お客様からカーエアコンのことで
こんな質問を受けることがよくあります。
↓
車のエアコンって、走らないと冷えが悪いですよね?
信号待ちで止まったり人待ちで停車中はクーラーが冷えないのは普通でしょうか?
軽自動車のエアコンは走らないとホントに冷えません・・。なんとかなりませんか?
これらの質問を受けこれると整備士としては「いつものヤツかな?」と内心は苦笑いしてしまいます。
とはいえ、エアコンのガスが抜けているなどの「故障」が発生していないことを前提をすると、これらの冷えない原因は同じだったりします。
今回は、車のエアコンが冷えない原因や、走ると冷える理由についてお話していきます。
カーエアコンが走らないと冷えない・止まると暑い原因は?
↑ 車の前側にあるラジエーターのような網目状の部品がコンデンサー
止まると冷えない原因はコンデンサーの冷却効率の変化にある
カーエアコンの冷え方をチェックする時、必ず確認するのがコンデンサーと呼ばれる車体の前側に付いている冷媒を冷やす装置のチェックです。
一般的に車のカーエアコンの場合はコンデンサーに電動ファンが装着されています。これは家庭用のエアコンと全く同じ考え方で、ちょうど室外機にあたるものだと考えてください。
電動ファンだけでは冷却が間に合わないこともある
コンデンサーには冷却用の電動ファンが装着されていますが、ファンからの送風では冷却が間に合わないことがあり、エアコンの効きも一時的に悪くなります。
走行風がコンデンサーを通過するとエアコンもよく効く
↑ この網目状の部分に走行風が当たるほどエアコンはよく冷えます。
車が走り出して走行風が車体に当たることでコンデンサーの周りの空気が冷やされ、結果的にはエアコンの効きが良くなるのです。
そのため炎天下で車が渋滞にはまった時などは、走行風がなく周りの車の熱気もあるためコンデンサがかなり冷えにくくなります。
このような条件になると、エアコンの効きがかなり悪くなり、夜になるとエアコンがやたらと冷えるのは、外気が低くなりコンデンサーが冷えるからです。
↑ 渋滞にハマってしまうとエアコンの効きも悪くなります。
お盆のUターンラッシュなどで
渋滞中だけエアコンが冷えにくい場合、
原因の多くがコンデンサーの冷却不足です。
カーエアコンとして止まると暑いのは故障?正常?
エンジンの排気量とエアコンの効きの関係
一般的に軽自動車はエアコンの効きが良くないと言われています。なぜなら軽自動車はエンジンの排気量が660 CCしかないのでエンジンにそもそもの力がありません。
そのためエアコンのコンプレッサーを力強く回すだけのキャパがないわけです。
それに対して排気量の大きな2000 CC以上などのミドルクラス以上の車だとアイドリングの状態でもエアコンは結構効きます。
それはコンプレッサーの容量もエンジンの排気量に合わせて設計してありますのでアイドリングの状態でも十分な圧縮ができるようになっています。
どんな車でもアイドリングで「そこそこ」は冷える設計
↑ クーラーの効きはこのモードでドアを全開、エンジン回転を1500rpm以上で保持して吹き出し口の温度を測定し判断します。吹き出し口の温度が10℃から13℃くらいなら合格。
ただ、軽自動車でこれくらい冷える車種は少ないです。
とはいえ、停車中で全く冷えないなら点検してもらうべき
もしもアイドリング中のエアコンの効きが悪いのであれば、たとえそれが軽自動車であったとしても正常な状態とは言えません。
なぜなら日本車としては、停車中にエアコンが効かないと言う事は熱中症にも関係してくる非常に重要な要素です。
エアコンの効きなどはその車にメインで乗っている人にとっては意外とその変化に気づきにくいです。
吹き出し口の温度が判断基準
↑ 吹き出し口温度が11℃なら前席の人は「寒い」と感じるレベル。
僕たち整備士もエアコンの効きを判断するときは自分の体感をあてにするのではなく温度計をエアコンの噴き出し口にセットし、噴出口温度が何度なのかということを数値で調べて判断しています。
