車のタイヤが外れて歩行者が怪我をしてしまう痛ましい事故も発生しているなか、ユーザーが自分でタイヤ交換をするリスクが話題になっています。


タイヤ脱落の原因として多いのが『不適切な締め付けトルク』で、ゆるすぎるトルクはもちろん、締めすぎてもボルト破断による脱落も起こり得ます。
個人的には、タイヤの入れ替え作業に慣れていないサンデーメカニックさんにこそトルクレンチを持っておいて欲しいと考えています。
それに対して、「そこまで神経質にならなくても、正しい知識があればいいのでは?」という意見も聞きます。
以前はトルクレンチを使わない整備工場も意外と多く、それぞれの車種の規定トルクを知ろうとしない整備士も多かったです。
そこで「トルクレンチいる派」と「いらない派」の意見を対話形式にしてみようと思いつき、記事にしてみました。
「トルクレンチはいらない」という意見のお客様とのやりとりの中で、自動車整備士である僕がトルクレンチに対してどんな認識を持っているのかを紹介していきます。
タイヤ交換にトルクレンチはいらない?
ホイールナットを締めすぎている人、多数。
僕の勤務する整備工場で実際にあったやり取りをベースにしたものですが、ホイールナットの締付けトルク管理に対する認識の違いがかなりありました。
あるベテランドライバーさんとの会話

タイヤがパンクしたから自分でスペアタイヤに交換してきたよ。
まぁ、最近の若い子ならこういうことはできないだろうね(ドヤ顔)

さすがですね。

というか、スペアタイヤが車のどの位置に付いてるか知らない人も多いんじゃないかな。

確かに。

こういうヤツらが増えたらレッカーサービスの人も無駄に出番が増えて大変だよなー。

・・・・。

どした・・?

いえ・・。とりあえずパンク修理してきますね。

たのむよ。

(そもそも今はスペアタイヤが付いてないクルマが多いんだけどねー)
10分後・・・

パンク修理終わりましたよ。

おお。ありがとう。

あのー、〇〇さん?
スペアタイヤに交換するときって、どれくらいのトルクでホイールナットを締め付けしました?

トルク?タイヤの取り付けか?
ああ、適当だよ。テキトー。でも緩んでしまうと大変だからまぁまぁの力で締め付けておいたよ。

適当ですか・・・。(いやいや、締めすぎだって)

オレは自分の感覚を信じてるよ。なにか問題でも?

ええ。かなり締まりすぎてたのでハブボルトが折れるんじゃないかって心配しました。

あ、そう?でもさ。自動車の重量を支えるようなところだからさ。1トン以上の。それなりに締めるよね。

たしかにそうですけど、締まりすぎでした。

別にいいんじゃない?あんなの丈夫な部品だろうし、少々強めで締めてもいいんだろう?

ええ。まぁそうですけど・・。

じゃあどれくらいの力加減で締めりゃよかったの?

あの車はトヨタの車なので、古い言い方だと「10.5kgf・m」ですね。

なんだって?

「じゅってんごきろぐらむふぉーすめーたー」ですね。

わかりにくいな・・・。

今だと103N・mですけどね。

もっとわかりにくいわ!

1メートルの長さのレンチだとレンチの端っこに10.5kgの重みをかけると、このトルクで締め付けたことになりますね。

しるか!そんな長いレンチあるかよ。あの使いづらい、短かーい車載工具でやったよ。

お疲れ様でした

しかしあの車載のレンチ、ホントに使いにくいよな。

ですねー。整備士の僕でもアレは使いづらいです。短いレンチでホイールナットを締めるのは力の加減が難しいですね。

だから締め過ぎてしまうわけか。

人間の心理として、ついつい心配で強く締め付けをしたくなります。整備士でもトルクレンチなしで増し締めさせたら多少キツめに締める人が多いでしょうね。

そうかなぁ。オレの場合はホイールナットを緩めるときに、どれくらいの力で締まっていたのか確認しながら締めたんだけどね。

なるほど。一理ありますね。

いや、合ってるだろ?その考えかた。もともと締まってた力加減で締めりゃよかったんじゃないの?

たしかにそうなんですけど、10.5kgf・mのトルクで締め付けてあるホイールナットは、10.5kgf・mの力では緩められないことも多いんですよ。

へ?なんで?

ホイールナットとホイールの形状や材質、ハブボルトへの熱の入り方とか、いろいろ原因はあると思いますが。

食い込んでしまう感じ?

