車に異音と振動が発生するのは大きなトラブルの前ぶれ?
車の振動にも様々な原因があり、また振動が発生するタイミングも様々です。
さらに異音とセットで発生している場合は、エンジンのトラブルやハンドル、ブレーキなどの、「走る」「曲がる」「止まる」に関する非常に重要なトラブルの前兆かもしれません。
とくに、大きな異音とともに発生している振動は、安全のために車をすぐに停める必要があるケースもあります。
振動が大きくなった場合の対処法
エンジン廻りからの振動には、ブルブルと大きめの振動を発生させることがあります。
この場合、必ずしもエンジンに問題があるとは限らず、エンジンの周辺になんらかの異常がある場合もあります。
また、大きな振動とともにエンジンが止まってしまうこともあり、この場合は振動とエンストは同じ原因である可能性が高いです。
そのまま走行していると、突然に走行不能になってしまい、最悪では路上で立ち往生してしまうこともあります。
すぐにレッカーサービスを要請して整備工場まで運んでもらうべきかの判断に迷うこともありますが、自分で判断することは難しいです。
古い車や過走行の車の振動は問題なし?
車が古くなってくると、信号待ちなどで停まっていると、ブルブルブルと小刻みな振動がハンドルなどに伝わってくることがあります。
これらの振動は徐々にひどくなってくるため、毎日乗っているドライバーにとっては異常と感じにくかもしれません。
しかし、小さな振動であっても、トラブルの予兆であることもあり、「以前より振動が大きくなったかな?」と感じたら、振動の原因を調べる必要があります。
特にエンジンが止まってしまうようなケースは、点火系、燃料系、エンジン本体の焼付きなどの可能性も考えられます。
ブレーキを踏むとハンドルが振動する場合
走行中にハンドルが振動する場合、エンジンからの振動が伝わってくることで発生することが多いです。
しかし、なかには全く違った原因でハンドルに振動が伝わることもあり、ブレーキを効かせたときに起きる振動は、ブレーキや足回りの異常の可能性が高いです。
その多くはディスクブレーキの「ディスクローター」と呼ばれる円盤状の部品が原因であることが多いです。
意外にもブレーキパッドと同じように、ディスクローターも消耗品で、定期的に交換や研磨をする必要があります。
ただし、ブレーキを踏んだときの振動は必ずブレーキが原因とは限らないこともあり、ハンドルの伝わってくる振動も、足回りだけとは限りません。
なかにはタイヤにできたフラットスポットが原因でハンドルに振動が伝わってくる場合もあります。
振動に関するトラブルシュートは、整備士も悩むことがあり、ユーザーさんにとっては痛い出費に発展することもあるのです。
これらをふまえ、再現性の低い症状は、カー用品店などでは診断を引き受けてもらえないこともあります。
ディーラーや、重整備も引き受ける整備工場に依頼することをおすすめします。
問題ないけど気になる!振動対策をDIYでやってみる
比較的に新しい状態の車でも振動が発生しすることがあります。
新車から購入したんだからと、ディーラーや販売店に相談しても
「問題ないです。こんなもんです」
などと対応をしてくれないケースもあります。
確かに軽自動車などの、排気量の小さな車ほど、振動が伝わりやすいこともあり、信号待ちなどでどうしても気になることもあります。
そんなときは自分で時間をかけながら振動対策をしていくこともおすすめです。
自分ですることで、コストを掛けずに振動対策をすることができるだけでなく、毎日その車に乗っているからこそ、小さな症状にも気づくことができるのです。
振動を甘く見てはいけない
今回のお話では、
・車の振動はトラブルの予兆かもしれない
・振動の原因は様々で、すぐに特定できないことも多い
・振動には正常なものと、異常なものがある
これらのような記事を書いていますが、ここで誤解してほしくないのは、
振動の大きさとトラブルの大きさとは関係ないということです。
たとえ小さな振動や異音でも、じつは非常に重大なトラブルの可能性もあると考え、
「いつもよりヘンだな」
と感じたら、点検を受けて相談をしてみることが大事なのです。
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