車はエアコン故障で買い替え?コンプレッサー交換費用と査定を比較してみる

エアコンコンプレッサー交換 エアコン

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「車って、エアコンが壊れてても買い取りしてもらえるの?」

車の場合、エアコンが壊れるとかなりの高額修理を覚悟する必要があります。

「エアコンが壊れた!」と思っていても、小さな電装品の不具合だけというケースも多いですが、確実に高額修理になるパターンもあり、

ユーザーさんの口からは、「車、買い替えようかな・・・・」という言葉が漏れることもあります。

とくにエアコンのコンプレッサーが壊れている場合は費用も時間もかかる修理になることが多く、

修理の見積書を見たとたんショックをうけるユーザーさんも多いです。

今回は、エアコンの故障の中でもコンプレッサーの故障と修理費用、さらに後遺症が残るケースについてお話していきます。

結果的にエアコンの故障をきっかけに、車の買い替えに発展することも過去に何度もありました。

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車はエアコンの故障で買い替えするべき?

エアコン修理 コンプレッサー・コンデンサー交換

クーラーが効かない原因はいろいろある

エアコンの故障にはさまざまな原因があり、その修理費用にはかなりひらきがあります。

たとえば別の記事でも紹介した、コンプレッサーのリレーが壊れているだけの場合だと、わずか2000円前後のリレーを交換するだけで、嘘のようにエアコンが効くようになります。

また、エアコンが効かない原因として多いのが、「エアコンガスの不足」というケースも非常に多いのですが、ガスが漏れている場所によっては高額な修理にならないこともあります。

エアコンの修理が高額修理になりやすい理由

車のエアコンの中でも冷房に関する部分は仕組みが複雑で、フロンガスと呼ばれる冷媒をコンプレッサーで圧縮し、気化させることで冷たい空気を作っています。

このフロンガスは、車のエンジンルームにあるコンプレッサーから室内にあるエバポレーターまで配管をとおして引き込まれています。

配管の途中やコンプレッサー、コンデンサー、リキッドタンク、エバポレーターなど、どの部分からでもガス漏れが起きることはあります。

もしもガス漏れが起きたら、ガス漏れを起こしている部品を交換する際に、配管内のフロンガスを一旦すべて抜き取ることになります。

フロンガスは法律により、大気開放することはできないので、ガス回収機などを使って圧縮し、高圧タンクに液化させて保管します。

サボカジ  @整備士
サボカジ  @整備士

つまり、ほんの小さなガス漏れを起こしている部品を交換するだけでも、車の中のすべてのフロンガスを抜き取ることをしなければならないのです。

真空引きという追加作業もさらに加わる

エアコンの配管内のガスを一旦抜き取って部品交換をすると、配管の中に空気が入ってしまいます。

エアコンのサイクルの中に空気が混入してしまうと、空気の中の水分やゴミなどが原因で故障したり、冷房として冷えなくなりますので、かならず「真空引き」という作業もします。

真空引きは真空ポンプと呼ばれる機械を使って行いますが、この真空ポンプもなかなか高額な機械で、エアコン修理をする整備工場では必ず持っています。

これはエアコン修理をするうえでの設備投資なので、そのぶんフロンガスを抜いたり入れたりする場合にはかならず使用し、作業料金にプラスされていきます。

部品交換よりも真空引きに時間がかかる?

エンジンルームから丸見えの部品を交換するなど、整備士にとっては5分もかからないような作業です。

配管内にゴミが入らないように気をつける必要がありますが、配管やその継ぎ目のゴム製のパッキンの交換をすること自体は特殊な作業ではありません。

ただし、部品交換をしたあとで、配管内部の空気をすべて抜き取るために真空引きをすることになるので、やはり作業時間はトータルで長くなってしまいます。

そのうえで配管内を負圧にしたまま、圧力テストをするためにしばらくそのまま放置してメータ内の圧力に変化がないかもチェックしなければならないのです。

これらかかった時間はすべてユーザーさんへ作業料金という形で請求されていきます。

まとめると・・・

・エアコンの修理はフロンガスの全量抜き替えが多い

・フロンガスを抜いたら必ず真空引きもセットでしなければならない

・真空引きには専用のポンプが必要で設備投資として負担になる

これらの理由から、エアコン修理はほかの作業よりも修理期間や修理費用が高くなりやすい傾向にあります。

 

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車のエアコンコンプレッサーの故障は修理費用がネック

じつはコンプレッサー交換だけでは終わらない?

