発電機の修理はするな!? 車の寿命とコスパを考えてみる

壊れた発電機 車の警告灯

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バッテリーマーク 警告灯メーターの中にバッテリーの形をしたマークが点灯したままになることがあります。

これは、発電機の発電不良を表す「警告灯」の一つです。

とうぜん、発電機の故障なので、発電機を交換すればいいのですが、そのまえに考えておいてほしいことがあります。

整備士の僕としては「それは発電機だけの寿命でしょうか?」という問いかけをしたくなります。

今回は、実際に僕がお客様とやり取りをすることも多い、発電機の警告灯をきっかけにした車の乗り換えに関するお話です。

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発電機の故障は即修理が必要

バッテリー警告灯
まず、この警告灯が点灯したままだとバッテリーは充電されていないので、みるみるバッテリー内の電気は減り続けていきます。

ほんの数十分もしないうちにエンジンはとまり、ハザードランプすら点灯させることができなくなります。

そのため、バッテリーの警告灯が点灯した場合は、すぐに原因を調べて修理する必要があります。

発電不良が起きる時期はどれくらい?

車の発電機は、「オルタネーター」とも呼ばれていますが、車にとって非常に重要な電装パーツで、かなり丈夫に作られています。

それだけに発電不良の警告灯が点灯するようなトラブルの車は、走行距離が多い状態がほとんどです。

自動車の場合、発電機(オルタネーター)の保証は「一般保証」に該当し、新車から三年、または六万キロのどちらか早いほうです。

逆に言えば、これくらいの時期に発電機が故障することは、国産車の場合はまず起きることはないといえます。

発電機内部の消耗品の使用限界

実際に発電機が故障する原因として多いのが、「ブラシ」と呼ばれる、カーボン製の消耗品が限界を迎えてしまうことです。

ブラシの使用限界は、走行距離でいえば12万キロ~15万キロくらいで、十万キロ未満ではブラシの使用限界が来ることはあまりありません。

ただし車の使用用途によっても違ってきて、粗悪なバッテリーを長期間使ったり、冷房などの電気の消費が多い電装品の多用などでも発電機への負担は違ってきます。

 

発電機がいきなり壊れるケース

エンジンルームに熱がこもり発電機が壊れる

ごく普通の使い方をするかぎりは、消耗品のブラシがいきなり摩耗することはありませんが特定の車種で発電機が突然死するケースはあります。

その場合、発電機そのものに問題があるというよりは、発電機がエンジンルームのどの位置にあるのかに関係しているようです。

ICレギュレーターは熱に弱い

発電機の中には「ICレギュレーター」という、発電した電気の電圧を整えたりするダイオードが組み込まれた部品があります。

とくにアイドルストップ車や充電制御車は、発電に関する制御をシビアにしていますが、この発電機の中に組み込まれている電子部品は、熱に弱いという特性があります。

発電機は発熱量の多いエンジンの近くにあるため、いかに周辺にこもった熱を効率よく排熱するかで発電機内部の電子部品への負担も違ってきます。

僕自身の整備士としての経験でも、エンジンルーム内に熱がこもりやすい位置に発電機がある車種のほうが、発電機が壊れやすいと感じています。

ただし、電動ファンが作動することで、車体前方からフレッシュな空気を吸い込むので最低限の排熱はできるようにはなっています。

また、ICレギュレーターが壊れることで発電不良が起きる場合は、十万キロ近く走行していたり、新車から五年から七年以上経過している状態が多いです。

結果的に5年、10万キロが節目?

ここまでのお話をまとめると、

発電機(オルタネーター)の寿命は、走行距離が12万キロをこえるあたりから故障が増えますが、走行距離が10万キロ未満でも、五年から七年くらいの時間経過でもICレギュレーターが突然壊れることもあります。

結果的に、新車から5年または10万キロを超えたあたりから、発電機の不良が起きることは珍しいことではなくなるといえます。

 

発電機を交換しても別のトラブルがはじまる?

エンジントラブルの予感

発電機の修理をして数カ月後に、別のトラブルが発生するケースもよくある話です。

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「こないだ発電機が悪いって交換したばっかりなのに、またお金がかかるの?!」

「なんか最近、おたく(整備工場)にお金払ってばっかりだね」

お客様から嫌味たっぷりに言われることもよくある話です。

維持費と利便性のバランスが取れている場合はいいのですが、高額な修理が続くと、整備工場に対して不信感をもったり、

「こうなることは予想できなかったんですか?」と聞かれることもあります。

とくに「あるある」な話としては、発電機の交換やタイミングベルト交換、さらには車検と重なると、お客様はかなりご機嫌が悪くなります。

10年、10万kmを超えたら故障が増える?

20年以上整備士をやっていると、車がトラブルなく走ってくれる「おいしい時期」というか距離が分かってきます。

故障が増え始める時期の一つの目安としては、ざっくりした表現ですが「10年または10万㎞を超えたあたり」と、お客様に説明しています。

10万kmという走行距離は、メーカーの特別保証がなくなる距離ですが、それまで壊れなかったような部分の修理や、タイミングベルトなどの定期的な交換部品も出てきます。

また走行距離が増えてなくても10年経過した車の場合は、経年劣化という意味でいろんな部品が壊れることが多くなります。

発電機のトラブルが乗り換えに発展することも

これらの経験を踏まえ、コスパのいい時期を過ぎている車の持ち主さんには、発電機の故障をきっかけに、乗り換えについてのお話をすることもあります。

高額な修理が発生した場合は、その修理の費用だけに目を向けるのではなく、タイヤなどの消耗品や、エアコンの効き具合車検や税金など、その車のトータルでのコンディションを考えた上で修理を決断することも大事です。

とはいえ、車は単なる移動するだけのツールではありませんし、愛着を持って所有しているユーザーさんもいます。

それだけに、お客様のデリケートな部分に触れるお話をすることになりますが、結果的にトラブルが続くと、たいていのユーザーさんはその車にウンザリしてしまいます。

「こんなに修理にお金がかかるなら、あのとき修理しなきゃよかったのかな・・・」

お客様のこんなつぶやきを聞かされると、整備を担当した整備士としては、なんとも申し訳ない気持ちになってしまいます。

発電機が故障しても買取りは可能?

愛車を手放す

発電機の不具合にもいくつかの段階があります。

・初期段階→バッテリーのマークがチラチラと点いたり消えたりする

・発電不良→バッテリーマークが点灯したままでバッテリーが上がってしまう

・いきなり発電不良→ある日突然ICレギュレーターが故障して路上で立ち往生

・警告灯が点灯しないケース→バッテリーを交換したのにすぐにバッテリーが上がってしまう

などなど。

とくに初期段階の状態で自走できる場合は問題なく買取査定に持ち込むことができます。

もちろん、バッテリーの警告灯については査定士に伝える必要がありますが、

発電機は交換することができるので、再使用できる車として査定されます。

また、走行不能になった状態でも海外からの需要があるようなワンボックスカーやSUVなどの人気車種なら意外といい査定額を提示されることもあります。

とくに日本車は海外での評価が高いので、

「どうせ二束三文だろうな」

などと決めつけず、高く買い取ってくれる業者さんを見つけることが大事です。

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