もしもアイドリング状態でエアコンの能力を最大限にセットした状態で噴出口温度が15度を上回るようでは冷房として正常とは言いがたいです。
ただし、渋滞の真っ只中でノロノロ運転をしているときなどは、周りの車の熱気なども影響して、普段は正常に冷える車でもエアコンの効きが悪くなることもあります。
停車中だけカーエアコンの効きが弱い・冷えないケースとは
どの車でも走らないと冷えない理由は同じ
車のエアコンには車ならではの構造になっていて、走らないとエアコンが効きにくい原因の一つでもあります。
カーエアコンの構造を知ることでエアコンの効きにムラがあることもわかってきます。
エンジンの回転が低いと冷えない
走り出すとエアコンの効きがよくなる原因として、エンジンの回転が上がることでエアコンのコンプレッサーもしっかりとガスを圧縮してくれることがあげられます。
↑ エアコンのコンプレッサーはエンジンの力を借りて回転しているためエンジン回転が低いとコンプレッサーの回転も低くエアコンの効きはよくありません。
エンジンの回転数を上げると冷える
あまりエコではありませんが、信号待ちで車が完全に止まった状態でも、パーキングやニュートラルに入れた状態でエンジンの回転を上げてあげるとエアコンも冷え始めます。
この方法は、車に乗り込んだすぐに室内が暑すぎるときにはやってみる価値があり、同乗者への配慮してもおすすめです。
ただし、エンジンの回転をやたらと上げるのはマナーとしてもよくありませんし、アイドリングの倍くらい、2000回転以下くらいでも十分に効果はあります。
コンデンサーに風が当たらないとエアコンも冷えない
カーエアコンがしっかりと冷える条件として、「コンデンサーが適度に冷却されているか」ということがあげられます。
コンデンサーとは、家庭用のエアコンなら室外機の中に組み込まれていますが、車の場合は、フロントバンパーのすぐ後ろ側、ラジエーターと背中合わせのように付いていることが多いです。
コンデンサーは車種によって大きさも違う
コンデンサーの役割は、コンプレッサーの中で圧縮されたフロンガスが、このコンデンサーの中を通過することで冷却され、液状になります。
液化したフロンガスはエキスパンションバルブという、霧吹きのノズル部分のような絞り弁で一気に気化することでダッシュボードの奥にある部分を冷やします。
いやゆる「気化熱」という現象を利用しているわけですが、コンデンサーを通過するときに、フロンガスがしっかりと冷却されないと、冷房としての効きがかなり悪くなってしまうのです。
周囲の車の熱気で冷えないケースもある
このコンデンサーは電動ファンんなどで強制的に冷却されていますが、それでも真夏の炎天下などでは冷却が間に合わないこともあります。
さらに渋滞にはまったときや停車中などでは、コンデンサーに走行風がほとんど当たらないため、クーラーの効きが悪くなるのです。
こうなると走らないと冷えないので、渋滞を抜けて走行し始めると自然に冷えがよくなります。
夜になるとエアコンがよく効く理由
昼間の炎天下ではエアコンの効きが悪いのに、夜になるとかなりよく冷えるということがよくあります。
これは、車外の気温も昼間より下がることでコンデンサーも効率よく冷却されるので、結果的に冷房もよく効くのです。
軽自動車のエアコンは走らないと冷えない
軽自動車のエアコンとくに効きが悪いと言われますが、これも車種によって違いはあります。
とはいえ、コンパクトカーよりも遥かに冷えが悪いことは確かで、660ccというエンジン排気量では大きなコンプレッサーを装着することはできません。
他にもコストの関係もあり、コンデンサーも小さく、渋滞でのノロノロ運転ではエアコンの冷えがかなり悪くなってしまいます。
本来の性能が発揮できない理由はガス不足
カーエアコンはガスが不足すると効きが悪くなるだけではなく、効き方にかなりのムラができ始めます。
今回の記事でお話ししている『走行中はそこそこ冷えるのに車が止まると冷えが悪い』と言う症状もエアコンのガスが不足していることが結構多いです。