あ、そうですね。その表現がわかってもらいやすいかもしれません。

とくにタイヤの付替えをして1年以上経過した車のホイールナットって、ちょっと緩みにくいことがあるんですよ。

ボルトが錆びてる?

そうこうこともありますし、ブレーキの熱でハブボルトが熱膨張したり収縮したりとかもあるのかもしれないです。

たしかにブレーキの熱ってすごいよな。

家族の車のスタッドレスタイヤの入れ替えとか全部僕がやりますし、同じトルクレンチで毎回やってますけど、緩みにくいこともありましたね。

まぁ、わかったよ。緩めるときの締り具合は正しい締め付けトルクじゃないってことね。

それに前回の作業者が正しい締め付けトルクで締め付けていない可能性もありますし。

そこまで言うか・・・。

輸入車のホイールボルトなんか、パワーのあるインパクトレンチでもなかなか緩まないことがけっこうあって、いったい前回の作業者はどんなトルクで締め付けをしたんだろうって思うこともあります。
【関連記事】輸入車のホイールナット・ホイールボルト締め付けトルク一覧表

正規の締め付けトルクがわからないから「とりあえずキツめに締めとく」みたいな?

そうですね。その心理は僕もよくわかりますし、どうしても締め付けトルクがわからない車種は、ボルトの太さやクルマの車格、パワーで判断して少し強めに締めます。

緩んでしまうよりマシだよな。

ですね。とは言え、規定トルクがわかるならトルクレンチで締めた方がいいですね。締めすぎると後が大変なこともあるので。

へいへい!お手間とらせましたね!!
ホイールナットを締めすぎるとどうなる?
たとえば、ホイールナットの締め付けトルクが10.5kgf・mと指定されている車の場合、その約1.5倍の15kgf・m以上で締め付けてしまったとします。
プロの整備士ならインパクトレンチを使用するので問題はありませんが、車載レンチで緩めるのはかなり難しく、力のある男性でも苦労します。
ホイールが変形することもある
ボルトもナットも問題なく再使用できるケースも多いですが、スチール製のホイールだとホイールナットとの当たり面が変形してしまっていることもあります。
とくに、いきなり一箇所のナットを力いっぱいに締め付けてしまった場合は、その部分にだけ強い応力がかかるため、金属の強度を超えて変形するのです。

ホイールナットの締め付けは「対角に」「2回から3回にわけて」締め付けるのがおすすめです。
ネジ山が傷んで再使用できなくなる
自動車のハブボルトのネジピッチは「1.25」「1.5」のどちらかですが、ネジピッチが「1.25」の場合はネジ山が傷みやすいと感じています。
とくにサビや異物が付着したままで、なおかつオーバートルクで締め付けてしまうと、ネジ山がギザギザに傷んでしまいます。
もちろんネジピッチが「1.5」の車でも同様のことは起きますし、ボルトの材質や使用環境(寒冷地など)でも違ってきます。
ハブボルトが折れることもよくある
オーバートルクでホイールナットを締め付けると、ネジ山が傷みながら締め込んでしまっていることがあります。
その場合、緩むことはありませんが、次にタイヤの付替えをしようとするとナットが緩められず、強い力で緩めるとボルトが破断します。
「手ルクレンチ」は高等技術?

昔はさ、ホイールナットの締め付けトルクって、『何キロから何キロの間のトルクで締め付け』みたいになってなかった?

ですよね。ホンダ車やマツダ車なんかも『98N·m~118N·m』みたいに表記してましたね。

じゃあさ、わざわざトルクレンチ使って108N·mとかで締め付けなくてもいいんじゃない?「だいたいこのくらい」でよくないか?

たしかにそうですね。ホイールナットに関してはそこまでシビアに締め付けトルクの管理をしなくてもいいかもしれませんが、それでも自分でタイヤの入れ替えをするならトルクレンチは使われたほうがいいとおもいますね。

わざわざトルクレンチを買えって?お金の無駄だよ。だいたい、俺は毎年タイヤの入れ替えやってるし手の感覚で締め付け具合はわかってるつもりだよ。

たしかに使い慣れた工具を使って何度もホイールナットの締め付けをやってきた人なら、だいだいいい締め付け具合でしめられてることが多いです。プロのトラックの運転手さんとか。

だろ?じゃあなんでトルクレンチで締め付けることを薦めるわけ?「手ルクレンチ」で十分だよ。

「手ルクレンチ」ですか。僕の先輩整備士も昔はそんなこと言ってましたね(笑) ですが、手の感覚を頼りに、狙った締め付けトルクで均等に締め付けていくのって結構難しいですよね。

あんたはできないの?

