軽自動車のCVT車は慣らし運転が必要?その方法と距離の目安

軽自動車 ダイハツ ミラココアCVT

慣らし運転とは、新車の状態から「機械的なアタリをつける」という

昔から(?)の車を長持ちさせる方法とされています。

整備士をしてきた僕としては、

「慣らし運転って必要かな・・・?」

と感じることもありますが、

CVTに関してはそれなりに慣らし運転の意味はあるかもしれないと感じています。

今回はCVTの慣らし運転、特に軽自動車を対象とした方法を紹介していきます。

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軽自動車のCVTの慣らし運転は簡単

慣らし運転の基本は、「丁寧に機械を扱う」ということです。

製造されたすぐのパーツたちは、設計通りの寸法できっちりとチェックされたうえで一つの「ミッション」という集合体になっていきます。

日本の工業製品は非常に精度が高く、それぞれの部品にバラつきなどはほぼないと言っていいのですが、それでも「初期馴染み」という段階はあると思います。

 

 

CVT車の慣らし運転の具体的な方法

まずは暖気運転を丁寧にする

暖気運転とは、エンジンの内部の温度を一定以上になるまでは知らないことで、負荷をかけないようにすることです。

これと同じようにCVTにも暖気は必要です。やり方は簡単で、エンジンを始動したら、三十秒くらいは車を走らさずにアイドリングしておきます。

まずエンジンが暖まってきますが、エンジンにくっつくように搭載されているCVTも少しづつ暖まってきます。

重要なのはCVTフルードの油温が一定の温度よりも高くなってきてから走行することです。

CVTフルードだけはありませんが、オイルやフルードには本来の役割を果たすことができる「温度域」があります。

この温度域から外れていると機械的な部分に負担をかけてしまうことがあります。この温度は高すぎも低すぎも望ましくありません。

 

丁寧なアクセルワークでスチールベルトにアタリをつける

ここでお話している内容は、あくまでも僕自身の経験というか、機械を扱う上での共通する理屈のようなことです。

機械的な部分はまんべんなく負荷をかけることで均等に摩耗させることができます。これにより滑らかな伝達や一部のパーツだけに負担をかけることを回避できます。

この「均等に摩耗させる」ということが慣らし運転そのものなのです。

部品の偏摩耗は、いずれCVTの変速ジャダなどの原因になったり、高負荷をかけた際に一部の部品に負担をかけてしまう原因になります。

そのためには部品と部品のすき間(クリアランス)がカチッとしている新しい状態だと、後負荷をかけると偏摩耗が起きやすくなると考えられます。

CVTでもとくに重要な働きをするのが二つのプーリーの間で動力を伝達する役割をもつ「スチールベルト」です。

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このスチールベルトにキレイなアタリがつくことでCVTの慣らし運転ができたといっていいでしょう。

初回のCVTフルードの交換は早めが効果的

軽自動車とCVTとの組み合わせは相性がいいと言われています。

というのも、CVTは高出力で大排気量の大型車などには採用されることがあまりありません。なぜなら、CVTがパワーを受け止めきれず、耐久性が確保できないからです。

そこへいうと、軽自動車の場合は排気量も少ないしそのぶんトルクも細いので、CVTには優しいことになります。

ところが、軽自動車の使用条件はCVTにはあまり優しいとは言えないかもしれません。

なにせお買い物仕様だったり、子供さんのお迎えだったりと、短距離を頻繁に変速させながら走行させるような運転をすることが多いからです。

しかも、CVTフルードの油温が十分暖気されるまえに目的地に到着してしまうような短距離を走行する「シビアコンディション」が多いです。

適正な油温になるまえに走行を開始すると燃費にも若干悪影響を与えますが、CVTフルードが十分な働きをすることができません。

このような使用環境だとフルードの劣化も早まることがあります。

そこで、スチールベルトをはじめとした機械的な部分での初期馴染みで出てきた微細な金属粉をフルードと一緒に早めに排出してあがることが大事になってきます。

そこらへんは、エンジンオイルやオートマチックフルードなどと基本的には考え方は同じです。

 

 

慣らし運転の距離どれくらい続けるのがおすすめ?

始めの1,000㎞くらいは、とくに丁寧に慣らし運転をしてあげればいいでしょう。

そのあとは徐々に負荷をかける運転をしてあげるといいですが、変速を頻繁に繰り返すような運転をひかえながら、20,000㎞ほど走行して、初回のCVTフルード交換をしてあげると完璧でしょうね。

ただし、メーカーによってはCVTフルードの交換は「無交換」としているケースもありますので、一概には言えません。

ただ、無交換とか100,000㎞で初回交換などと指定するメーカーは、基本的には「CVTは延命するべきものではなく定期的に丸ごと載せ替えするべき」という考えです。

100,000㎞も走行したら車の乗り換えをしてもらわないとこまる、という本音がちらちらと見えなくもないです

 

 

まとめ

CVTの慣らし運転は、「丁寧な暖気」「丁寧なアクセルワーク」で走行し、20,000㎞をめどに初回のCVTフルードの交換をしてあげるといいでしょう。

ただ、「それを言っちゃあお終いよ」と言われてしまいそうですが、

新車で買った軽自動車を10万キロも走る事なんてない、というかたは、慣らし運転なんか気にせず普通に運転してていいんです。

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