高水温警告灯がついたり消えたりする|赤く点滅したあとで消える事例

水温警告灯水温警告灯

車のメーターの中には冷却水の温度を簡易的に知らせるための

「水温表示灯」と「水温警告灯」があります。

水温計マーク 赤

今回は赤く光る水温警告灯についてのお話です。

・走行中に水温警告灯がついたらどうすればいいのか

・水温警告灯がついたり消えたりする原因とは

・赤い水温警告灯が点滅したあとどうなるのか

これらは電気自動車以外のほとんどすべての車に関係してくることで、

知らないままで運転していると車に大きなダメージを与えてしまうことにもなります。

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高水温警告灯がついたり消えたりする状態とは

「点いたり消えたり」と「点滅」の違い

水温警告灯

まず、水温警告灯とは水温計を赤くしたマークの警告灯を指しますが、この警告灯は「冷却水の温度が高温になっている」ということを運転手に伝えています。

表示灯は正常で警告灯は異常をあらわす

ふだんエンジンを始動してすぐの状態で車を走らせていると青い水温計のマークが点いたままになっています。

これは「水温が低くエンジンが暖気されていない」ということを知らせるためのもので、異常をしらせるのではなく車の状態を知らせるだけの表示灯です。

それに対して、赤い水温計のマークは水温が異常に高いことを知らせる警告灯で、運転手はこの警告灯が点いたらすぐに対処をしなければなりません。

赤い水温警告灯が点いた状態とは

水温が高温になりすぎると、水温センサーの情報が車のメインコンピューター(ECU)に入力され、メーター内の赤い水温警告灯が点灯します。

正常な水温は80℃~96℃くらいで、この温度域ではメーターの中には青い水温表示灯も赤い水温警告灯もどちらも点灯していません。

それに対して水温が100℃を超える状態になると水温警告灯が点灯し、エンジンがオーバーヒートをしていることを知らせています。

点灯の前に点滅することもある

いきなり水温警告灯が点灯したままになる前に警告灯が点滅することもあり、これはオーバーヒートをする寸前の水温であることを示しています。

つまり「このままで走行しているとオーバーヒートしますよ」という、ヒートする前の段階を知らせて早めに対処することを促しています。

水温警告灯が消える条件

故障した車を点検

水温が下がれば警告灯は消える

たとえばエンジン警告灯が点いた場合などは、同じ原因で「エンジンチェックランプ」として2回以上点灯すると、異常の原因が解消されても警告灯は点いたままになります。

それに対して、水温の警告灯は水温が高温でなくなれば消えて、再び高温になればまた点灯するので、オーバーヒートするかどうかのギリギリの状態ではついたり消えたりすることがあります。

ただし、車種によってはなんどもオーバーヒートしたことをコンピューターがカウントして水温警告灯が消えなくなることもありますので、車によって違うこともあります。

エンジンを切ればリセットされる?

水温の警告灯が点いたあとでオーバーヒートの状態からなんらかの理由で正常な水温に戻った場合でも警告灯が点いたままになることがあります。

その場合、エンジンをストップさせて再始動させると赤い警告灯は消えていることもあります。

サボカジ
サボカジ

これ、運転手にとっては
「いつのまにか警告灯が点いて、知らないうちに消えていた」
という認識になることもあります。

 