あれこれ難しく考えるとトラブルシュートも余計に難しいほうにばかり考えてしまいますが、エアコンの冷えが弱いと言う診断は、まずガスの量を確認するということが大事になってきます。
「最初だけ冷える」は故障かも
エアコンの効きに大きな影響与えているのかコンデンサーをどれぐらい効率よく冷やせているかも大事な要素です。
コンデンサーを冷やすためのファンモーターが作動しない時はエアコンの効きが一気に悪くなります。
コンデンサーファンモーターの故障もよくあるトラブル
まずコンデンサが冷えないと、圧縮されて液化した状態のフロンガスが冷却されません。
するとフロンガスが異常なまでの高圧になり、配管内の圧力が高圧になることでエアコンのコンプレッサーへの電源をカットしてしまうように保護機能が働くようになっています。
【関連記事】E11型ノート|オーバーヒートでエアコンが効かない|電動ファン交換
この状態ではいかにフロンガスがしっかりと入っていてもエアコンは全く機能していません。
エアコンのトラブルとしては、ガスが少ないことが原因になることも多いのですが、ガスが入りすぎていたり、電装系のトラブルが原因であることもかなり多いです。
この場合は、ガソリンスタンドよりもエアコンの修理をしているような整備工場でしっかりとした診断をしてもらうことをお薦めします。
まとめ
車のエアコンが走らないと冷えない理由
・エンジンの回転が低いとエアコンは冷えない
・走行してコンデンサーに風が当たらないと冷えにくい
・渋滞では周囲の車の熱気でコンデンサーがさらに冷えない
・軽自動車や排気量の小さな車はコンプレッサーの容量も小さい
・コンデンサーが小さな車は走らないと冷えにくい
コメント
初めまして。
走行中は冷たい風が出るのに停車中は熱風が出るのは電動ファンの故障でしょうか?
ほんとに気分が悪くなるくらいの熱風が出ます。
匿名さま
コメントをありがとうございます。
おっしゃるように、停車中に熱風が出るということは、電動ファンが動いていないのかもしれません。
走行風が少しでもコンデンサーに当たると、圧縮されて液化したフロンガスが冷却されます。
すると高圧側の圧力が下がり、保護機構が一時的に解除され、コンプレッサーが作動し始めるケースが多いです。
まずはエアコンを作動させている状態で電動ファンが回っているかどうかを確認してみてください。
もしも電動ファンがラジエーターの冷却も兼ねている場合だと、オーバーヒートになりますので、その場合は車を走らせないほうがいいかと思います。
また、電動ファン以外が正常かどうかを簡易的に確認する方法として、エアコンを入れたままでコンデンサーに水道水などを直接かけてみることもします。
そのときに、マグネットクラッチの作動音がしたのなら、エアコンガスの量やコンプレッサーは問題ないと判断できます。
以上、ご参考になれば。
はじめまして。
平成20年式のワゴンR MH22Sなんですが、コロナの影響で嫁の職場で休憩を自家用車の中でしないといけないらしいのですが、アイドリングで冷えないとの事でエキスパンションバルブ(純正)とドライキット(純正)交換、コンプレッサーもリビルト品に交換したのですが、アイドリングで冷えません。
気温30℃ぐらい2000回転での圧は低圧2.6 高圧17くらい…
吹き出し温度8度くらいまで冷えますが、アイドリングにすると13度くらいになります。
コンデンサーにずーっと水を掛けると冷えます。
ラジエターファンも元気良く回っています。
夜とかは寒いくらい冷えます。
アイドリング時だけ冷えません。
ご指導頂けるとありがたいです。
宜しくお願いします。
内村様
コメントをありがとうございます。
コロナ禍の中、車はパーソナルスペースを確保できる移動手段として見直されていますね。
ですが、エアコンがしっかり効かないことには夏場は熱中症にもなってしまう恐れがあります。
くれぐれも気をつけてくださいね。
それでは、いただいたご質問にお答えさせえていただきます。
>気温30℃ぐらい2000回転での圧は
>低圧2.6 高圧17くらい…
>吹き出し温度8度くらいまで冷えますが、
>アイドリングにすると13度くらいになります。
↑