自宅でクロスレンチだけでスタッドレスタイヤの交換をやってた時期もありましたよ。あとでトルクレンチを使って確認しましたがだいたいいいところで締まってました。

だろ?

ですが、やや規定トルクより強めに締まってて、「85N·m」で締め付けるスズキの軽自動車でしたが、僕がレンチで締め付けてた場合はおそらく90N·m手前くらいでした。まだまだ修行が足りませんねぇ。

いいじゃん。ぜんぜん問題ないだろ?

ええ。ですが、最近では自宅で使うためにお手頃価格のトルクレンチを購入しましたよ。

そうなの?

ええ。Amazonのセールで4,000円ちょっとで買えました。エマーソンのプリセット型トルクレンチは使ってみてもよかったですよ。
整備士でもトルクレンチを使う理由

あんた整備士のくせにトルクレンチなんかなくても「そこそこ」正確に締め付けできるんだろ?なんでトルクレンチをわざわざ自腹で買ったのよ?

さきほども言いましたが、使い慣れた工具をそれなりに経験のある整備士が締め付けた場合でも少し強めに締めてしまう傾向にあります。

万が一緩んだらって思うからだよな?

ええ。問題ない程度に締め付ける自信はそれなりにあります。ですが、手の感覚、いわゆる「手ルクレンチ」で締め付けるのは時間がかかるんですよ。

そう?

はい。手工具で締め付けるときは軽自動車でも2回にわけて仮締めと増し締めをしますが、増し締めをしたあとで最終確認のつもりで全周を円を描くようにレンチを当ててます。

心配性なヤツw

何ヶ所か確認しているとたまに少し緩いナットがあって、増し締めをすることがあるんですよ。ですので最終確認を2度やることで均等なトルクで締め付けができたことにしてます。

「仮締め」と「増し締め」と「最終確認」で同じホイールナットに3回もレンチを当てていってるわけね。そりゃ時間かかるわ。

ですがトルクレンチがあるときなら、「仮締め」「トルクレンチで増し締め」の2回で終わらせてます。

3度目の確認はやらないと?

ええ。しかもトルクレンチで締め付けるときってけっこうリズミカルに「カチン・カチン」って感じでかなりスピーディーにやってます。

速くて正確に作業ができるわけか。

はい。しかも手の感覚なんか気にしてないので、トルクレンチの「カチン」を頼りに締めてるので、対角に締めていくことにだけ集中できます。

なるほどな。他にメリットはないの?

インパクトレンチで仮締めしてますけど、トルクレンチで増し締めをするときに、インパクトレンチでの締り具合を体に覚え込ませることができますね。

どういうこと?

広い整備工場なら何種類ものインパクトレンチがあることもありますが、締め付けの力加減がインパクトレンチの種類によって違うので、締めすぎてしまってることもあります。
トルクレンチでいきなり「カチン」は締めすぎ?

なるほど。締めすぎているときもトルクレンチがあればわかるってことか。

そうですね。あまりにも締めすぎていたら、いったんナットを緩めて締め直すこともやりますよ。

そこまでするの?

そもそも、規定トルクにセットしたトルクレンチでホイールナットを締め付けるときに、トルクレンチがいきなり「カチン」となるのは規定トルク以上で締まってるってことですから。

そうなの?

はい。本来は「仮締め」と「増し締め」といって、規定トルクより少し緩く仮締めしておいて、最後にトルクレンチで増し締めするものなんですよ。

トルクレンチで少し締まるのが正解ってこと?

そうです。なので、いきなりトルクレンチが「カチン」ってなるのは、ちょうどいい力加減かもしれませんが、103N・mにセットしたトルクレンチを当てていても、実際は110N・mでも140N・mでも「カチン」ってなるだけですよね。

なるほど。いきなり「カチン」じゃ、実際はどれくらいで締まっているのかわからないってことか。

プロの整備士でもインパクトレンチで締めたあと、別の整備士や検査員がトルクレンチをあてても「カチン」しかならないことありますしね。

それ、怖いね。

ええ。あまりにも酷い締め方をする整備士には注意したことがあります。インパクトレンチの締めるときの「ガガガ」って音の加減で締めすぎってわかることもありますから。
ホイールナットが均等に締まっていないなら要注意?

