作業ミス?車にエアコンガスを補充後からヘンな音がする原因とは

エアコンガス補充作業 エアコン

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エアコンのガスを補充してもらった後からエアコンを入れたとき変な音がし始めることがあります。

ためしに「AC」のボタンをオフにすると同時に、その音もならなくなりました。

音の出るタイミングからすると、どう考えてもエアコンのガスを補充してもらってから音がし始めたとしか思いません。

こんなとき、お金を払ってエアコンガスの補充を依頼したユーザーさんは

「なんか作業ミスでもされたのかな・・・?」

と考えるのではないでしょうか。

この不具合に関しては僕自身も作業した側として経験したことがあります。

もちろんお客様からクレームをいただいてしまいました。

今回はエアコンガスの補充をしたあとの異音についてのお話です。

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エアコンガスを補充したあとで異音が出る理由

エンジンルーム コンプレッサー位置

そのコンプレッサーはすでに・・・

エアコンのコンプレッサーからの異音の原因はいろいろありますが、エアコンガスを補充してからの異音にはある共通点があります。

それは、「エアコンガスを補充した後もエアコンの効きはイマイチ」ということです。

本来ならガスが少ないからとエアコンガスを補充したのなら、しっかりと冷房が効き始めていいはずなのですが、

エアコンコンプレッサーからの異音が発生しているときは、たいていガスを補充した後もしっかりと冷房が効かないことがほとんどなのです。

壊れかけのエアコンコンプレッサー

ようするに、すでにそのコンプレッサーは助からないというか、本来の性能はほとんど備えていなかったということで、すでに壊れかけのコンプレッサーにエアコンガスを入れてしまったわけです。

 

原因はエアコンのガス不足?それともオイルの不足?

意外と知られていないことですが、エアコンのサイクルの中にはコンプレッサーオイルが循環しています。

とくにコンプレッサーの中では、このコンプレッサーオイルがあるおかげでベーンポンプが焼き付くこともなく圧縮してくれています。

自動車の場合、エアコンのガスは配管のつなぎ目などから少しづつ抜けていくのですが、少しづつオイルも減っていきます。

新車から三年以内の車なら問題ないのですが、五年以上経過している車の場合は、ガスの不足もありますが、コンプレッサーオイルの不足も異音の原因になってしまう可能性があります。

この状態ではガスもオイルも不足しているのですが、運転手が「エアコンが効かないからガスを入れてもらおう」と考えることで、異音の原因ときっかけが出来上がってしまいます。

「ガスを入れてほしい」とユーザーから依頼を受ければほとんどの整備工場やガソリンスタンドでは「ガスだけ」を入れてしまいます。

すると、ガスの量は本来の量に戻りますので、コンプレッサーはフル稼働し始めます。

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ところが、フロンガスは十分でもオイルは少ない状態なのでガスを補充したことがきっかけでコンプレッサーの内部ではオイル不足により異音がし始めることがあるのです。

 

ガスを入れすぎても異音が出ることも

エアコンガス補充作業

ガソリンスタンドさんをあまり悪く言いたくはないのですが、エアコンが効かないと相談するとすぐに

「とりあえずガスを入れましょう」

という提案をすることが多いです。

エアコンガスは少なすぎても冷房の効きが悪くなるのですが、ガスが入りすぎていても効かなくなります。

エアコンガスが入りすぎているとエアコンコンプレッサーに負担をかけてしまいコンプレッサーから異音がし始めることもあるのです。

本来のガスの補充のやり方は、いったんガスを完全に抜いてしまい、真空引きという作業をしたうえで、その車の規定された量だけガスを入れる必要があるのです。

そのため、「だいたいこんな感じ?」みたいな補充だけをするやり方だと、ガスが入りすぎていることもよくあるのです。

 

エアコンガスを入れて異音がしたらまずすること

エアコンのガスを補充してもらってすぐに、今までしなかったような音がし始めたら、できるだけエアコン(冷房)を使わないようにACボタンをオフにするようにしましょう。

そのまま無理に冷房を使用し続けていると、コンプレッサーの内部が破壊されたりすることがあります。
ほとんどの場合、異音とは故障の前触れであることが多いです。

エアコンの機能を使わない状態でなんとか暑さをしのげる状態であることを確認したうえで、ガス補充をしてもらった整備工場やガソリンスタンドに一度相談に行くといいでしょう。

「エアコンガスの補充とこの異音は関係ない」と言われてしまうこともありますが、ほとんどの場合は、ガスの量を再度確認くらいはしてくれます。

もしも量が多すぎた場合は保証整備で少しガスを抜いてくれるでしょうし、結果的に音が消えた場合はガスの入れすぎが原因であることが多いです。

 

まとめ

車のエアコンは、結構微妙なバランスで成り立っていると整備をするたびに感じています。

エアコンの冷えが、現状でなにも問題のない状態なら、あまり手を加えないほうがいいことが多いことも確かです。

冒頭で触れた僕の失敗談もまさにこれで、壊れかけのコンプレッサーにエアコンガスを補充してまったケースや、

コンプレッサーオイルの補充をあまり考えずにエアコンガスをしっかり補充してしまったことで異音が発生したことがあります。(コンプレッサーオイルの入れすぎもNG)

ですが、ガスが不足していることで冷房の効きが悪いときなどはそうはいっていられません。

リスクを覚悟でエアコンガスを補充するのか、それとも大掛かりな修理を検討するのか。

一つ言えることは、

エアコンのガス補充だけでなくエアコン修理全般の知識がある整備工場にガスの補充も依頼するほうがいいと思います。

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