この場合、ゲージマニホールドでの数値は問題はなく、
やや高圧側が低いと思えなくもありませんが、おおむね正常だと判断できます。
MH22SのワゴンRなら上記の吹き出し温度ならそこそこ効いているといえます。
ただ、アイドリングで13℃は少し心もとないことも確かです。
直接にコンデンサーに水をかけていくと冷えるということなので、
コンデンサーの冷却効率に工夫が必要なのかもしれません。
コンデンサーとラジエーターは背中合わせのようにくっついて配置されているのですが、
ファンシュラウドの隙間にはスポンジが貼り付けていて、電動ファンの風が横に逃げないようになっています。
たかがスポンジなのですが、この部分がボロボロになって無くなっているだけで
コンデンサーの冷却効率が落ちてしまうことにもなります。
車高を下げているだけで熱風が地面から逃げにくくなってしまうケースもあるくらいです。
ですが、この場合はこれだけでは車内環境の改善の決め手にはならないようにも感じます。
もともと軽自動車の場合はコンプレッサーのキャパもそれほど大きくありませんし、
周辺の外気温の変化で冷房の効き具合もかなり左右されてしまいます。
なので、別のアプローチでも試していたければと思います。
まず、車を駐車している場所ですが日当たりがよく直射日光で室内温度が上がりやすい場合は、
カーシェードなどで、できるだけ車内に日光が入らないようにしてみてはいかがでしょうか。
また、エアコンフィルターが詰まっている場合はそれだけでエアコンの風量が減ってしまいますし、
PM2.5を除去できるようなフィルター性能に優れたエアコンフィルターの場合でも風量が減ってしまうことがあります。
それから、車を駐車している場所ですが、フロント周辺に風が当たりやすい場所に駐車しておくほうが、
少しでもコンデンサーの冷却効率が上がるかもしれません。
また、車内が冷えてきたら、エアコンの操作パネルを「外気導入」ではなく
「内気循環」にすることで外の暑い空気を取り込まずにすみます。
それから、モバイルバッテリーで駆動させることができる小型の扇風機を使って
体に直接当たる風を増やすことでも、かなり体感温度は違ってきます。
実際に僕もお客様の車で試したことがありますが、
扇風機が追加されているだけで、かなり涼しかったです。
以上、根本的な解決法になっていないかもしれませんが
ご参考にしていただければ幸いです。
申し訳ありません。別のカテゴリーに書き込んでしまいましたので、あらためてこちらでよろしくお願いします。
こんにちは。
日産ティアナXL(平成28年式)のエアコンの不調について質問お願いします。
去年の夏、35度近い猛暑で信号待ちとかで止まると、エアコンの吹き出し口から温風しか出なくなり、走り出すとまた冷風に戻る、という症状が出ました。
9月頃ディーラーで見てもらい、まずはエアコンガスを入れてもらいました(蛍光液入り?)結果漏れはありませんでした。
9月という事もあり、同じ症状はもう出なくなっていたのですが、エアコンを最低温度に設定しても適切な温度まで下がらないらしく、どこか不具合があるのは間違いないとの事でした。
ただ、車の保証が今年の4月までなのでそれまでには原因を確定して直しましょうとの事で、今年の3月にファンの交換をしました。二つあるうちの一つが、回るのですが動きが悪いとの事でした。(保証内なので無料)
そして、昨日の猛暑の中、また同じ症状が出ました。今度は停車中だけでなく、走行しても温風が出たままでまったく改善されてません。
すぐにディーラーに持って行き半日預けたところ、コンプレッサーの圧縮不足で交換&リキッドタンク、エキスパンションという部品の交換も含めて21万の見積もりでした。
4月で保証は終わっているので、ディーラーで修理する必要はないので、他の修理工場で直そうかと考えています(保証期間内で直してくれなかったという怒りもありますが)。
ただ、本当にディーラーの言うこの交換修理で直るのでしょうか?どうも信用できません。
サボカジさんの意見を聞きたいのですが、他にも考えられる原因はありますでしょうか?