レシーバータンク・リキッドタンク

エアコンの修理の中でも高額修理になるケースとして、コンプレッサーそのものの故障が挙げられます。

まず、コンプレッサー本体の部品代金がかなり高額で、新品の場合だと、軽自動車やコンパクトカークラスで、7万円以上、ミドルクラスやミニバンクラスだと10万円ちかくはします。

レシーバータンクの交換は必須

レシーバータンク・リキッドタンク

さらにコンプレッサーの交換をする際には、エアコン修理の常識として、エアコンサイクル内のゴミや水分を取り除く部分の交換もします。

車種によってフィルターの種類や構成部品が違いますが、「レシーバータンク」「リキッドタンク」「レシーバ・ドライヤ」などと呼ばれる部品です。

これらの呼び方は違いますが基本的には同じものを指し、この中にコンプレッサー内部から出た金属片などが引っかかっていることがあります。

つまり、このタンクを交換しないと、せっかく交換した新しいコンプレッサー内部にこれらの異物が入ってしまうことがあります。

また、レシーバータンクの内部はゴミを濾すフィルターと、水分を取り除く乾燥剤の二重構造になっていますが、これらの機能が失われていることもあります。

なかには完全にレシーバーが詰まっていたこともありましたので、高価なコンプレッサーを交換する必ず交換します。

コンプレッサーとレシーバーは別々の場所にある

コンプレッサーを交換することが目的の修理のはずが、セットで交換するレシーバータンクの交換に手間がかかってしまうケースもあります。

レシーバータンクは、車のフロントバンパーのすぐ真後ろのコンデンサーと言われるエアコンガスを冷却する装置の近くにあることが多いです。

ところが、かなり奥まった場所にレシーバータンクがある場合は、フロントバンパーを外したり、場合によってはコンデンサーも外さなくてはならないこともあります。

つまり、

コンプレッサー本体の部品代金 + 交換作業料金
レシーバータンクの部品代金  + 交換作業料金

こんな感じで、まったく別の作業として作業料金が発生してしまうのです。

コンプレッサー内部が損傷、最悪の場合の修理費は・・・

エアコンコンデンサー

コンプレッサーの故障がきっかけで、車の廃車にまで発展したケースがありました。

コンプレッサーの内部が壊れた際に、ポンプを構成している部品が粉々に破壊され、大小さまざまな破片となってエアコンの配管内部全体に巡ってしまったようです。

エアコンのサイクルがほぼ全滅・・?

コンプレッサーから出た金属片のほとんどは、コンデンサー内部を経由し、レシーバータンクのフィルターでキャッチされます。

ところがレシーバー内部が壊れて、ほとんどのゴミや破片が室内のエバポレーターまで入り込んでしまうと、エキスパンションバルブという、ノズルの先端が詰まってしまいます。

こうなると、コンプレッサー本体の交換+レシーバーの交換ではすまなくなり、コンデンサー、途中の配管内部の分解清掃、または交換、エバポレーターとエキスパンションバルブの交換・・・。

つまり、エアコンを構成するほとんどの部分の交換になってしまうことになるのです。

ざっくり見積もっても軽自動車やコンパクトカーでも20万円近くの修理費になり、ミニバンのようにツインエアコンの車種なら30万円以上の修理になることも珍しくありません。

なにせ、破壊されたコンプレッサーの金属片が少しでも配管のどこかに残っていると、あたらしく組み込んだコンプレッサーやエキスパンションバルブがだめになってしまいますので。

