「大事な作業はディーラーでするのが絶対間違いない」
長く整備士をしていると、たまにこんなお客様がおられます。
これ、一種の神話でしょうかね。
たしかにディーラーでないとできない作業もありますし、得意分野もあります。
ですが、タイヤに関しては得意分野といえるでしょうか?
「餅は餅屋」というならば、専門分野がかならずしもディーラーとは限りません。
今回は、スタッドレスタイヤはどこで買うのが一番メリットがあるのか、
どんなデメリットがあるのかというテーマでお話していきます。
ちなみに、いきなり結論を言ってしまうと、スタッドレスタイヤはネットで購入してアマゾンで持ち込み交換作業を購入してしまうのが最安でしょうね。
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スタッドレスタイヤをディーラーで買うメリットが見当たらない
ディーラーで最も得意な整備とは、その車のメーカーからフィードバックされる専門的な技術に関する知識だといえます。
では、ディーラーはスタッドレスタイヤにも詳しいのでしょうか?
ディーラーの整備士はタイヤ交換をすることが比較的少ないです。なかには、タイヤ交換はすべて外注をするディーラーの営業所もあります。
外注先はタイヤメーカーの直営営業所であることが多いです。
なぜディーラーがタイヤメーカーの直営店にタイヤ交換を外注するのでしょうか。
タイヤ交換はガソリンスタンド等も含め、多くの整備工場が得意とする作業であり、交換する作業量もタイヤ専門店やガソリンスタンドの方がはるかに多くこなしています。
また交換工賃も、タイヤ本体から利益が得られるため、かなり安く設定していますので、ディーラー等のように量よりも質で収益を得るタイプの整備工場は、タイヤ交換で時間を取られる方がマイナスなのです。
ディーラーのメカニックはタイヤには詳しくない?
ディーラーも車検を多くこなしていますが、主に利益を出している作業とは、車検業務の基本工賃や、専門的な作業に対する少し高めに設定された技術料がメインです。
また、ディーラーの整備士は、お客様と直接話をするような機会も少なく、ほとんどの接客は営業マンやサービスフロントなどの、一部のスタッフだけで進めてしまいます。
この場合、スタッドレスタイヤのような、やや専門的なタイヤに関する知識は、営業マンにはありません。
つまり、スタッドレスタイヤに関しては、お客様に対しての適切なアドバイスやご提案はやや不得意だといえます。
価格に関してもかなり不利
ディーラーでのタイヤの販売価格ははっきり言って、安くないです。
さらに、購入した商品に対するポイントなどのサービスもあまり期待できません。
同じ銘柄のタイヤだとしても、購入するお店が違えば価格も違いますし、ティーポイントや楽天ポイントなど追加でポイントがもらえることもよくあります。
ディーラーではこのようなポイントを付与するサービスの導入もやや遅れ気味と言えます。
スタッドレスタイヤはディーラーよりタイヤ館が本命?
ディーラーが自動車メーカーからの直営店だとすると、タイヤ館はブリジストンが直営しているので、タイヤメーカーの直営店といえます。
となると、タイヤに関してはディーラーよりもタイヤ館の方がタイヤに関しては専門店であり、そこにいるスタッフは、タイヤのスペシャリストといえます。
さらに、タイヤ交換の本数も非常に多く、作業にも慣れていますので超扁平のタイヤなど、難易度の高いタイヤ交換も経験しています。
しかも、販売価格に関してもタイヤ館の方がブリジストンの直営店ですのでブリジストン製のタイヤであれば、ディーラーよりも安い価格設定となっています。
そのためブリジストンのスタッドレスタイヤの交換を検討しているなら、アドバイスも含めタイヤ館が本名だといえます。
スタッドレスタイヤをオートバックスなどで買うメリット
価格と性能のバランスも大事なポイント
ではブリヂストン以外のタイヤなら、どこで購入するのが最もメリットが多いのでしょうか。
メリットと言えば、やはり価格が1番に来るのではないでしょうか。
タイヤに関しては交換の作業は大きな技術の差と言うのは出にくいです。
なぜなら同じようなタイヤチェンジャーを使って比較的習得しやすい技術なので、作業に関しては大きな差別化はできません。
もしも差別化ができるとするならば価格と、タイヤそのものの商品に関するアドバイスではないでしょうか。
その点、オートバックスやイエローハット、ジェームスなどのカー用品の量販店では、たくさんの品揃えのスタッドレスタイヤがディスプレイされています。
それぞれのタイヤの特徴やおすすめポイントなども、タイヤに詳しいスタッフに聞けば、あなたの使用用途に合ったスタッドレスタイヤを薦めてくれるでしょう。
つまりブリジストンのスタッドレスタイヤにこだわらないのであれば、いろんなメーカーのスタッドレスタイヤを検討する場合は、
ブリジストンのカラーが強すぎるタイヤ館よりも公平な目でスタッドレスタイヤに関してのアドバイスをしてくれる量販店の方が、様々な選択肢ができます。
ただし、自社ブランドのものを「安いですよ」と推してくることもありますけど。
プライベートブレンドという選択肢は?
またカー用品店では海外製の非常に安い価格のスタッドレスタイヤを販売していることもあります。
またオートバックスやイエローハットでは自社で開発したブランド、いわゆるプライベートブランド商品も扱っています。
何よりも価格を重視したいのであればこのプライベートブランドのスタッドレスタイヤは非常に、コストパフォーマンスに優れるので検討する価値はあります。
とはいえ積雪地帯でのシェアナンバーワンはブリジストン
ただ、整備士としての、お薦めのスタッドレスタイヤと言えば、やはり雪道でのグリップならブリジストン製が強いといえます。
まとめ
ディーラーに整備を依頼するメリットは、純正部品を使ってくれると言うこともメリットにはなるのではないでしょうか。
それでは純正のタイヤはどこが作っているのでしょうか?
当然ですがタイヤメーカーです。と言う事はタイヤに関してはディーラーよりもタイヤメーカーの直営店の方がよりディーラーっぽいと言えるのではないでしょうか。
またスタッドレスタイヤをより安く購入したいのであれば様々なメーカーのタイヤを比較検討してみる必要もあります。
その場合より多くの選択肢を提示してくれるか用品店の方が、価格、性能などのバランスを考える上でもいいと思います。
スタッドレスタイヤはネットでの購入が最安値
タイヤは精密機器でもなく輸送中に商品が壊れるというものでもないのでネットで購入するのもおすすめです。
ブリジストンやヨコハマタイヤ、ダンロップなど国内の有名メーカーの商品を選べば、ネット購入でも品質にバラつきはありません。
最近はタイヤを持ち込みで交換してくれる整備工場もかなり多くなり、多少は交換料金が割り増しになるケースもありますが、それを差し引いてもかなり安くおさめることができます。
アマゾンでタイヤ交換作業を注文できるサービスもあり、ますますネットでタイヤを購入しやすくなりました。
すでにご存じの方なら何度も利用しているオートウェイは、タイヤ、ホイール、スタッドレスタイヤに非常に強いネットショップです。
有名メーカーはもちろん、海外製のコスパのいいアジアンタイヤなどのラインナップも豊富で、なによりも価格の安さに驚くことでしょう。
整備士の間でもオートウェイはかなり有名で、タイヤの購入費用をとにかく抑えたいというお客様には、持ち込み交換料金をいただいたうえで交換作業もやっています。
ディーラーでスタッドレスタイヤを購入する場合との価格差にはきっと驚くと思います。
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