それと、トルクレンチで増し締めをしていて、ホイールナットの締まり具合がバラバラなことがあります。それって、仮締めの加減がバラバラってことなんで仮締めからやり直したほうがいいこともあります。

へえ。なんで?

ホイールナットを一箇所だけキツく締めていまうと、その対角のホイールナットがキチンと締められない可能性があります。

なんとなくわかる気がする。

ホイールを傷めてしまっていることもありますし、トルクレンチで増し締めをしていても均等にホイールナットを増し締めできないこともあります。特にトヨタとか三菱とかの平ナットのタイプとか。

あ、聞いたことあるな。センター出しがやりづらいんだよな。

なので、増し締めをしていてやたらと仮締めの締まり具合にばらつきがある場合は気をつけないとです。

仮締めをするときにもいろいろ気をつけないといけないわけね。

そうやってトルクレンチでの確認をやっていけば、緊急時に車載工具だけでスペアタイヤとの入れ替えをするときもメチャクチャなトルクで締め付けてしまうこともないくらいのトルク感覚は身につきますしね。

ふーん。
(コイツ・・。わりと説教くせえな)
一度のタイヤ付け替え作業でトルクレンチが買える

毎年必ず雪が降る地域ってスタッドレスタイヤとの交換は自分でやる人が多いよな。

ですね。タイヤを保管してくれるところならいいんですが、自分でタイヤ・ホイールを車に乗せて整備工場やメンテナンスショップに行くのは面倒ですよね。

それに節約できるよ。1回の入れ替え作業を依頼したら3,000円から6,000円くらい支払うよな。

しかもシーズン中だと作業時間でずいぶん待たされてしまいますよね。

そうそう。だからタイヤの入れ替えは自分でやってしまえば一石二鳥なんだよ。

3,000円から6,000円あれば、安いトルクレンチが買えてしまいますね。

ああ。まぁね。1度の入れ替え作業を自分でやればトルクレンチが1本買えることになるわな。

僕がプライベートで使ってるトルクレンチもそれくらいでしたね。1度購入してちゃんと保管すれば何年も使えます。

でもなぁ・・・。年に2回しか使わないしなー。

いやいや。自宅にトルクレンチがあればタイヤの入れ替え作業をして数百キロ走ったあとでも確認作業がすぐにできるじゃないですか。

確認かぁ・・・。なんかもったいない気がするけどなぁ・・。ブツブツ

会社によっては営業車のタイヤの入れ替えを社員さんがすることもあるようですけど、営業所に1本はトルクレンチを置くべきだと僕は思いますけどね。

じゃあさ、ガンガンに走ってすぐにレンチで増し締めなりしておけば間違いないんじゃないか?

それ、やめたほうがいいですよ。

なんでだよ。

ブレーキの熱でホイール周辺が高温になっているときに増し締めなんかしたら、ハブボルトが伸びてしまうことがあります。

熱膨張でってこと?

はい。かつてミニサーキットでジムカーナに近いようなスポーツ走行してたことがあるんですが、走行直後に増し締めしようとして先輩に注意されましたよ。ボルトが冷えたら緩められなくなるぞって。最悪、折れるぞって。

じゃあ、増し締めとかの確認でレンチをかけるのはどのタイミングがいいわけ?

50kmから100kmほど走行して、運転前のホイール周辺が常温のときにするのがおすすめかと。もちろんトルクレンチを使って規定トルクで締まっていればOKで、それ以上のトルクをかける必要はありません。
コスパのいいトルクレンチは?
プリセット型でボックスレンチ付きがおすすめ
プリセット型のトルクレンチとは、締め付けトルクをダイヤルで設定しておくことで設定トルクまで締め付けると「カチン」という音と手応えでわかるタイプのものです。
締め付けの精度に多少の誤差はあるものの、ホイールナットの締め付けに関しては問題なく、サイズは50センチ前後のものが使いやすいです。
レンチの差込角は12.5sqが力が入りやすいのでホイールナットの増し締めがメインなら9.5sqよりも12.5sqがおすすめ。
僕もプライベートで使用しているのがエマーソンのプリセット型トルクレンチです。
トルクレンチ本体に加えて、エクステンションバー、17mm、19mm、21mmの薄型ディープ、24mmがハードケースの中に収納できるので保管もスマートにできます。

これだけあれば、ほとんどの国産乗用車、輸入車の乗用車に対応できます。
トルクレンチを使わない増し締めの方法とは

パンクしたときなんか近くにトルクレンチがない状況だってあるよな。

ですね。タイヤがバーストやパンクしてスペアタイヤに交換するときにトルクレンチなんて言ってられないこともありますよね。

そういうときはどうする?レッカーサービスなんてすぐに来てくれないし。

トルクレンチがなくてもある程度の精度で締め付けるコツはありますよ。

ほうほう。それならトルクレンチなんか買わなくてもいいわけか。

トルクレンチという「道具」をつねに携行することはできませんが、「知識」を身につけておけばいいわけですね。

知識?練習しとけってことかい?