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コンプレッサーが壊れた車の末路

エアコンそのものは車の走行にはなんら関係のない部分ですが、冷房が効かない車など、高温多湿の日本において「夏場は乗れたものじゃない!」となります。

エアコンが効かなくなった時点で車としての価値が大きく下がってしまうことになりますし、誰も乗りたがりません。

つまりエアコンが壊れたら、いくらかかっても修理をしないと使い物にならないですし、熱中症のリスクを考えると危険です。

ですが、コンプレッサー本体の内部が壊れる場合、走行距離でいえば10万キロちかく、すくなくとも7万キロ以上は走行しているのではないでしょうか。

エアコン関連の保証期間は3年または6万キロのどちらか早い方なので、保証で修理してもらうこともできません。

ですが、たいていは5年以上、走行距離にして10数万キロ以上走行していないとコンプレッサー内部が破壊されるようなことにはなりません。

自動車の場合、この時期になるとエアコンの故障だけでなく、いままで壊れなかったようなオルタネーター(発電機)や、足回りのハブベアリングからの異音なども発生します。

さらに、パワーウィンドウの故障、オイル漏れ、水漏れ、など、さまざまな不具合が出てきます。

これに車検などの時期が重なると、ユーザーさんは

「やたらお金がかかるよね、この車。もういいんじゃない?」

と思うようになります。

結果的に、エアコンの故障がきっかけで車の乗り換えを意識するようになり、暑い季節を迎えると

「暑くて乗れないよ!もう我慢できない!」

と乗り換えを決断することになるのです。

整備工場やディーラーで整備士をしていると、エアコンの不具合がきっかけで車の乗り換えになるケースを何度も経験しているはずです。

 

車のエアコンの故障は査定額に大きく関係する?

愛車を手放す

査定額が修理費よりもマイナスにはならない理由

たとえば、エアコンのコンプレッサーが壊れている場合、車の買取査定でのマイナスはかなり大きなマイナスポイントになってしまいます。

車の買取業界での基準では、コンプレッサーを交換する必要があると判断されると四万円ほどの査定額の減額となります。

査定士の資格を持っている人たちなら、なんの疑問も矛盾も感じないまま「マイナス四万円だな」と思うようです。

ですが、整備士をベースに車の査定にもかかわる僕としてはかなり違和感を感じてしまいます。

「なんで一律で四万円なのよ? どんぶり勘定にもほどがあるでしょ。」

この記事をはじめから読んで頂いているみなさんもそう思いませんか?

コンプレッサーの故障にもいろんな程度があり、実際に修理をするとなると、交換にかかる費用も追加で交換する部品も違ってきます。

とてもじゃないですが、四万円で吸収しきれるレベルではありませんよね。

逆に言えば、せっかく十万円近くの修理費を払ってエアコンの修理をしても、車の査定額はプラスで四万円しか上がらないということになります。

まとめると、エアコンのコンプレッサーが壊れている場合

・査定士は一律でマイナス四万円の評価をしてくる

・整備士が実際に修理費を見積もれば十万円ちかくなる

・実際にコンプレッサーを交換しても後遺症が残る可能性もある

サボカジ  @整備士
サボカジ  @整備士

買取業界と整備業界では、エアコン修理への認識の違いがこんなにあるということです。

「だったら、修理するよりそのまま売るほうが得じゃね?」

ということになってしまいますよね。

【結論】エアコン修理をするまえに査定をするべき

整備工場でエアコンの故障に関して診断を依頼し、高額な修理費の見積もりが出たとして、そのままの流れで車の査定を依頼しても、査定額はかなり厳しくなります。

ヘンな話ですが、整備工場で買い取り査定をしてもらっても、修理全般に対して厳しくリアルな現状を知っているぶん、買取査定は低くなる傾向にあります。

エアコン修理をしたあとのクレームをいただいていまった事例もあり、なかなかハードルの高い、知識と経験が必要な分野でもあります。

一般的な車のユーザーさんの立場で考えると、エアコンが故障している車に関しては、車買い取りの専門店に査定をしてもらうほうがお得ということになります。

さらに言えば、近所にある買い取り専門店よりも、複数の業者が参加して査定額の高い方を優先する「オークション形式」のほうがさらに安定して高い査定額が得られます。

他の記事でもおすすめしている車専門のオークション代行サービス、ユーカーパックでは、最大8000社が参加するネットを使った車のオークション代行サービスです。

【関連記事】オークション代行サービスとは?メリットやデメリットについて

海外に輸出することを得意とする買い取り業者さんも参加しているため、エアコンの故障に関してはあまり気にせず強気な買取額を提示してくることもあります。

 

サボカジ  @整備士
サボカジ  @整備士

日本車は海外での評価が非常に高く、

日本では古いだけのセダンでも人気がありますし、

商用車や軽トラックも需要が高いです。

 

ユーカーパックの場合、実際に査定士が車を見てからオークションに情報が出るので、いざ買い取りをするときに減額されるような、「買い取り直前の買いたたき」もありません。

また、電話でのやり取りはユーカーパックのスタッフとだけするので、わずらわしい買取業者からの勧誘電話も一切なし。

もちろん、査定額が期待よりも低い場合はキャンセルしてもキャンセル料金も一切ないので、気軽に査定の依頼ができます。

高額な修理をするまえに、まずは愛車の査定額を確認しておくことをおすすめします。

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