水没車にはいろんなトラブルが発生しますが、水没した直後に起きる場合や、数日後や一ヶ月以上あとで調子が悪くなることもあります。
また、水没した次の日にいきなりエンジンがかからなくなっていて、自分でなにかできることはないか知っておくことも大事です。
なかには水没したことで数十万円以上かかる修理もあり、車両保険でカバーできなかったり後遺症や室内の悪臭が取り除けないこともあります。
そんなとき、高額な修理をするべきか、いっそ車を買い替えするべきか悩んでしまうこともあります。
今回は台風や大雨などによる、車が水没してしまったときの復活についてや後遺症のお話です。
水没車のトラブルについて
水没車に起こる不具合や対処法について
台風や大雨による増水で車が水没してしまったとき、どんな不具合がどのタイミングで出てくるのかを知っておきましょう。
とくにエンジンがかからなかったりする不具合は、水没した数日後に遅れて起きることもあります。
タイヤの半分以上まで水に浸かってしまった車は、その後、普通に走ることができても整備工場で点検を受ける必要があります。
とくに海水に浸かってしまった場合は、塩分が細部にまで残っているので、車が復活できないくらいのダメージを受けることがあります。
・車はタイヤの半分以上水没してしまったら点検を受ける
・海水に浸かってしまったら塩分を取り除く処置をする
・車の内装に染み込んでしまった臭いは取り除くことが困難
これらのことを念頭において今後の修理などを考えていく必要があります。
台風が過ぎ去ったあとで車が動かない場合
駐車場に車を止めていて台風が通過するまで車を動かしていない状態でも、車が水没してしまうとエンジンがかからなくなることはよくあります。
あせって無理にエンジンをかけようとしても今度はバッテリーが上がってしまうことにもなり、状況は更に悪くなってしまいます。
台風が過ぎ去ったすぐの地域では、JAFなどのロードサービスも救援要請がたくさん入るため、なかなか来てくれません。
ただ、車を止めたままで水没した場合は、水没した水位にもよりますが復活できる可能性も高いです。
まずは自分でできる処置をしておくとスムーズに復活できるかもしれません。
・エンジンルームを乾かすためにボンネットを開けておく
・ショートを防ぐために可能であればバッテリーの端子を外しておく
・天気がいいときは窓を開けて室内を乾燥させるようにする
・ハイブリッドカーはメインバッテリーがショートすることはないと考えておく
まずは慌てず冷静に対処することと、車はしばらく使えないと考えておくことも大事です。
水没車の後遺症について
水深30センチほどの水没でも、水没したあとで不具合が出ることがあります。
とくにブレーキや足回りなどの、比較的に低い位置にある部品は水没したままで数時間経過していることもあるため、異音がすることもあります。
また、海水や汚水、泥水などに浸かってしまった場合は、真水ですぐに洗浄をしておく必要があります。
洗浄や分解清掃をせずにそのまま車を走らせ続けると、走行中やブレーキを踏んだときに大きな異音がし始め、その段階では修理費用も上がってしまうこともあります。
・タイヤの半分以上水没したらブレーキの点検や洗浄をする
・走行中に「ゴーゴー」といった異音が出ている場合はハブベアリングの交換が必要
・ラジエーターに付属しているファンモーターなどのモーター類からの異音も発生
車の水没は広範囲からの不具合が多数発生するため、結果的に乗り換えを決断したケースもありました。
車両保険に入ってないケースでも修理費や買い替えができるケース
車が水没した場合は車両保険に入っていれば車の評価額を上限に、保険金が出ます。
ただし、「全損レベル」の水没の場合ですので、部分的な水没による後遺症や、そもそも車両保険に入っていない場合は保険金がでません。
その一方で、台風による持ち家やマンションへの被害に関しては火災保険でかなり細かい損傷に対してもまとまった金額の保険金が出るケースも多いです。
つまり、復旧工事をしなくてもそのまま使用できるレベルの損傷でも、火災保険を加入している保険会社に請求することで保険金を受け取ることができます。
結果的にはそのお金を車の修理や買い替えにできることもあります。
家の雨ドイやベランダだけでなく、屋根上の被害も調査会社に依頼すれば無料で調べてくれます。
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