練習はしなくても大丈夫です。理屈というか、理論というか、まぁコツみないなものですね。

理論・・。また小難しいこというな。

まず自分の車のホイールナットの締め付けトルクを知っておくことが大事で、その上での締付けトルクを安定して締めるためのイメージができるようにすることが重要ですね。

どうやるんだ?

それははですね・・・。
【関連記事】ホイールナットの締め方|トルクレンチを使わずに確実に締める方法
10分後

なるほどな。そういうのは自動車教習所でも教えたらいいよな。

ですね。とはいえ、すべてのユーザーさんが自分でスペアタイヤへの脱着とか冬タイヤへの交換するとは思えません。

ロードサービスを呼ぶなりプロに頼めばいいしな。

ですが、プロのドライバーさんとか営業車で遠方まで行く方なんかは知っておいてほしいですね。

よくわかったよ。
ところでさ。

はい?

あんた、他のお客さんとかから「話が長い」って言われないの?

・・・!
最後に
今回はトルクレンチの必要性について僕なりの見解というか、普段から思っていたことを述べてみました。
わりと最近の出来事ですが、スペアタイヤとの入れ替えを自分でやってきた常連のお客様と話をしていて今回の記事を書いてみようとおもいました。
今回の会話はそのときのやり取りを発想にした架空のものですが、かなり「あるある」な事例を盛り込んでいたら、なかなかの長文になってしまいました。
トルクレンチがなくてもそれなりに知識があればいいのですが、万が一タイヤが脱落してしまった場合のリスクを考えると、年間に数回しかタイヤの付け替え作業をやらないユーザーさんにもトルクレンチを使ってほしいなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさま、どうぞご安全に。
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コメント
お久しぶりです
ニュースの件、同じ道民ドライバーとして恥ずかしい限りです…
ニュース以前は1ヶ月1回のトルクチェックを今年は隔週で行っています(空気圧は1回/1ヶ月ですが)
隔週でも通勤車はボルト1本だけ緩んでいたり…(やはり左側が多いです)
チェックの大切さを実感しています
タイヤ交換の際に
マキタのインパクトレンチで自動停止モード1で110N・m前後くらい(実験しました)なので
モード2で締めてトルクレンチで120N・mを確認していましたが
すぐにカチッというので厳密にはオーバートルクということですね…
次回(冬→夏タイヤ)は少し締まるくらいで締め付けるようにします
余談
「コスパのいいトルクレンチは?」の写真3本の右のトルクレンチに似た?(Bal製だったりしますか?)DCMで4千円くらいのものを使っています
タカハシ様
お久しぶりのコメントをありがとうございます。
ここ最近のタイヤ脱落事故はショッキングでしたね。とくに小さなお子さんが被害にあった件などは、娘がいる僕としては胸が締め付けられるような思いでした。
「よくわからないけど、とりあえずやってみよう♪」みたいなノリで、タイヤの入れ替え作業はして欲しくないですよね。
>マキタのインパクトレンチで自動停止モード1で
>110N・m前後くらい(実験しました)なので
>モード2で締めてトルクレンチで120N・mを確認
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僕も仕事で使っていますがマキタのTW300でしたよね。
あの電動インパクトはハーフスロットルみたいな感じで締め付けトルクをある程度調整できるのがいいところです。
トリガーの半分くらいで締め付けの音が一定の感覚になったら止めるというやり方で90N・mから100N・mくらいで仮締めできます。
あとはトルクレンチで増し締めをするときに同じくらいの角度で締まっていけばバッチリです。
パワーがあり、締まりすぎてしまうので何度も試して慣れる必要がありました。
ちなみに常に最強のモードで停止もなしにして使ってますw
>写真3本の右のトルクレンチに似た?
>(Bal製だったりしますか?)
↑
あのトルクレンチは、はるか昔に親戚が「オートメカニック」という雑誌の懸賞で当てたものをもらいましたw
メーカーもわかりませんが、アストロのトルクレンチを買うまでは現役バリバリで使ってました。