出に精通し相場情報や海外との取引きにも強い買い取り業者なら車を高く取ってくれます。
より多くの買い取り業者にアプローチするべき
とはいえ、それぞれの業者で得意な国や車種なども違ってくるので、一社だけに委託するのではなく、つねに流動的な相場のなかでベストな業者に売りたいものです。
欲を言えば、海外からの需要をリアルタイムで把握できているような業者がベストだと言えます。
そこで、なるべく多くの業者に自分の車の買い取り額を競ってもらうために、オークション形式での売却方法がおすすめです。
オークション代行サービスが安全で高価買取を狙える
オークション形式で車を出品することで、あなたの愛車をもっとも高く買い取ってくれる業者が見つかるとしても、自分でオークションに出品するのは時間も手間もかかってしまいます。
そのうえ、愛車の買い手が見つかったとしても、あとでトラブルにならないように注意しながら個人情報のやり取りや売買契約を確実に交わさなけらばなりません。
そこでおすすめするのが、車のオークション代行サービスのユーカーパックです。
ユーカーパックは参加する買取り業者がダントツに多い
※2022年3月現在での参加業者は8000社
ユーカーパックは、車を買い取りたいという、買い取り業者と、少しでも愛車を高く売りたいというユーザーをマッチングさせてくれるオークション代行サービスです。
このサービスに参加している中古車販売業者は、全国で8000社以上もあり、ひとたび車が出品されると、それぞれの業者がしのぎを削るようにして、自社で欲しい車を物色し始めます。
とくに輸出に関係するような車種は、瞬間的な判断が求められることもあり、まるで株価の変動を見守るトレーダーのような鬼気迫る様相を呈することもあります。
しかもユーザーに電話連絡してくるのはユーカーパックのスタッフだけで、うっとうしい業者からの営業電話が一切ないのもありがたいです。
ユーカーパックのデメリット
このブログでよく紹介する、オークション代行サービスのユーカーパックですが、デメリットもあるのでご説明しておきます。
デメリット①査定の時間が長い
ユーカーパックで査定の依頼をすると、自宅や近くのガソリンスタンドなどに専門の査定士が出張してきてくれます。
そこで査定をしながら、タブレット端末を使って車の状態を撮影していくのですが、その撮影する画像の数がかなり多いです。
そのため、査定が完了するまでの時間がかなり長く、のべ一時間くらいはかかります。
その理由として、オークションをするうえでは車の様々な部位の画像は買い取り業者にとっては非常に重要な情報となります。
事故歴や塗装の状態、室内の汚れ具合など査定士がコメントでは書ききれないような重要な情報が詰まっています。
むしろ、現地で車を査定した査定士が見落としていることまで画像から見つけることもあるくらいです。
僕自身も中古車の販売業者ですが、オークションで車を仕入れるときは、とにかく掲載されている画像をくまなくチェックしますし、画像が少ない車はリスクが高いと思っています。
デメリット②売り切り価格の設定
「売り切り価格」とは、ユーカーパックで査定を完了したときに決める『いくら以上の価格の入札があれば車を売る』という、車を売却する価格を決めることです。
たとえば、「入札額が100万円を超えたら車を手放す」という売り切り価格を設定したら、やっぱり車を売るのはやめますというキャンセルが基本的にできなくなります。
逆に言えば、
「そんな高値になるなら絶対売りたい!」
という価格に売り切り価格を設定しておけばいいので、車を安く買いたたかれてしまうようなことにはなりません。
また、現地で査定をしてくれた査定士も、どれくらいの売り切り価格に設定するべきなのかのアドバイスもしっかりとしてくれます。
ユーカーパックが車を高く売るアドバイスをしてくれる理由
車の買い取り業者の場合、いい車を安く買い取りたいというのが本音です。
それに対して、ユーカーパックなどのオークション代行サービスは、車が高い価格で落札してくれたほうが手数料を落札した業者から多くもらえる仕組みになっています。
つまり、自分たちが査定した車が高く売れるほど利益も増えるということになり、車を手放すユーザー側に立って、少しでも高く車を売ることができるようにアドバイスをしてくれるのです。
そのやりとりがあったうえでの「売り切り価格の設定」をするので、売り切り価格を低く設定されることはありません。
日本国内からの需要も見逃せない
カーマニアの購買意欲は高い
今回のテーマはエアバッグの警告灯が点灯したままで、いかに車を高く売るかどうかというお話でした。
そのポイントととして、海外からの日本車需要が大きなカギになるというお話でした。
オークション代行サービスでは海外への輸出を強く意識した業者も多数参加しているため、日本国内で車を売るよりも高く売れるというメリットがあります。
ただ、車種によってはマニアのように車を収集している富裕層も国内にはいるので、「自宅のガレージにコレクションするので車検とか関係ない」というコレクターもいます。
富裕層のコレクターは、欲しい車に対してはお金を惜しまないので、まるで骨董品を買い漁るような感覚を持っています。
ユーカーパックの場合、個人事業主や法人でなければオークションに参加できないので、中古車売買業者にお金持ちのコレクターが欲しい車の落札を依頼することがあります。
これらの隠れた需要にもアプローチできるのがオークション形式のいいところと言えるでしょう。
まさかこんな車を欲しがる人がいるなんて・・・。
古い軽自動車とかバンとかただのセダンとか、車のマニアさんの趣味嗜好もいろいろです。
まとめ|エアバッグ警告灯と買い取り査定のお話
今回はこんなお話をさせていただきました。
車検や修理、警告灯などで車に関する出費に頭を悩ませているなら、修理費を安くする工夫も大事ですが、愛車を高く売ることも検討してみましょう。
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