水温警告灯が赤く点滅したあとで消える

故障した車のモデル

オーバーヒートになる寸前で水温が下がるケース

水温警告灯が点滅するということは、オーバーヒートする状態にかなり近いことを示しています。

この状態から一気に水温が下がるようなこともあり、水温が正常になれば警告灯も消えるので、これも「ついたり消えたり」に含まれるのかもしれません。

ただし、警告灯が点滅するような状態は正常な状態ではなく、なにかしらの冷却に関する異常があることは間違いありません。

一時的に不具合が解消されることもある

オーバーヒートに関することでよくあるのが、電動ファンモーターの故障ですが、モーターという部品のやっかいなところは「たまに作動不良になる」ということです。

モーターも古くなったり使用限界が近づくと、電源が供給されても動かなくなることがあり、しだいに作動不良になる頻度が上がっていきます。

そのため、モーター不良の初期の段階では「たまに動かないことがある」という症状があり、ラジエーターファンが回らないときだけオーバーヒートすることがあります。

モーターの場合、作動しない場合でも振動やショックがあると、それがきっかけで正常に動き出すことがよくあります。

オーバーヒートの原因が電動ファンモーターの一時的な作動不良の場合、ファンが正常に回りだせばたちどころに水温警告灯は消えます。

整備士サボカジ
整備士サボカジ

整備士がよくやるのがドライバーの柄の部分なんかでコンコンと叩いてみるやつ。

振動を与えてモーターが一時的に正常になるかどうかを確認して故障の診断をするやりかたですね。

 

微妙なオーバーヒートを起こしているケースとは

詳しくはこのあとでご説明しますが、オーバーヒートをしている原因のなかには「特定の条件で水温が上がる」という事例もあり、原因を見つけるのが難しいこともあります。

この場合、水温が完全にオーバーヒートになる前に正常な温度に下がると、点滅していた水温警告灯が消えることもあります。

とくにサーモスタットが古くなり、水流の切り替えが十分にできていないときなどは、上り坂や渋滞など、オーバーヒートになりやすい条件のときにだけ警告灯が点滅することもあります。

 

水温警告灯が点灯する原因

オーバーヒートでエンジンストップのトラブル

たまにオーバーヒートする原因とは

水温警告灯がついたり消えたりする場合や、点滅したあとで消えているような場合は、一時的にオーバーヒートが解消されいるようなケースです。

なかには複数の要因が重なることでオーバーヒートになることもあり、症状を再現することも難しく、整備工場に車を預けてもなかなか原因が特定できないこともあります。

水漏れによるオーバーヒート

ダイハツ KF ウォーターポンプ

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ジャジャ漏れじゃないとわかりづらい

冷却水が漏れている場合でも、わずかな漏れかたをしている場合だと、電動ファンの作動などのおかげで深刻なオーバーヒートにならないこともあります。

とはいいつつ、少しづつ冷却水が不足していくので最終的には電動ファンの冷却能力では追いつかなくなれば完全にオーバーヒートをおこしてしまいます。

つまり、初期の水漏れの状態では水温警告灯が点かないままでも問題なく走行できてしまうので、水漏れに気づかないユーザーもかなりいます。

発見するのは本格的なオーバーヒートになる場合や、オイル交換や車検の際に作業者が車の下回りを点検していて発見することがあるくらいです。

ラジエーターファンモーターの故障

ファンモーター

水温警告灯がついたり消えたりするようなケースで多いのが、ファンモーターの作動不良による一時的な冷却能力の低下です。

本来は、一定の水温以上になると自動的にラジエーターの後ろ側にある電動ファンモーターが駆動してラジエーターへに取り込む空気を増やし、ラジエーターの冷却能力を上げます。

先述したように、モーターという部品は古くなったり酷使すると「ときどき動かなくなる」という症状がおきはじめます。

水漏れのようになにかが減り続けるような原因とはちがって、正常にもどったりすることで水温警告灯もついたり消えたりすることになります。

電動ファンが回らなくても流れのいい道ならば、走行風でも十分ラジエーターが冷やされるのでファンモーターが動かなくてもオーバーヒートすることはありません。

ファンベルトが切れている

エンジンが縦置きに搭載されているような車の場合、ラジエーターのファンはエンジン前側にある補機類のベルトで回転させているタイプの車種もあります。

モーターではなくファンベルトで回しているので、もしもファンベルトが劣化などで切れてしまうとカップリングファンは回転しなくなります。

この場合も走行中はラジエーターに走行風が通過することでそれなりに冷却ができるため、オーバーヒートをすることなく走行できてしまいます。

渋滞にハマったときやエンジンに負荷をかけた運転をしたときにだけオーバーヒートになることもあり、水温警告灯がついたり消えたりする原因になります。

ウォーターポンプが機能していない

ウォーターポンプ インペラ

これは上述したファンベルトが切れていることと同じような意味になりますが、カップリングファンを回しているファンベルトが切れると、直結しているウォーターポンプも回転せずオーバーヒートの原因になります。

ウォーターポンプのインペラが溶ける!?

