信号待ちでドライブに入れるとブルブル振動するのは異常?

オートマチックの室内画像整備士の体験談

わりと古い車なら珍しくないことですが、信号待ちで”D”に入れたままでいると、

エンジンがブルブルと振動し続けることがあります。

ある程度の走行距離が増えてくると、いろんなところにガタができるのは致し方ないとして、

ハンドルも一緒にブルブルと振動していると不快に感じることもあります。

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信号待ちでブルブル振動する原因

エンジン回転数とオートマチックの関係

エンジンの回転が最も低い状態とは、アクセルペダルを操作していない「アイドリング」を指します。

アイドリングとはエンジンが待機している状態ともいえますが、運転手がアクセルを踏み込めば、スムーズに車が発車できるだけの力を出せる状態でもあります。

ただ、アイドリング状態でのエンジンの回転数はなるべく低い回転のままの方が燃費がいいので、必要以上にアイドル回転数を高く設定することはありません。

ところが、オートマチック車の場合、ドライブレンジ(Dの状態)にセレクターを入れていると、エンジンの力はつねにオートマチックに伝わったままになっています。

あとは運転手がアクセルペダルを踏み込めば車はすぐに発進できるので、エンジンがタイヤに駆動力を伝えたままで、それを運転手がブレーキペダルを踏んだままで進まないようにしているだけの状態です。

そのため、エンジンがアイドリングの状態でオートマチックのセレクターをドライブに入れたままでは、エンジンに負荷をかけています。

すると、最低限の回転数を維持するように設定されているエンジンのアイドル回転のときにオートマチックはエンジンの力を取り出して車を動かそうとします。

すると、エンジンの回転数がさらに低くなってしまうことがあります。

Dレンジはエンジンには負担をかけている

ガソリンエンジンの車の場合ならエンジンのアイドリング状態の回転数は一分間に900回転くらいが多いです。

これは「無負荷状態」ともいわれ、エンジンに全く負担をかけていないときの回転数です。

オートマチックをドライブに入れると、これくらいのエンジン回転数でも車を動かそうとするため、エンジンの回転数はさらに低くなります。

エンジンマウントのヘタりで振動が助長される?

エンジンとオートマチックをつないで、いつでも車を動かせる状態がドライブレンジ(リバースレンジも同じく)となります。

そのときエンジンマウントと言われる、ボディとエンジンをつないでいるゴムの部品が本来のショックを吸収できない状態にまで劣化していることがあります。

すると、エンジンの回転は低くなって不安定になっているうえに、その振動や大きな揺れを吸収することができないと、エンジンの振動がそのまま車内に伝わってしまいます。

信号待ちなどでドライブレンジに入れたままブレーキを踏んだ状態でいるときに、エンジンルームからブルブルという振動が伝わってくる原因は、このエンジンマウントの劣化(へたり)が原因であることが多いのです。

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ミッションマウントのへたり

前輪駆動車の場合、オートマチックとエンジンは抱き合わせるようにくっついていることが多いです。

エンジンルームの右半分がエンジンで、左半分がオートマチックが収まっていて、この二つの大きくて重たい部分と車体とをマウントゴムがつないでいて、エンジンルームに振動が来ないようになっています。

そのため、左半分のミッションと車体をつないでいる「ミッションマウント」がヘタっていたり、過走行でちぎれていると、信号待ちなどのブルブルという振動になることもあります。

また、ミッションマウントがちぎれてしまっている場合は、オートマチックシフトを前進やバックにいれたとたん「ガクン」というおおきなショックを引き起こすこともあります。

ISCVの不具合で振動が倍増!

ISCVとは「アイドル・スピード・コントロール・バルブ」といい、アイドリング時のエンジン回転数を制御している部品です。

ISCVにはメインコンピューターからの電気信号としての命令を受けて、エンジンの回転数を細かく調整してくれています。

たとえば、車は停車している状態でも、エアコンを入れることで、発電機に要求される発電量が増加すると、そのままでは発電機の負荷にエンジンの回転が負けてしまうことがあります。

そうなると、最終的にはエンジンがストール(エンスト)してしまいますので、エアコンのスイッチがオンになった時点で、メインコンピューターからISCVに「エンジンの回転を100回転プラスしなさい」といった指令が送られてきます。

他にも、ヘッドライトをオンにしたときや、ハンドルを据え切りしいてパワーステアリングの負荷が増えたときなども、ISCVがその都度エンジンの回転を細かく調整してくれています。

ところが、ISCVの内部にカーボンなどの、燃えカスが詰まってくると、本来の空気が通る通路が塞がれてしまい、エンジン回転数の制御がうまくいかなくなる時があります。

すると、エアコンなどの電気負荷やドライブレンジにシフトしたときの負荷でもエンジンの回転数が上がらず、そのままエンジンが止まってしまったり、非常にグラグラと大きな振動を発生させてしまうことがあります。

まとめ

今回は信号待ちなどで、ドライブレンジに入れたままで発生するブルブルといった振動についてのお話でした。

車の走行距離が増えてくると、エンジンやミッションから振動を吸収してくれているマウントのゴムの部分がちぎれたり、半分近く切れていたりすることがります。

劣化の度合いによっても振動の大きさが違ってきますが、そのままにしておかず、一度整備工場に相談してみるといいでしょう。

もしかすると、マウントゴムが原因ではなく、エンジン内部の不具合や、点火系のトラブルの初期症状だったりすることもあります。

「早期発見、早期治療」は車も人間も同じですね。

 

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整備士の体験談 車の振動
この記事を書いた人
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