他に、僕的に気になるところとしては、
エアコンを最低温度(18度)風力最大にした時(炎天下で車に乗り込む時ですね)
以前より風量が少ないように感じます。
以前はラジオの音が聞こえない位の風量だったと思うのですが。
また、以前は車の下の地面がエアコンの水でかなり濡れていたのですが、最近はほとんど濡れなくなった。(これはたまたまかな?)
長文になり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
wardell様
コメントをありがとうございます。
また、こちらの記事にあらためてコメントをいただき、助かります。
いただいたご質問ですが、
>日産ティアナXL(平成28年式)のエアコンの
>不調について質問お願いします。
>去年の夏、35度近い猛暑で信号待ちとかで止まると、
>エアコンの吹き出し口から温風しか出なくなり、
>走り出すとまた冷風に戻る、という症状が出ました。
↑
まずこの部分ですが、ガス漏れが原因ということでは
このような症状にはなりません。
ガス漏れが原因ならガス不足のため、常に冷えないはずです。
どちらかというと、コンデンサーを冷却しているファンの
作動ができていない状態のほうが上記のような症状になります。
冷えているときと冷えていないときの差がはっきりしている場合
ガス不足やコンプレッサーの圧縮不良が原因である可能性は低いです。
おそらく電装系のトラブルが原因だと思われますが、
電動ファンやマグネットクラッチの作動不良が多いです。
>そして、昨日の猛暑の中、また同じ症状が出ました。
>今度は停車中だけでなく、走行しても温風が出たままで
>まったく改善されてません。
↑
この部分ですが、
冷えるときはしっかりと冷えているということでしょうか?
一切冷えないままであればコンプレッサーの圧縮不良の可能性は
考えられますが、冷えるときと冷えないときの差が
はっきりしているのであればコンプレッサーの可能性は低いです。
コンプレッサーが原因なら冷えないままになっていることがほとんどです。
これらのことを加味して僕なりに考えてみましたが、
やはり電装系などのエアコンの制御に関するトラブルのように見受けます。
別の日産車の事例ですが、
マグネットクラッチリレーが一体型になった
「IPDM」とよばれるリレーボックスを
交換したことがあります。
症状はエアコンが冷えるときと冷えないときの差が激しく、
全く冷えないというものでした。
常に冷えないわけではなく、突然まったく冷えなくなるので
症状を再現するのに苦労しました。
今回のwardell様のティアナに関してもこのような症状に
近いのではないでしょうか。
ちなみに、
>また、以前は車の下の地面がエアコンの水で
>かなり濡れていたのですが、
>最近はほとんど濡れなくなった。
>(これはたまたまかな?)
↑
これは、エアコンのクーラーユニット内部のエバポレーターと呼ばれる
冷たい風を作る部分が冷えていないことが原因です。
つまり、クーラーとしての機能が異常である証拠でもあります。
以前にこんな記事を書いていますのでよろしければ
https://kuruma-lifehack.com/air-conditioner-condensation/
以上の内容を踏まえ、僕からできるアドバイスとしては
・ディーラーさんの勧める修理内容はやや懐疑的
・できれば電装系に強い別の整備工場に診断を依頼してみる
・その際にはディーラーでのやり取りなども先に説明しておく
・ディーラーからの見積書があるなら見せてみる
このような内容となります。
以上、参考になれば幸いです。
サボカジ
サボカジさん、早速のお返事ありがとうございます。
的確な説明で、とてもよく分かりました。ありがたいです。
エアコンの冷え方なんですが、去年の猛暑の時も先日の猛暑の時も、外気温が33度とか34度以上になると、信号待ちや渋滞で温風に変わりました。
去年は、車が走り出しさえすればまた完全な冷風に戻りましたが、先日は走り出しても温風のままでしたが。
ですので、症状としては、冷える時はしっかり冷えるという事になります。
基本、猛暑以外であれば、エアコンは機能していると思いますし、夜は寒いくらいです。
ただ、エアコンの設定温度を18度にしても、吹き出し口の温度は本来の温度(13度位でしたっけ?)までは下がっていないと思われます。
去年、ディーラーの方もそのような事を言ってました。
今年の三月に、ファンの動作不良が原因との事で、ファンを交換しましたが、治っていないという事は、どうやらファンの他にも原因があるようですね。
サボカジさんが推測する、マグネットクラッチという部品が原因でしょうか。
早速ネットでこの部品について調べてみようと思います。
ただ、よくわからないのは、昨日症状が出た状態でディーラーに見てもらったところ、2、3時間でコンプレッサー不良と言われたのですが、そもそもコンプレッサーの不良は、このように症状が出ている状態じゃないと診断できないものなのでしょうか?