ウォーターポンプの内側にはインペラと呼ばれる冷却水を送るための羽があり、いくら表のウォーターポンプのプーリーが回転していてもインペラに異常があれば冷却水は止まったままになります。

ウォーターポンプのインペラには樹脂製のタイプのものがあり、冷却水が古くなったり水漏れなどで大量の空気が入り込んだときにキャビテーションなどでインペラが溶けることもあります。

完全にインペラが溶けて無くなれば、即オーバーヒートですが、少し変形しているなどの場合は、原因がわかりづらい症例となります。

サーモスタットの不良

サーモスタット

サーモスタットとは、エンジンが冷えているときと暖気が完了している状態で冷却水の流れを制御するためにエンジン本体の水路の入り口や出口にある部品です。

正常な場合なら、冷却水温度が80℃くらいになると少しづつ便が開きはじめ、ラジエーターを経由して冷やされた冷却水がエンジンに
循環するようになっています。

ところが、本来は開ききらないといけない水温でも少ししか弁が開いていないと十分に冷えた冷却水がエンジンに流れ込まないため、急な上り坂や渋滞にはまってノロノロ運転などでオーバーヒートになることがあります。

つまり、流れのいい道路や気温が低い地域や季節によっては全くオーバーヒートをすることもなく走行できることもあり、原因を特定するのに時間がかかることもあります。

ラジエーターの詰まりや走行風の不足など

冷却水を交換しないままで長期間走行していた場合、ラジエーターの内部に錆が流れ込み、ラジーエーターコアの細い通路を塞いでしまうことがあります。

 

サボカジ
サボカジ

僕の経験ですけど、

鋳鉄製のエンジンブロックのほうが錆が発生しやすいので

古いトラックなどで起きやすいです。

 

外したラジエーターを逆さまにして振ってみるとジャリジャリとした錆が出てくるような場合、ラジエーターの冷却能力がかなり低下してしまい、上り坂だけでオーバーヒートするような事例がありました。

また、エアロパーツなどを自作して車の前側のグリル周辺などに取り付けてしまった場合、走行風が十分にラジエーターに通らず、オーバーヒートを起こす可能性もあります。

ほかにもラジエーターの前側に大量の落ち葉などが張り付いてしまってラジエーターのフィンに風が通らなくなることもあります。

 

まとめ

水温メーター オーバーヒート

水温の警告灯が採用される前は、ほとんどの車でアナログな表示の水温メーターが使われていました。

個人的にはこのアナログなタイプの水温メーターのほうが好きですが、コストカットが目的なのか必要性が感じられなかったのか・・。

エンジンの暖気が完了するまでは青い水温表示灯で、オーバーヒートをした場合は赤い水温警告灯が点滅または点灯するようになりました。

つまり、

エンジン暖気が完了していない→青い表示灯
エンジン暖気が完了して正常な水温になっている→なにも点灯しない
オーバーヒート直前の状態を示している→赤い水温警告灯が点滅
現在オーバーヒートをしている→赤い水温警告灯が点灯
オーバーヒートをした記録が残っている→赤い水温警告灯が点灯

これは車種によっても多少は違いますが、おおむねこんな感じになっています。

ですが、この表示灯と警告灯の表示方法の違いを完全に理解している運転手は果たしてどれくらいいるでしょうか。

自動車教習所でもしっかりと教えているわけでもなさそうですし、ここまで簡略化してしまうなら、いっそのことメーターの中に文字を表示できるようにして伝えるほうが確実なのではないかと思っています。

こんなわかりにくい表示では不親切だと思いますし、これでは運転手に車の異常を伝えられていないとも思います。

これでは運転経験の浅い若い運転手などは、ことさらに車のコンディションに対して注意を払わなくなるような気がしてなりません。

 

 

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水温警告灯
この記事を書いた人
サボカジ

当ブログの管理人です。

キャリアは、自動車整備士として20年以上

カーライフアドバイザーとして5年以上です。

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