アイドリングストップ車でエンジンがかからないことはあるのか?

エコアイドルストップ オフボタン 整備士の体験談

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アイドルストップをする車は非常に増えてきました。国の定める燃費基準をクリアするには、

アイドリングストップの機能を付けざるを得ない部分もあります。

ですが、実際にアイドルストップ車を使ってみると、頻繁にエンジンが止まるため、

「もしもこのままエンジンがかからなかったら・・・・?」

と不安がよぎることもあります。

今回はアイドルストップ車のエンジンが再始動できないケースについてお話していきます。

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アイドリングストップしたままエンジンがかからないケース

信号待ちでそのまま始動不良

この場合はネガティブな情報なのであえて車種は伏せますが、軽自動車のある車種で、アイドルストップをしたあと、再始動が困難だったことがあるとお客様から相談を受けました。

その時の症状をお聞きしてみると、普通に道を走っていて、自動的にエンジンがストップしそのまま停車してそうです。

信号が青になったのでブレーキペダルから足を離してエンジンの再始動を促すとセルモーターは回転するのにエンジンがかからなかったようです。

あわててスタートボタンを押して始動さそうとすると、苦し気にどうにかエンジンが再始動できたとのこと。

心配になったユーザーさんが当工場に相談に来られました。

ところが、点検をしてみるとエンジンは何度やってみてもスムーズに始動でき、原因がはっきりとわかりませんでした。

原因はスパークプラグのかぶり?

新車として販売した軽自動車だったこともあり、ディーラーのメカニックに相談してみました。

そこで聞かされたのが、

「アイドルストップ車はエンジン内部にデポジットがたまりやすい」

という説明と、デポジットが原因でスパークプラグもかぶり気味になることが多いのだとか。

「むしろ年間走行が少ない車両に多い症状です」

という言い方からすれば、珍しいことではないようで、その場合は10万㎞はもつといわれる高性能なイリジウムプラグを惜しげもなく交換してしまうそうです。

実をいうと、僕自身もスパークプラグの突然の不具合を経験したことがありました。

デポジットクリーナーで解決するらしい?!

トヨタ系やダイハツ系のディーラーでは、車検で入庫したアイドルストップ車やハイブリッドカーには、メーカー純正の

『デポジットクリーナー』を進めているのだそうです。

とくに上述したような、年間走行が少なくて、しかもエンジンが再始動できない症状を少しでも経験したとユーザーから相談を受けたら

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スパークプラグの交換とデポジットクリーナーの使用をセットですすめるそうです。

デポジットクリーナーとは

デポジットとはエンジン内部に溜まったカーボンなどの堆積物のことを言います。

デポジットクリーナーは燃料の給油口から注入するケミカル用品で、注入後から徐々にエンジン内部のデポジットを除去してくれます。

その結果、燃焼室やバルブ周りをきれいに保つことで、エンジンの始動性や燃費の改善をすることができます。

とくにアイドルストップ車はエンジンを頻繁に止めることをするため、不完全燃焼が起きやすく、デポジットがたまりやすいといわれています。

 

バッテリーが原因ではなりにくい

アイドルストップをしたあとでバッテリーが力尽きるということはほとんど起きないと考えられます。

なぜなら、アイドルストップ車はバッテリーの電圧を常にモニタリングしていて、基準値からバッテリー電圧が低い場合などは、アイドルストップ機能を停止してしまいます。

また、エアコンで冷房を使用しているときや、夜にヘッドライトの点灯など、電気負荷がかかった状態でもアイドルストップはしないようになっています。

そのため、バッテリーが弱っている状態でエアコンを使っていてもアイドルストップしてそのままエンジンがかからなくなるという事態にはならないようになっています。

 

まとめ

アイドルストップ車でエンジンが自動的にストップしたまま再始動ができないというケースは非常にまれなケースといえます。

なぜなら、エンジンがかからないという事態は、場合によっては運転手の生命にかかわる非常に重要な要素になります。

メーカーもアイドルストップを設計するとき、かなりのシュミレーションを繰り返しながらさまざまな状況を想定した制御をするようにしています。

たとえば、上り坂で停止中にアイドルストップをしてしまえば、ブレーキペダルを離してもエンジンの始動が間に合わず車が後方に下がってしまうため、この場合でもアイドルストップはしません。

もっとも可能性として高いのは走行距離が増えて、メーカーの想定しないような不具合が発生した場合や、今回例にあげた、年間走行距離が非常にすくないユーザーにまれに起きることでしょうか。

ほかにも、電子制御の車にはありうるコンピューター制御のまれなエラーなどが原因で数年に一度あるかないかという確率でエンジンが始動できないような事態も考えられます。

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コメント

  1. アットワン・クオリティ より:

    ダイハツミラL275Sのアイドリングストップ車ですが、信号待ちで突然エンジンが完全に停止しニュートラルに戻しエンジンをかけようとするとオイルランプが点灯し中々掛からない事が最近多くて怖いです。
    これもデポジットクリーナーで直るのでしょうか?

    • サボカジ サボカジ より:

      アットワン・クオリティ様

      お返事が遅くなり申し訳ございません。

      >信号待ちで突然エンジンが完全に停止し
      >ニュートラルに戻しエンジンをかけようとすると
      >オイルランプが点灯し中々掛からない事が最近多くて怖いです。
      >これもデポジットクリーナーで直るのでしょうか?


      この車の場合、「KF」と呼ばれる型式のエンジンを搭載していますが、エンジンオイルが消費されていく症状がよくあるので、エンジンオイルの量が少なくなっているのではないでしょうか。

      残念ながらこの症状に対してはデポジットクリーナーは有効ではないと思います。

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