普段の正常な状態の時に、何度か車を見てもらい相談していますが、コンプレッサーの話は今回初めて出ました。
しかも21万円。
どうも、ディーラーとしても面倒なので、怪しいところは総取っ替えという感じがしないでもないです。まぁ考え過ぎかもしれませんが。
サボカジが推奨する電装系の工場での診断ですが、お知り合いの工場があれば是非紹介をお願いしたいのですが。
当方は、東京江戸川区在住になります。
図々しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
もちろん無理であれば結構ですので、よろしくお願いいたします。
今回、サボカジさんに相談して本当に良かったです。修理の方向性が見えてきました。
ありがとうございます。
wardell様
>去年は、車が走り出しさえすればまた
>完全な冷風に戻りましたが、
>先日は走り出しても温風のままでしたが。
>ですので、症状としては、
>冷える時はしっかり冷えるという事になります。
↑
なるほどです。
やはりコンプレッサー本体の圧縮不良は考えにくいです。
>ただ、よくわからないのは、
>昨日症状が出た状態でディーラーに見てもらったところ、
>2、3時間でコンプレッサー不良と言われたのですが、
>そもそもコンプレッサーの不良は、
>このように症状が出ている状態じゃないと
>診断できないものなのでしょうか?
↑
コンプレッサーに直接付属している電子部品が不良である可能性もあり、
部分的な交換ができない場合はコンプレッサーをまるごと交換するのかもしれません。
たとえば、マグネットクラッチ単体での交換ができない、
というか、マグネットクラッチだけの部品の設定がない車種もあります。
マグネットクラッチにはコイルと呼ばれる電磁力を発生させるものがありますが、
内部の断線などが原因でいきなりクラッチが切れてしまうことがよくあります。
エンジンルームの温度が高音になるとクラッチが切れてしまうケースもあり、
炎天下で渋滞にハマるとエアコンが効かなくなることもあります。
>サボカジが推奨する電装系の工場での診断ですが、
>お知り合いの工場があれば是非紹介をお願いしたいのですが。
>当方は、東京江戸川区在住になります。
>図々しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
>もちろん無理であれば結構ですので、よろしくお願いいたします。
↑
申し訳ないのですが、その地域での知り合いなどはおりません。
なるべく長く運営してきた整備工場を探していただき、
保冷車などのクーラー全般の修理をしているところがあればいいのですが。
以上、なにかしらのご参考にしていただければ幸いです。
サボカジ
サボカジさん、早速のお返事ありがとうございます。
色々と相談に乗ってもらった上に、親身なアドバイス、気持ちが軽くなりました。
やはり専門家のアドバイスは心強いです。
修理工場も、良さそうなところをネットで調べてみます。
今回は、本当にありがとうございました。
また何かありましたら、よろしくお願いいたします。
ガスが少ないと思って気温の低い日に圧力いっぱいガスを入れた為高温時に高圧カットが入り効かなくなるって事ですね。
エアコン屋様
コメントをありがとうございます。
えーと、ティアナの方のお話でしょうか。
ガスの入れすぎが原因で高圧カットも確かにありえますよね。
どちらにせよ、コンプレッサーの圧縮不良は考えにくいとあらためて思っています。